2018年12月20日木曜日

0157−58 トランク・ミュージック 上・下

書 名 「トランク・ミュージック 上」「トランク・ミュージック 下」 
原 題 「Trunk Music」1997年 
著 者 マイクル・コナリー 
翻訳者 古沢 嘉通 
出 版 扶桑社 (1998/6/1) 
初 読 2018/12/20 


 戻ってきたボッシュ。しかし、彼の女運の悪さがにじみ出るようなこの巻。
 有能な新上司(女性)、有能な新部下(女性)に恵まれ、嬉しくなったのもつかの間、悪運としかいいようのないかの女が再登場。なんでこんなのに未練抱いてるンだよ〜。あんたはちっとも悪くないぞ。なんだろ、世の女の不幸は全部自分のせい、みたいな腐れたロマンチシズムを感じるぞ。目を覚ませ!その女に近寄るな!

 なんていってもしょうがないか。なにしろ、今月発売の最新刊ではマディが大学生になってるんだからな〜。最新巻読みたいのをぐっとこらえて、刊行順。

 ボッシュは家を建て直してウッドローウィルソン・ドライブに戻っている。カーウェンガ・パス、マルホランドドライブなんて地名や道路名に血が騒ぐ。グーグルのストリートビューでウッドローウィルソン・ドライブを走って、ボッシュの家の場所に当たりをつける。(ついでに、コールの家も探してみる。)
 ハリウッド・ボウルから聞こえてくる音楽は、ボッシュの幼少時の思い出を喚起 する。
 それにしても、今回の殺人現場は、ボッシュの家から車で15分とかかるまい。殺人多発地帯である。

 だが、一番の事件は メイクラブがついに「愛を交わした」に進化したことだ!

 それにしても、いや〜今回もまた波乱万丈な事で。今回も失職すれすれでひやひや。これが自分の身に起こったら絶対鬱になる。やっぱりハリーはタフだ。
 後半、筋が込み入ってきてだんだん自分が理解できているのか分からなくなってきた。FBIリンデルは良い味出してる。そしてエレノア。だんだん良い女に思えてきた自分が、なんだか悔しい。いーや。あの女はダメなやつだ。私は騙されないぞ!

《追伸》 「ナイトホークスの複製画が欲しいのだけと壁と金がないの(T ^ T)

2018年12月14日金曜日

0155−56 ザ・ポエット 上・下

「ザ・ポエット 上」書 名 「ザ・ポエット 下」 
原 題 「THE POET 」1996年 
著 者 マイクル・コナリー 
翻訳者 古沢 嘉通 
出 版 扶桑社 (1997/10/1) 
初 読 2018/12/14 
 

マイクル・コナリー完全制覇計画 前半の壁。ここを超えないと先に進めない。
何しろコナリーは刊行順!がお約束。

 殺人事件を追う刑事であった双子の兄が死んだ。本当に自殺なのか?兄を失った新聞記者ジャック・マカヴォイが主人公のノンシリーズもの、とはいえレイチェルも登場し、何しろ犯人はポエットだし。上巻から登場している変質殺人者が犯人のわけなかろう。どこにいるんだ、真犯人。
 だがしかし。
 くぉんのクソ馬鹿野郎があああ!とジャックのスタンドプレーに激怒。とにかく主人公ジャックがどうにもいけ好かないが、きっとコナリーもいけ好かれる主人公を書こうと考えたわけじゃなかろうから、致し方ない。小児性愛者によると見られるばらばら殺人事件とその周辺で起こる警察官の「自殺」はどちらが主でどちらが従なのか。犯人は同じか別々か。怪しい登場人物は怪しすぎるのではなから除外。真犯人ポエットはだれだろう?

 忘れたと思っていた「メイクラブ」に「うんにゃ」も登場。こちらもいい加減にせい! 
 それにしてもいつも思うのだが、どうしてコナリー作品のヒロインはこうも魅力的で無いのだろう?いっそのこと、女なんて出さずに男臭くやればいいのに。

2018年12月7日金曜日

0154 夜明けのフロスト  ジャーロ傑作短編アンソロジー③

書 名 「夜明けのフロスト 」 
著 者 R・D・ウィングフィールド 
翻訳者 芹澤 恵 
出 版 光文社 (2005/12/8) 
初 読 2018/12/07 

 ダグ・アリンを求めて入手。そしてフロスト一気読み。こういうの、なんていうんだっけ、ミイラ取りが・・・、飛んで火に入る・・・、いや、毒をくらわば皿まで! お下品、お下劣、下ネタ満載、との読み友諸氏のレビューに手を出しあぐねていた御仁だが、いやはや、面白いじゃないか。もー、好きになってしまったよ。こういうおっさん大好きだ。こりゃ読むしかないね〜。そうして、また、積読山の標高は高くなる。