2025年10月19日日曜日

0566 ババヤガの夜  英国推理作家協会賞(ダガー賞)

書 名 「ババヤガの夜」
著 者 王谷 晶
出 版 河出書房新社 2023年5月
文 庫 208ページ
初 読 2025年10月19日
ISBN-10 4309419658
ISBN-13 978-4309419657
読書メーター    

 書店の平積みになったダガー賞受賞の帯に「ほう?」と気が惹かれて読んだ。だが大変に失礼ながら、ダガー賞を受賞するほどなのかなあ。よほど翻訳が上手かったんだろうか、それとも最近欧米で大はやりと聞く日本風味(ヤクザ)が目を惹いたのか、などど、とちょっと意地悪い感想も抱いてしまった。
 任侠ではない、「暴力団」って感じのヤクザもの。そのヤクザの組長宅に、一匹狼の、やたらと喧嘩が強くて暴力が大好きな大柄な女が、自分の意志とは関係なく引きずり込まれる。
 年代を特定するヒントが少ないなかで、なんとなく現代だと思って話を読んでいくと、途中で、え?となる。徹頭徹尾、血生臭さと腐臭と汚臭が漂うバイオレンスだが、あまり深くはない。ちょっとした叙述トリックがあり、途中でちょっと戸惑うものの、理解してしまえばなんということもない。最初の方で感じた芳子のつれあいの言葉遣いの、違和感というほどでもないひっかかりは、ちゃんと帳尻があう。
 なにしろあっという間に読めるので、血生臭いのが大丈夫ならちょっと読んで見てもよいのでは、とオススメしたい。しかし、ラストはちょっとファンタジーっぽすぎるかなあ。全編血生臭さと腐臭がただようが、その実メルヘンだと思った。

 個人的には、柳がどうなったのかが気になる。ヤクザの若頭補佐をつとめようという男が、ちょっと甘すぎるんじゃないか、とは思って、そこにもかるくひっかかった。
 韓国釜山と下関を結ぶ国際フェリー就航が1970年。柳は家族を連れて韓国に渡ることができたんだろうか。

2025年10月18日土曜日

0565 竜の医師団4 (創元推理文庫)

書 名 「竜の医師団4」
著 者 庵野 ゆき   
出 版 東京創元社 2025年3月
文 庫 352ページ
初 読 2025年10月17日
ISBN-10 4488524133
ISBN-13 978-4488524135
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/130985144

 人物紹介のクズリがグズリになっとるぞ!どうした東京創元!

 そして、極北の地の弱小竜医師団の最強メンバーは、イヅルの地へ至る。
 最高峰の竜医療、竜に医療を施すことに特化した国作りをしているイヅルには、あまり外部には知られていない血の法則があった。
 それは「見える」ことに最高の価値を置いた、国家を挙げた血統主義。竜人〈ズメイ〉が持っていた特異能力である「熱を見る力」が、イヅルの医療の根幹を成していたのだ。
 そのイヅルでも最高峰の「見る」力と、外科の執刀能力を持つクズリは、実は極端な優生思想を抱いていた。クズリは留学生にその思想を吹き込んで、世界中に密かに優生思想を伝播するとともに、己の後継者として、リョウを取り込みにかかる。

 クズリのカリスマ性と、「優るる生」という魅惑的な思想に翻弄されるリョウであるが、そこはちゃんとニーナ氏がフォロー。医療者の熱い思いが語られるのだった。

 まだまだ続きがありそう。だけど、可愛いチューダの翼の治療だけでもリョウの一生かかるよなあ。

2025年10月13日月曜日

0564 竜の医師団3  (創元推理文庫)

書 名 「竜の医師団3」
著 者 庵野 ゆき   
出 版 東京創元社 2025年3月
文 庫 336ページ
初 読 2025年10月11日
ISBN-10 4488524109
ISBN-13 978-4488524104
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/130868542

 カランバスの上空に新たな竜が現れた!が2巻のラストだった。
 新たな竜の登場に、竜の医師団の面々だけではなく、私だってワクワクだったんだけど。
 しかし飛来した若い竜は、なんと古老ディドウスの巣に直滑降したかと思うと、孵化直前の卵を置いて遁走、なんと最長老のディドウスおじいちゃんは捨て子ならぬ托卵されてしまったのだった。
 子供も孫もひょっとしたらひ孫も大量にいるはずのディドウスとはいえ、最後の子だったドーチェだって、生まれたのはなんと2000年前! もはや自分が動くのも面倒くさいディドウスおじいちゃんが、よっこらやっこら、仔竜の子育てをすることになるとは!

 この仔竜に先天性の障害があり、老竜しか治療したことのないカランバスの竜の医師団は右往左往する。竜の主治医のニーナ氏は、チューダを手放さず、竜の小児科をカランバスに招致しようと苦心惨憺するが。

 なんと言っても仔竜のチューダが可愛い。その仕草、可愛さ、やさしさに頬が緩む。
 今回の医療テーマは先天性関節脱臼と◯◯◯。仔竜の治療法の開拓のために、リョウの移植された竜の目をダシに、ニーナ氏ともどもイズルに入国することが認められ、次巻へGO!
 

介護日記的な・・・その27一応の最終回 家の片付け


 母がグループホームに入居して、当面の主の留守中に私がしたかったこと。それは大掃除。
 なにしろ、母は窓を開けたがらない、カーテンは締めっぱなしになりがちだった。なにかしらの恐怖観念があったようだ。
 とくに、母の寝室は空気の入れ換えもままならず、常に湿度が高い状態で、おそらくダニなども発生していた。(たまに、母がかゆがっていた。)
 母の寝室だけでなく、押し入れで捜し物をした折は、私もダニに喰われたので、とにかく全面的な掃除・除虫は必須な状況だった。

 そして、母はため込み系の「片付け魔」だった。

 一見して、室内はキレイそのもの。きちんと整理整頓されている。だがしかし、今回、母の入居準備でシーツやタオルや、着替えなど押し入れの中を色々と探したが、60年は前のシーツが糊とアイロンが掛かった状態で保管されていたり、いろいろと、さすがにこれはもう、捨てたほうがよいだろう、というアレコレを発見。
 大切に使っている飛騨の家具の応接セットは、座面のゴムが経年劣化で断裂しているし、父の大切にしていたスピーカーは、ウレタンが劣化してボロボロになっている。修理に出したかったが、母は私があちこちいじることに難色を示した。いろいろと判らないことが増えてきていたのに、いじられてもっと判らなくなったら、と不安だったのだと思う。私は、いつかちゃんと修理に出そうと、虎視眈々だった。
 その他、母がため込んだ新聞・雑誌の切り抜き、プリントアウトしたメール、手紙、写真、昔の書類のあれこれ。手芸や洋裁の好きな母がため込んだ、大量の着分の毛糸、あまり糸、洋裁用具、着尺の高級ウール、昔仕立てた洋服の端切れ、一時期はまったパッチワーク用の用具、大量のパッチワーク用布、キルト綿、洋裁本、編み物本、レース本、パッチワーク本・・・・・
これも一時期母が熱中した書道用具、大量の反故紙、お手本・・・・・
なにより、もう着ない大量の服。
 
 家具の修理を手配し、壊れた家具や、使用しない大型家具、なぜかリフォームの際に処分せずに取ってあった建具などを、2回にわけて粗大ゴミで出し、とにかくゴミ・不要品を排出。
 基本母のものなので、極力捨てない方針で臨んだものの、最終的には、45リットルゴミ袋40袋以上を消費。新聞回収袋4袋分の紙類。不要衣類・シーツ・布類は45リットルで6袋。 燃やすゴミ、プラスチックゴミ、陶器・ガラス・金属・ビン・カンに分類し、1週間でそれぞれのゴミ回収日に効率よく排出。古本買い取りに3箱。

 ベッドを移動し、本棚を移動しながら、掃除・除虫を繰り返し、毎日何回も掃除機かけても、なぜか掃除機のゴミカップが一杯になるホコリ。

 もう、気がふれたように掃除し、片付けた。一週間みっちり。朝から晩まで。

 まだ、出し切れていない資源ゴミが残っているし、写真と手紙類は丁寧に見ようと思って、今だ、居間の真ん中に小山になっている。
 それでも、室内は「キレイ」な状態に現状復帰したし、細かいところは私の趣味で古すぎる台所用品なんかは多少、買い換えた。

 過重労働のおかげで、右手の肘を筋と手指の関節を痛めて、いまだにあちこち痛いけど、ひとまず、私と母の在宅介護はこれにておしまい。今後は、母の家を維持しつつ、面会にいって、母の入居生活を後方支援していく。

 あとは、この2ヶ月ほぼ放置状態だった、自分ちの掃除片付けだな。そんなこんなで、自宅に戻ったのは先週だったのだけど、本日は一日掃除に勤しみ、腕の痛みがまた、悪化しましたとさ。

 そうそう、母宅にいるあいだに、読書が出来ないならなにか一つくらいは終わらせよう、とちくちく修理していたウォルドルフ人形は、こんな感じになりました。



 

 

介護日記的な・・・その26 同居見守り開始から母GH入居までの記録


母のGHの部屋に飾るために仕立てた造花の花籠です

 さて。令和4年9月に発覚した母の認知症と、そこからスタートした、母の介護も、この9月の母のGH入居をもって、一つのタームを終え、次の「施設での生活を支える」タームに入った。
 この間の流れを、忘れないうちにまとめておこうと思う。

6月末  母の認知症の進行を感じる。これまでの、朝夕の決まった時間に冷蔵庫からご飯と惣菜を取り出して食べる、ということが出来なくなって、体重も落ち始めた。

    介護日記16 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/06/blog-post_29.html

デイサービスからは、認知症高齢者GHを勧められる。私自身も、選択肢の一つとは思っていた。施設入居するまでの間、介護休暇を取っての同居介護することを念頭に、職場で根回しを始める。

7月初旬  デイサービスと同じ法人さんが運営するグループホームを2カ所見学する。正直、施設内が片付いていないとか、壁の飾り物が雑然としている、とかに目が行き、第一印象はパッとしなかった。しかし、施設長の言葉は的確で、「きちんとケアしてもらえる」という感じを受けた。このGHに入所の申し込みをするが、その時点で、「いつ入れる」かは不明だった。数人待機している状況とのこと。この時点では、毎週末の金〜土の泊まりと、火曜日の日帰り介護を継続。

レンジがついに昇天。

母が使えそうな、単機能レンジ(あたためスタートボタンが壊れたレンジと同じ場所にあるもの!)を購入。母はかなり覚束なかったがなんとか使えるようになった。

介護日記17 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/07/blog-post.html

 

これまで担当してくれていたケアマネさんが、体調不良で退職し、介護事業所を変更しなければならなくなる。ケアプランの見直しを迫られているなかで、結構な痛手。

721日 介護日記18 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/07/blog-post_21.html

722日(祝/代休) 実家近くの中学時代からの友人と食事。友人もお母様と2人暮らしで介護をしており、介護情報の共有とか、お互いの介護のアレコレを語り合う。この人間関係にかなり助けられる。

725日(金/深夜) 実家の粗大ゴミ出し。壊れたレンジを出すついでに、納戸と化した部屋に溜まっていた壊れたテレビ台やら扇風機やら、コミック用の本棚やら、使っていないインクジェットプリンターやら。母が寝た後の実家に仕事が終わってからそ〜〜〜〜〜っと入り込み、母が寝ている間にそ〜〜〜〜っとまるでドロボウのように、密やかに搬出して、粗大ゴミ指定場所に運ぶ。

介護日記20 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/07/blog-post_27.html

72930日  母をショートステイ(1回目)に送り出すため、仕事を休んで前日夜から母宅へ。

7月末  職場に8月から介護休暇を取得する旨、正式に申請。(不在中フォローすることになるであろう係のメンバーに感謝)

88日 実質的に介護休暇突入。(最初は夏休から)。前日7日の夜に母宅に来たところ「焦げ臭い」案件が発生していた。

介護日記21 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/08/blog-post.html

ボヤを出す前でよかった。ぎりぎりのタイミングで同居介護に踏み切ることができたことに感謝する。

だがしかし、母不在の日中、あまりの静かさに、いっとき鬱る。

介護日記22 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/08/blog-post_14.html

81112日  ショートステイ(2回目)  12日は職場に出勤。

814日(木) 新しい介護事業所のケアマネさんと初回面談。契約。

815日(金) 母の咳がだんだん悪化し、看過できなくなったので、内科に通院。誤嚥なども案じたが、結果は上気管支炎。朝昼夕眠前の処方。薬をこれまでの薬袋管理から、お薬ボックス式に変更。

816日(土) 精神科(認知症外来)通院同行。GH入所方向であることを伝える。

818日(月)ごろ  申し込みをしていたGHが、デイケアで本人面接。入所可の判断となり、9月中の入所の目処が提示される。

823日(土) 内科で咳の再診と、入所に向けた健康診断。

82627日  ショートステイ(3回目)  27日は母から手が離せるので、職場に出勤。打ち合わせなどをこなす。

830日(土) 健康診断書と診療情報提供書を内科で受領

91日(月)  GHの入居予定の部屋の見学、ホーム長との打ち合わせ、持ち込むものの確認など。

介護日記25 https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2025/09/blog-post.html

92日(火)  終日在宅勤務で、研修受講

93日(水)  日帰りで自宅に帰る。家事やら、家の手入れやら。

94日(木)  団地で高齢化/孤独死対策に取り組む母の友人の旦那様が来訪。我が家の介護/見守りについて情報提供する。(見守りカメラや家族の関わり方など)

95日(金)頃  精神科に、GH入所が本決まりになったことを電話連絡。次回受診のときに診療情報提供書の発行を依頼する。

96日(土) 母を美容院に連れて行って、ヘアカットしてもらう。その帰りに、メガネ屋に寄って、メガネの調整をしてもらう。

98日(月) 自分の内科通院

9920日  この間、母のGHに持ち込む家具、寝具、衣類、日用品の調達。寝具については、マットレスやマットレスパッドをどうするか、など相当に悩む。

     室内に造花を持ち込むつもりで、造花の花の種類などについても、かなり悩んだ。

     マットレスは購入せず、パラマウントのベッドパッドを購入。シーツは家にあるものを使えないかと思ったが、想像以上に古く、これもパラマウントで介護ベッド用のボックスシーツを購入。羽根枕は昭和西川のネットショップで購入。居室に持ち込むタンス、一人用テーブルなどは、母宅に置いてある飛騨産業の穂高シリーズや、昔、購入したことのある越後民芸家具のタンス(比較的軽くて、扱い安い)などを、メルカリで探して購入。

91112日  ショートステイ(4回目)。これまでで一番上手くいった。母は落ち着いて工作などにも参加して、終始楽しく過ごせたよう。

    GHと相談し、926日(金)を入所日に決める。

913日(土) 精神科(認知症外来)受診。診療情報提供書を受領。3年間お世話になった先生にご挨拶。

917日(水) ケアマネさん来訪。月1回のモニタリング。

とにかく、睡眠ペースを守り、昼夜逆転に注意して、体調・生活面を整える。

918日(木) メルカリで購入した家具類が納品。清掃、部分的に修理、ワックス掛けなど施したのち、母に見つからないように、カバーを掛けて隠す。

919日(金) アートセッティングデリバリーが、家具と用意の生活用品などの荷物を搬出。

922日(月) アートセッティングデリバリーが、GHに家具・荷物搬入

923日(祝) GHに部屋のセットアップ・片付け、最後の打ち合わせに出向く。

92223日  母、ショートステイ(5回目・ラスト)  前回のショートが良かったので期待していたが、ショートステイでは入眠させることができず、完全に昼夜逆転して23日夕方に母が帰宅。ものすごくがっかり_||○ 

なにしてくれてんの!とショートステイにはかなり腹がたった。ギンギンで夜を朝だと思っている母をなだめすかして、なんとか夜9時半には入眠させ、朝まで熟睡してくれた。なんとか昼夜逆転をリカバリ。もの凄く疲れた。

924日(水) デイケアの連絡帳で、ショートステイの処遇を愚痴る。

925日(木) デイケア最終利用日

926日(金) 14時にGHホーム長さんが、施設の車でお迎えにきてくれる。午前中に、「お泊まりもできる高齢者の集会所みたいな所」にお部屋を見に行く、と母に説明(2回目)。夜に1人でいるのがアブナイこと、私が一緒に居られないときにお泊まりできる場所であること、家の近くであること、災害の時には、高齢で避難所ってわけにはいかないから、高齢者のお泊まりできるところに避難するんだ、とか虚実ないまぜで母が納得できそうな線でもっともらしい話をする。

認知症の母は、前後の脈絡はもはや関係ない。今・目の前のこの時に不安がないか、不満がないか、楽しいか、が目の前の状況を受け入れられるかどうかの決め手になる。

そう心得て、施設に向かう車中ではとにかく楽しい雰囲気になるように、途切れなく沢山お喋りをして、母も、送迎の職員さんもケラケラ笑わせ、楽しい気分のままGHに到着。さあ行こう、と母の気を逸らさないように、一気にお部屋まで連れて行き、母好みの家具を配置した部屋で、1人掛けの椅子に座った母に「なかなか良いお部屋よね〜」などとお話。ここはどういうところか、前述の話を再度はなして聴かせ、幸い母は、毎日通ったデイサービスとも雰囲気が似通っているからか、さほど違和感もなく、「わたし、ここに来るの2回目かしら?」とか言い出すので、「そう! 初めてじゃないわよね!」と母の話に乗る私。ちょうど3時のおやつの時間で、デイルームに呼んでいただき、他の入所者の皆さんに紹介していただくと、入所者のおばあちゃんのお一人が、「わたくしの夫が、昨日、〇〇さんて方がいらっしゃるって、言ってたんです!」と確信を込めて仰るので、内心(おばあちゃんナイス!)と喝采を送りつつ、「そーなんです。どうぞよろしくお願いしますね〜〜〜」なんていって、母をGHに置いてきたのだった。

 正直言って、たぶん最善の状態で母をお任せできたと思う。あとは、職員さんの専門性にお任せする。そう思って、ぐっっっっっったりと疲れて、施設を後にしたのだった。

2025年10月5日日曜日

2025年9月の読書メーター

 この間も書いたが、本当に、もう少しは読めるんじゃないかと思っていた。だけど、そう冷静にもしていられなかった9月。母が入所して以降は、家の片付けが分単位の待ったなしで、そちらも本当に大変。楽しみにしていたはずの新刊の発売日や、ネット小説の更新日すら失念する始末で。しかし、本日自宅に帰還。あすからは平常にもどらなければならない。おりしも読書の秋。いやはや、今年の夏はどこにいったんだか。さて、読書ペースをとりもどさないと。

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1317
ナイス数:182
https://bookmeter.com/mutters/287650521

3月のライオン 18 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 18 (ヤングアニマルコミックス)感想
島田さんと零ちゃんの一騎打ち。島田さんがさらに好きになってしまった。この話が進んでいる途中で藤井君が彗星のごとくに登場し、零ちゃんすら現実の前に霞んでしまったような気すらしたけど、零ちゃんは零ちゃんらしく、一歩一歩成長してきた。ひなちゃんとの関係も暖かくて幸せ。様子をみてクリームシチューをリゾットに変更してくれる。そういう心遣いができる子なのが、また素敵。
読了日:09月30日 著者:羽海野 チカ

フェア・プレイ (モノクローム・ロマンス文庫)フェア・プレイ (モノクローム・ロマンス文庫)感想
一作目に続き、読まずにはいられず、2作目に突入。タッカーがよい男なんだよな〜。ちょっと固いエリオットを包み込む男前。率直でカンが良く、有能なFBI現役捜査官。何回読んでも惚れ直す。
読了日:09月29日 著者:ジョシュ・ラニヨン


フェア・ゲーム (モノクローム・ロマンス文庫)フェア・ゲーム (モノクローム・ロマンス文庫)感想
3回か4回目の再読。実家訪問中にどうしてもブッシュミルズが飲みたくなり、そういえばスコッチが好きな"ミルズ”っていうキャラが居たな・・・という連想から、Kindleで再読。(ただし、ブッシュミルズはスコッチではなくアイリッシュ)。何回読んでもエリオットは面倒臭い性格なんだけど、やっぱり良い。
読了日:09月28日 著者:ジョシュ・ラニヨン


ヴィンランド・サガ(29) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(29) (アフタヌーンKC)感想
よもや29巻で最終刊になるとは思っていなくて、驚いて慌てて購読。千年の航路。その末に私たちが居るのか。「仕掛けてきたのは向こう」「家族や村(国、町)を守るため」「愛する者を守るため」仕方ない、という言葉でどれだけ思考停止に陥るのか。あまりにも現実的な問題を突きつけられた気がする。考えるのを止めてはいけない。
読了日:09月25日 著者:幸村 誠

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