2024年7月21日日曜日

介護日記的な・・・その6 認知症の人とごはん。の続き。 酒パック

で、続きの話である。

母がここ数週間、全く配食のお弁当に手をつけなくなってしまったところから。

しかし、今のところ体重は減っていない。むしろ増えている。
何かしらは食べている。だが何を食べているかが大問題。
ご飯は減っているのだが、それ以外に減っているものといえば、卵、牛乳、バナナ。そして問題が日本酒である。
 母はもともと人前では飲まない。お酒を飲んでいることは、基本隠していた。隠れていないのは本人も承知していたが、もともと一人で台所でこっそり飲む人だった。
証拠のブツ
 そんな習慣は今でも続いており、冬場に小さめな湯飲みに入れたお酒をレンジでチンして飲んで、体を温めて寝る。そんなくらいは許容範囲だと思っていたが、どうにもお酒の消費量が増えている。たぶん、900mlの紙パックが1週間で2本。時に3本。
 それって、一升だよね、と気付くのに大分時間がかかった。
 一週間に一升って、かなりな酒量ではないか?
 本人は、なんとなく隠したい衝動があるのかもしれない。(多分昔からだ。) 私が行く土日には、お酒がないことがほとんどで、紙パックも捨ててしまっていることが多かったのだが、貧乏性というかなんというか、赤いキャップが残っているのだ。

 認知症高齢者のアル中なんて目も当てられない。
 本人は、直前の事から忘れていくから、飲んだことも忘れてしまう。だから飲みたければなんの抑制もかからず、飲んでしまう。脱水になるのも心配だし、アル中になるんじゃないかと本当に心配だ。しかし、止めさせる手立てがない。お金を持たせないようにすれば、自分で買うことは出来なくなるだろうが、それ以外にも失うものが多いし、スーパーのレジで迷惑をかける可能性もある。
 強いて言えば、他人がいれば飲まないので、一人でいる時間を減らせば、飲む機会も減るのだが、張り付いているにも限界がある。

 ここに来て、本人のQOLの維持に飲酒問題が影を投げかけている。

 まともな食事をどうやって維持するか、と合わせて、悩ましい。

 食事に関しては、買い置き・作り置きの惣菜でも食べてくれるものもあるので、とりあえず週1回、私が行く日を増やして、夕食と冷蔵庫の面倒を見ることにした。

 これから当面は、週の中日に1回、介護の為の時間給を取り、週2回の訪問介護体制だ。

 仕事の方も大変なのだが、考えて見れば、自分の仕事の方をそろそろシフトダウンしていく頃合いなのかもしれない、と頭を切り替えた。
 職場の使える制度は全て活用して、これから介護にかける時間を増やしていく。場合によっては長期介護休暇も取る。周囲には同年代の女性も多く、みな、ひっそりと親の介護をしたりしているのだ。私が大騒ぎして親の介護をするのも、あんなやり方があるのか、と少しは周りの人の役に立つかもしれない。
 
 4人に1人は後期高齢者になる「2025年問題」。それって来年だよ、オイ。今だって十分に4人に1人なんじゃなかろうか。

 介護を社会で支えるの意は介護保険だけではなく、介護する職員を職場が支えることも含まれるだろう。

 そんなことを考えつつ休暇申請をすれば、貴方の体が心配、と心配してくれる人もいて、嬉しい。

 だけどまあ私自身は、往復の電車の中で本が読める時間が増えるからいいや、と結構嬉しく思わないでもない。

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