2017年5月4日木曜日

0035 ガニメデの優しい巨人

書 名 「ガニメデの優しい巨人」
著 者 ジェイムズ・P・ホーガン
翻訳者 池 央耿
出 版 創元SF文庫 1981年7月

 ミネルヴァ独自の進化過程の解説が秀逸です。これぞサイエンス・フィクション、よくも何にもないところからこれだけの生物史を創作出来るもの。著者は本当に頭が良い。
 ところでガニメアンは高度な知性の持ち主と言いつつかなりのうっかり者です。遺伝子操作で自分の首を絞めたり、うっかり恒星を破壊したり。この壮大に迂闊な人種が宇宙を飛び回るまでに進化した、という設定が一番難があるような?
 そして最後の種明かしはやっぱりダン先生の独壇場だった。いつも美味しいところを持っていく御仁ですな。

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