2022年9月2日金曜日

0386 コハルノートへおかえり (角川文庫)

書 名 「コハルノートへおかえり」
著 者 石井 颯良     
出 版 KADOKAWA/角川書店 2016年4月
文 庫 254ページ
初 読 2022年9月2日
ISBN-10 4041040302
ISBN-13 978-4041040300
読書メーター 
https://bookmeter.com/books/10857973 

 この本も私の読書傾向からはかなり遠いのだけど、実は著者にささやかなご縁があって、出版されたときに入手した本なのだ。でも、パラパラしただけで、通読はしていなかった。いつまでも放置プレイは本にも著者にも申し訳ないので、せっかく出来た時間でこのたび手に取った次第。
 この作品は、第一回角川キャラクター小説大賞の奨励賞受賞作品だそうで、奨励賞でも出版されるんだから大したものだと思う。デビュー作ね。言葉の選び方が私の感覚とは合わないので上手に脳裏に絵を結ばない、私が苦手なタイプの作品ではあるんだが、ちょっと拙いところはあれど、一生懸命な書きぶりが主人公の小梅ちゃんとちょっと重なって応援したくなる。と、いうかなんだかムスメの夏休みの自由課題で書いた作文を読んでいるようなくすぐったい気分になる。ごめん、わたしがおばちゃんなのがいけないのね。そうはいっても、中盤になれば、文体にもなれてするする読める。

 主人公は高校生。しかもなりたての女子高生。(この場合は、女子の高校生、ではなく女子高の生徒。) 高校時代、学校近くの喫茶店に入り浸っていた頃が懐かしい。
 小江戸と呼ばれる川越で、落ち着いて、倉なんかも並んでいる古い街並みの中にひっそりと開店した「コハルノート」という名前の“香り”のお店と素敵だけど、どこか陰がある若い店主。調合するのはあなただけの香り。実際に提供するのは、ブレンドしたオリジナルのハーブティなど。最近流行ってる、古本屋とか珈琲店とか、古道具屋とかのほんわか日常系?っていうのかな。ハーブティとアロマと美男子と元気娘。主人公の小梅ちゃんの元気と勢いが余ってる感じだけど、まあそういう子だしな(笑)。
 あ〜でもね。
 小雪ちゃんよ「送り主」は送る方の人のことで、「送られる」方のことじゃないのよ。
 あと、「月がきれいですね」も、もっと国文勉強しようね。
 

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