2024年5月26日日曜日

介護日記的な・・・その4 漏水と新刊とお菓子

昨日収穫した新刊の文庫たち

 もうそろそろ2年に近くなるが、認知症を発症した実母の介護・・・というか、メシ炊きと身辺整理と見守りのため、片道2時間弱の実家に週末に通っている。一泊もしくは日帰り。
 行って、ゴミ出し、薬と生活費の補充、デイサービスの連絡帳のチェックと記入、冷蔵庫の食料品のチェック、買い物に行って消耗品と冷蔵庫のお惣菜の買い置き、一週間分のご飯をたいて小分けパック保存、その他、郵便物や支払い関係のチェックなどなど・・・

 母は究極の片付け魔なので、室内は四角いものは四角く、丸いものも四角く、きちんと、一見整理されているように見える。一見さんには、とてもとても、認知症高齢者の家には見えない。しかし、短期記憶が壊滅しているので、片付け方に前後の脈絡がなく、いろいろなものの場所が変わってしまう。家の中のものが、「散らかっていて見つからない」のではなく、「どこかに仕舞われてしまって、見つからない」ということが頻発する。たとえば、ご飯を炊こうとしたときに、まず、炊飯器のコードを探す必要がある。

 おまけに漏電火災が怖いらしく、コンセントというコンセントを抜いてしまう。エアコンのコンセントは抜けないように細工したが、うっかりするとコンセント周りを破壊されかねない。いつしかテレビの電源も抜かれ、テレビも見れなくなった。冷蔵庫のコンセントまでは抜かれないのが幸い。

 侵入恐怖や視線恐怖があるようで、昼間でもカーテンを引きたがるし、換気で窓を開ける側から閉められてしまう。ドアガードをかけられてしまうと緊急時に家の中に入れなくなるので、シリンダー錠以外の内側から引っ掛けるタイプのガードは外してしまった。
 
 それでも、とりあえず、長年身についた生活習慣を頼りに、母は日々の一人暮らしを営んでいる。ほぼ何一つ記憶に残らないのに、毎日、新聞を読み、読書をしているのを見ていると、つい、人が生きている意味とか、読書の意味とか、どうしょーもないことも考えてしまう。母には、認知症を発症して以来の時間の積み重ねは、ないに等しいので。

 ああ、なんだか愚痴めいてきた。

 で、先週のことだが、定例の週末訪問で、洗面所の天井からの漏水に気づいた。
 慌てて、上階の家と、管理組合とに連絡をして、ひとまず管理組合の維持管理担当の方が現況確認にきてくれたのが、先週日曜日。そして、手配の業者さんが上階の配管の修繕に入ったのが、昨日土曜日。上階もこちらも、週末しか都合がつかぬ、ということで、工事は毎週末に入ることとなり、まずは上階の問題解決、次が、うちの内装補修なので、まだまだ時間がかかる。洗面所の異変に母がパニックを起こしていないのが幸いだ。

 昨日は、月一の診療内科(認知症)の受診もあり、もろもろあって疲れ果てた。夕刻、母と食事を取り、新宿のブックファーストに寄って帰ろうと、帰路を選択。だんだん、家に帰ろうとしているのか、本屋にゆこうとしているのかわからなくなってきた。

 おりしも、読書メーターで読み友さんの新刊レビューを読んでしまった。

 疲労困憊して思考力は低下し、頭の中は、成城石井で甘いお菓子を買うことと、本屋で新刊文庫を買うことでイッパイに(笑)

 成城石井で買ったのは抹茶のポルボローネ、ピーカンナッツチョコキャラメル、水羊羹、ざぼんの蜜漬け(甘納豆)、ココナッツとバナナのパウンドケーキ・・・・・・この統一感の無さが、脳ミソ停止しているのを表しているな・・・・・・
 ブックファーストでの戦利品は
 「炒飯狙撃手」「バッドカンパニー」「戦士強制志願」「能面検事」(冒頭)・・・・・・こちらも統一感はない。

 家に帰って、とりあえずお茶と甘味でゆっくりしよう・・・・・・と、這うような心持ちで家に帰ったら、家族が使った台所が散らかっていて、脳内で何かがバースト。怒りながらシンクとガス台とその周りを磨き上げてしまった。結局、家に帰ってから最初に椅子に座ったのは2時間後。疲れていたからこうなったのか、こうなったから疲れたのか。しかし何はともあれ今日は日曜日。

 今日はともかく、戦利品とまったりするのだ。

昨日収穫したピーカンナッツチョコキャラメルと
今お気に入りのウエッジウッド「ブルーエレファント」

 ちなみに、最近本の収集(もはや「読書」とは言いづらくなっている。)のほかにハマっているのが、食器の収集。狩場は主にオークションサイトとメルカリ。若いころから憧れていた英国食器や漆器、絵付け綺麗な和食器などを収集中。これらの収集品も、もし首都直下型地震でも起きた日には、粉々になってしまうんだろうか、と戦々恐々している今日この頃である。

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