2017年9月16日土曜日

0055 暗殺者の鎮魂

書 名 「暗殺者の鎮魂」 
原 題 「Ballistic」2011年 
著 者 マーク・グリーニー 
翻訳者 伏見 威蕃 
出 版 早川書房 2013年10月 
初 読 2017/09/16 

  舞台は中南米。重く暑く濃いラテンの空気感。
 潜伏したメキシコで命の恩人エディの訃報に触れ、どうしても墓参したくなったジェントリー。エディを殺した麻薬カルテルがエディの妻とそのお腹のエディの子を付け狙い、例によって善人スイッチON。あまつさえ戦闘中の姿をテレビ放映されて居場所がCIAにも知られることになり絶体絶命。
 エディの妹とシリーズ初イチャイチャ。で、あるのだが、戦闘下の緊張でエッチに集中できないコート。エディの妹ラウラはそんなコートを上手にリードしてくれちゃういい女である。熟睡できて良かったねー(棒)。

 敵に捕らえられ、とりあえず拷問される。塩ライムが、結構リアルに想像できて、かなり痛い。登場したCIAはかつての上司であるハンリー。コートを助けてくれるも。その手段が電撃ショックなところがハンリーの恨みを感じなくもない。ラストは必死で救出したラウラに清々しく振られて轟沈。ご愁傷様である。

 東南アジアに潜入するのにマラリア対策してなかったんかい?と言う根本的なところが引っかかる。プロの技量とコントロール不全な善人スイッチのミスマッチがジェントリーの魅力だから、プロの技量の方には疑問を持たせてほしくない。マラリア予防薬と治療薬とディートぐらい持っとけ!
 今回のサービスショット(?)は麻薬カルテルにとっ捕まっての拷問シーンだな。ラウラとのベッドシーンではなく! 拷問メニューは定番中の定番、マッドサイエンティスト風味な拷問官もよくある感じで新味はないが、痛そげな描写がリアルだったので良しとする。(何がだ?)

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