2021年4月6日火曜日

2021年3月の読書メーター


4月1日(木) 今日から新しい職場です。引継ぎにに伺ったらめちゃくちゃ大変そうだったけど、通勤で読書時間は取れそう。
4月2日(金)新職場2日目。こんな時間(23時過ぎ)に職場を出るが、これでも前職場より2時間は早い。それに軌道に乗れば、もっとずっと早く帰れるはず!職場は空が広くて、花壇の花が綺麗で、池があって、近所の人がお昼にレジャーシート引いて子供とランチしてる。もう二度と本社には戻らない、と堅く心に誓う。
4月3日(土) 久しぶりに二度寝して、起きたのは昼の12時近く。久しくしていなかった掃除をしたり、昼間に買い物に出たり、冬物を片付けて春物と入れ替えたり。何気ない日常全てが新鮮。
4月4日(日) 今日は残務整理で前職場へ来ている。すると後任さんも来た。そりゃあ不安だろう。私も前任から引き継いだ3年前は、あまりにも訳が分からず、病んだ。今だから言えるが。上司にわーって何か言われて、脳の表面にざーっと砂嵐のようなサージが流れたとき、これはまずい、と思ったね。昨年はさらにコロナで大変な事に。今は憑き物が落ちたような心境になってる。さて、もう少し頑張る。
4月5日(月) 今日は雨だったので、昼の散歩は出来ず。机上整理と業務の把握。いろいろと大変ではあるが。なんだか落ち着かず、読書に手がつかない。どんなにメンタルヤバくても、読書ができているうちは大丈夫だと思えたこの3年。基本、ストレスは本を買い漁ることで解消。溜まる一方の積ん読がストレスに転じたら、もう生きていけないかも(!)と本気で思った日々よさようなら。(ホントか?)

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2292
ナイス数:656

過去からの密使 (ハーパーBOOKS)過去からの密使 (ハーパーBOOKS)感想
【海外作品読書会】面白かった!先に読んだ最新巻『教皇のスパイ』が原点回帰なら、こちらはまさに現在の“アロン長官”の面目躍如、大活躍の一冊。今回はロシアの某大統領とかつての二重スパイ相手に完全勝利。現実のジャーナリスト殺害事件を上手く絡めて、上等のエスピオナージ+かつての敵との友情+成長物語的な、というそれだけでも垂涎ものの極上品です。前回では苦い敗北を喫し、盟友MI6のグレアム・シーモアやCIAエイドリアンとの友情までボロボロにされたガブリエルだったが、今回の共闘で完全復活したようだ。よかった。
読了日:03月28日 著者:ダニエル シルヴァ
教皇のスパイ (ハーパーBOOKS)教皇のスパイ (ハーパーBOOKS)感想
シリーズ最高峰! ガブリエルシリーズの良いとこ取りです。キアラとのラブラブ、幼い可愛い双子、旧友ドナーティとの探索行、そして諜報と怒り。ローマ教皇パウロ7世が逝去、教皇の死因に疑問を持ったドナーティがベネツィアで家族と休暇中のガブリエルに助力を求める。教皇がガブリエルに渡そうとしていたものはどこに持ち去られたのか。二千年に渡るユダヤ人迫害の運命を定めたマタイの福音書の記述は正しいのか。ユダヤ人問題とキリスト教の罪に深く迫りながら、傑出したエンタメでもありつづけるシリーズに拍手。ラファエルがガブに生き写し。
読了日:03月20日 著者:ダニエル シルヴァ
誤訳も芸のうち―文芸翻訳は一生の仕事足りうるか (柏艪舎文芸シリーズ)誤訳も芸のうち―文芸翻訳は一生の仕事足りうるか (柏艪舎文芸シリーズ)感想
「誤訳」に対する姿勢が私と完全一致していて失笑。言い分は正しい。ほぼ曇りなく正しい。課題は、どれだけ翻訳に対する厳しい姿勢を述べようと、この方のクレジットで出版されている誤訳本の存在は消えてなくならない、ということか。若干自意識が鼻につくところもあり、まさに「文は人なり」だが、これはもちろん私自身にだって当てはまること。「翻訳の技術の中で最も重要なのは、日本語を書く技術だということになり、翻訳者には原著者以上の文章力が要求される」(これは慶応大教授池尾和人氏からの孫引き)まさに、ね。
読了日:03月14日 著者:山本光伸
赤の女 下 (ハーパーBOOKS)赤の女 下 (ハーパーBOOKS)感想
《第176回海外作品読書会》前回までの「テロとの戦い」から一転して、対ロシアの王道エスピオナージ。始めは楽勝かと思われた作戦が実はロシアの手玉に取られていたと分かり、巻き返しを図るが。焦点はMI6の中枢に食い込んだ二重スパイ(モグラ)を狩り出す事。盟友グレアム・シーモアは事の責任を問われて失脚しかねない。MI6とシーモアに腹を立てつつも、友の立場を守るため、ひいてはそれが母国の為になると信じて敢えて煮え湯を飲むガブリエルである。今回はロシアの勝ちなのか。これまで文字通り満身創痍で戦いながら関係を深めてきた
読了日:03月14日 著者:ダニエル シルヴァ
赤の女 上 (ハーパーBOOKS)赤の女 上 (ハーパーBOOKS)感想
上巻だけ読んでから少し間が開いてしまったので、下巻を読む前に再読です。ガブリエルの冷たい怒りに背筋が寒くなるこのセリフ。「なぜその口を閉じておけなかった?なぜわたしを血祭りにあげるようなまねをした?」 こんなセリフをガブリエルに真顔で言われたら震え上がるわ。「もう少し強い酒はどうだね?」「アセトンをロックで」 酒を勧めるシーモアにこの返し。怒ってる、怒ってる〜😱
読了日:03月11日 著者:ダニエル シルヴァ
ねみみにみみずねみみにみみず感想
全編、全力のだじゃれ。にカモフラージュされているけど、翻訳に注ぐ硬派な思いと周囲の同業者さんやお弟子さんへの愛にあふれた、東江さんのお人柄全開のエッセイ集。また、編集された越前敏弥さんの、東江さんへの愛もあふれている。後書きは思わず涙がほろり。翻訳業界の師弟関係も若干見えてきた。東江さんごめんなさい。リアルタイムで売り上げと印税に貢献できなくて。今後もできるだけ新本を買うように心がけます。目指せ、翻訳小説市場拡大!(そして、あのシリーズも、このシリーズも、中抜け未訳本や、続刊未訳の出版を希う。)
読了日:03月06日 著者:東江 一紀

読書メーター

0 件のコメント:

コメントを投稿