2025年10月18日土曜日

0565 竜の医師団4 (創元推理文庫)

書 名 「竜の医師団4」
著 者 庵野 ゆき   
出 版 東京創元社 2025年3月
文 庫 352ページ
初 読 2025年10月17日
ISBN-10 4488524133
ISBN-13 978-4488524135
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/130985144

 人物紹介のクズリがグズリになっとるぞ!どうした東京創元!

 そして、極北の地の弱小竜医師団の最強メンバーは、イヅルの地へ至る。
 最高峰の竜医療、竜に医療を施すことに特化した国作りをしているイヅルには、あまり外部には知られていない血の法則があった。
 それは「見える」ことに最高の価値を置いた、国家を挙げた血統主義。竜人〈ズメイ〉が持っていた特異能力である「熱を見る力」が、イヅルの医療の根幹を成していたのだ。
 そのイヅルでも最高峰の「見る」力と、外科の執刀能力を持つクズリは、実は極端な優生思想を抱いていた。クズリは留学生にその思想を吹き込んで、世界中に密かに優生思想を伝播するとともに、己の後継者として、リョウを取り込みにかかる。

 クズリのカリスマ性と、「優るる生」という魅惑的な思想に翻弄されるリョウであるが、そこはちゃんとニーナ氏がフォロー。医療者の熱い思いが語られるのだった。

 まだまだ続きがありそう。だけど、可愛いチューダの翼の治療だけでもリョウの一生かかるよなあ。

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