2024年5月4日土曜日

2024年4月の読書メーター

 過労死ライン超えの残業をしつつ、3月中に終わらなかった仕事に絶叫しつつ迎えた4月。だがすくなくとも、人的環境については4月の人事異動で劇的に改善した。それだけでも大感謝。
 とはいえ、積み残しの仕事がひしひしと心を蝕む新年度。『公安J』を読んでいたものの、ちょっと読みにくさがしんどくなって、さらりと読めるBLに逃避。多分、読んでストレスにならないところだけ3周くらい読んだ。十時さんの書く話は、基本優しく切なく生真面目で、癒されるんだよ。だけど、漢字の誤字が少なくないし、政治や戦略のことになると、稚拙すぎて残念至極。いいもの持ってるのにな〜と、ちょっと残念ではある。いや、同じレベルであっても上手にファンタジーしている作品はたくさんあると思うのだ。なんというか、リアリティをもたせようとしたがために失敗している、のかなあ。

4月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2190
ナイス数:300

望んだものはただ、ひとつ ~リーベスの崩城~ 後編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ ~リーベスの崩城~ 後編 (ボーイズラブ(BL))感想
リーベスはシェリダンの姓。リーベス家の崩壊とともに、シェリダンは自力でその闇から抜け出す。じっとシェリダンの苦闘を見つめ、力を添えるアルも良い。だがしかし、兄がおバカすぎる。こんなバカいるのかって、せっかくのストーリーのリアリティが消し飛ぶ程度にはおバカ。全体的にはいい味出してるのにな〜。総じてダメな部分が鋭角すぎる。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ ~リーベスの崩城~ 前編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ ~リーベスの崩城~ 前編 (ボーイズラブ(BL))感想
シリーズ最終話? 今作は大それた政変などはなく、いわば日常系(?)。シェリダンの元に、過去の陰謀で城を追われた兄とその妻が助けを求めてやってくる。救いの手を差し伸べたシェリダンに当然恩を仇で返す所業。シェリダンが自身の傷つきとどうやって向き合い決別できるか、という話。陰謀もこの程度のスケールなら安心して読める。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~狙われた佩玉~ 後編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ: ~狙われた佩玉~ 後編 (ボーイズラブ(BL))感想
自分を攻撃されると、自己肯定感低めでいろいろと悪夢が戻ってきたりしてぐだぐだになりがちなシェリダンが、他者の危機に臨んでは極めて優秀な指揮官になる描写はとても良い。そしてアルフレッドに愛されてトロトロにされる描写もまた良い。だが、その戦術はどうなんだ? 敵国の戦略も、対するシェリダンの戦術も、あまりにも稚拙で残念すぎる。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~狙われた佩玉~ 前編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ: ~狙われた佩玉~ 前編 (ボーイズラブ(BL))感想
シリーズ4作目前編。アルフレッド王の兄大公登場。病弱で若くして隠棲していたが、よく効く薬のおかげて政務に復活。最後まで本当にいい人なのか疑っていた私は心が黒いな。兄大公が城に連れてきた二人の夫人が後宮に波乱をもたらす。そこに、某国の陰謀で複数国の国王たちが囚われて幽閉されて・・・。   てかありえんだろ。ありえないだろ〜〜〜〜。ファンタジーにしてもあんまりな。本当にセンスないから国際謀略的な話はやめておいた方が良い。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~サチュアの罠~ 後編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ: ~サチュアの罠~ 後編 (ボーイズラブ(BL))感想
つづきの後編。さて、麻薬「サチュア」の大量摂取で人形のようになってしまったシェリダン。有能な医師が特効薬を開発して、意識を取り戻す。その描写があまりにあんまりで(苦笑)。シェリダンが辛い過去に向き合ったり、身勝手な周囲の思惑に背筋を伸ばして向き合ったり、それをしっかり支えるアルフレッド、という描写はとても良いので、このシリーズ嫌いじゃないんだよ。というか好きだよ。良いもの持ってるんだから、もうちょっと勉強すればいいのに〜、とおばちゃんちょっと残念なのよ〜
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~サチュアの罠~ 前編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ: ~サチュアの罠~ 前編 (ボーイズラブ(BL))感想
つづき。1巻目でも失敗しているのだから、後宮管理省(だったか?)の長官人事はもうちょっと慎重にしたほうがよいのでは? 長官ゴリ押しの新人女官ライラはさすがにありえん。主人に口答えやら嫌味やら、即刻手討ちでよい。なんにせよ、ファンタジーだということに甘えずBLであることにも甘えず、もっとストーリーを練ろうよ。もしくはラブストーリーに徹せれば。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~迫りくるサーヴェ~ 後編 (ボーイズラブ(BL))望んだものはただ、ひとつ: ~迫りくるサーヴェ~ 後編 (ボーイズラブ(BL))感想
虐待され、疎外されて自己肯定感低めに成長した主人公シェリダンが、夫となった国王アルフレッドの愛と自助努力で、一歩前進/後退を繰り返しながら、自分を取り戻していく話は十分に切なく、十分に愛に溢れ、二人の側妃たちや女官のエレーヌなんかのキャラ立ちも素晴らしい。とにかく政治の話さえしなければ。そして敵役があんなにおバカでなければ。勿体無いな〜。あと漢字の勉強をしてほしい。
読了日:04月30日 著者:十時

望んだものはただ、ひとつ: ~迫りくるサーヴェ~ 前編 (ボーイズラブ)望んだものはただ、ひとつ: ~迫りくるサーヴェ~ 前編 (ボーイズラブ)感想
表紙の絵柄がツライ。主人公の危機はこういう小説には必須だが、あまりにも無理筋。ただただ、主人公の切なさを味わうのみ。
読了日:04月30日 著者:十時



望んだものはただ、ひとつ: ~水晶に選ばれし王妃~ (ボーイズラブ)望んだものはただ、ひとつ: ~水晶に選ばれし王妃~ (ボーイズラブ)感想
表紙がどうしても受付けない(苦笑)。読了登録するか散々悩んだが、諦めて(?)登録。十時さんの創作は結構好きだ。主人公の真面目さ、切なさの塩梅がよろしい。だがしかし、政治とか社会とか戦略とかの描写がお子様レベルに拙いので、あまりそういうことは書かない方がいいんじゃ、と思ったりするし、漢字の間違いが多すぎる。(誤変換ではなく、多分素で間違ってる。)そういうところを見ると、文才はあるけど勉強(読書)はあまりしていない方なのかな?とか想像したりする。だが、キャラクターは良い。概ね大目にみれば、読んで幸せになれる。
読了日:04月30日 著者:十時

警視庁公安J ブラックチェイン (徳間文庫)警視庁公安J ブラックチェイン (徳間文庫)感想
公安J3冊目。今作、J分室はおそらくはシリーズ最大級の悲劇に見舞われる。なんてこった!いけねえよっ。(っとメイさん風に。)中国の農村部の貧困と一人っ子政策が生んだ闇、黒孩子。党内の腐敗と汚職と、人身売買、臓器売買、密漁・密輸。それらの手先に仕立てあげられた闇の子。それを利用しようとする者、糺そうとする者。深淵の縁で両方を見据える者。虚実ない交ぜでスケールも大きく、とりあえず面白い。だがしかし。シノさ〜〜〜〜ん!!(T-T)
読了日:04月10日 著者:鈴峯 紅也

警視庁公安J マークスマン (徳間文庫)警視庁公安J マークスマン (徳間文庫)感想
面白いか面白くないかといっちゃ、面白いんだが。この遠大なストーリーの核心がダニエルのイタズラ心だというのが実にいただけない。おまけに肝心のネタバラシを、すべてカタカナ読みさせられる苦痛をどうにかしてほしい。不透明で不合理に満ちた世界で、純也の真心がきらりと光るのがこの物語の醍醐味だと思うのだが、今作ではあまり心に響くシーンはなかった。そこがちょっと残念かな。空を舞う海苔に地味にイライラしてる純也は面白かったかも。そして矢崎サンは面白すぎる。あんたも野営してるんかい!
読了日:04月03日 著者:鈴峯 紅也

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