2023年1月28日土曜日

0408 ドント・ルックバック (モノクローム・ロマンス文庫)

書 名 「ドント・ルックバック」
原 題 「DON'T LOCKBACK」2009年
著 者 ジョシュ・ラニヨン    
翻訳者 冬斗 亜紀    
出 版 新書館  2013年10月
文 庫 209ページ
初 読 2023年1月27日
ISBN-10 440356013X
ISBN-13 978-4403560132
読書メーター 
https://bookmeter.com/books/7224548   
 久しぶりのジョシュ・ラニヨン。というかここのところ、pixiv小説ばかり読んでいたので、久しぶりな読書だという気分。まああれはアレで面白い。好きな作家さんが何人か出来て、追いかける楽しみが増えた。

 で、久しぶりに紙本を・・・・と思ったのだけど、結局主な読書時間が通勤時間なので、Kindleアンリミに収蔵されていたのを幸いに、ほとんど電子で読了。

 お気に入りの「フェアシリーズ」と「アドリアン・イングリッシュシリーズ」の作家さんの厚さ薄めの作品。ミステリタッチのM/Mです。美術館の中のコテージに住むキュレーターである主人公が夜間、美術館の庭園で、何者かに頭を強打される。命からがら逃げたものの、次に病院で気付いたときにはあらかた記憶を失い、しかも自分が美術館収蔵品窃盗の犯人扱い。態度の悪い刑事と、親友のはずがどこか浅薄な美術館オーナー。不安と危機と、なくした恋と。うーん。ちょっと甘くて苦しくて、少々ハラハラして、でもとっても精神が健康なのがジョシュ・ラニヨンの良いところです。読書リハビリには丁度良い小品だったな。ジョシュ・ラニヨンは、シリーズものの続編を待ってます♪

2023年1月9日月曜日

0403〜07 『君に誓う』シリーズ5作

書 名 「君に誓う」 シリーズ
著 者 十時(如月皐)     
初 読 2023年1月3〜6日
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/111201726 以下
 pixivをさまよっていて偶然捕獲したBL本。全てKindleアンリミで読めました。シリーズ5作を正月一気読みってどうなん?っていうか、栗本薫『矢代俊一シリーズ』で締めて、BL本で明けてしまった2023年に、我ながら先が思いやられる。
 とはいえこの作品、細かい突っ込みどころ(明らかな誤字とか、熟語の間違いとか)は多々あれど、中学生の頃にコバルト文庫をワクワク読んだような気分で全5作8冊を楽しく読ませていただきました。この間、pixivを読み漁り、オメガバースやらDom/Subって世界があるのか!とか最近?の二次創作はずいぶん練れてるし、層が厚そうだな、とか、いまや同人界も紙本ではなくネットメインなんだな、とか諸々と勉強になった。この彷徨はまだしばらく続きそう。

 しかし、どの巻も表紙がけっこう個人的には恥ずかしい。こう、両手で顔を覆って、指の隙間からチラ見する感じの恥ずかしさ(笑)。(こちとら中年だし。)
 総評としては、自費・同人的な同好の士向けの“ぬるさ”が残る、商業ベースに乗っかった電子出版物。プロとしての厳しさには今一歩足りないか。語彙の足りなさとか、言葉遣いの甘さとか、貴族的社会を扱ってるのに尊敬語と謙譲語がきちんと書けていないような、とか、知らないんだろうな〜っていう四字熟語の間違いや、書き手さんが世間知らずなのかな、と察せられる感じなど散見されるとはいえ、作品に、頑張れーー!と応援できる素直な可愛さや品の良さがある。作風は読メでどなたかが言っていたが、ハーレクイン的なラブロマンス。こういう純情一途なラブストーリーは嫌いじゃない。

0403 第一作『君に誓う 上/下』
楓×朔眞(志摩大公夫妻)の馴れ初めから馴染むまで。大公達の“後宮”的な「サロン」を舞台にしたドタバタも。





0404 第二作『君に捕らわれる 上/下』
主人公は雪月花(ゆずか)×葎(りつ)(駿河大公夫妻)。『君に誓う』では落ち着いた姐御(いや、お兄さん?か?)の風格を漂わせていた雪月花が、こんなハチャメチャな花嫁だったとは!な、はっちゃけぶりです。



0405 第三作『君に恋う 上/下』
楓×朔眞(志摩大公夫妻)メイン。代替わり間近な、それぞれ名家の次期当主である冷泉国光と北大路泰都のお見合い騒動に巻き込まれるサロンと大公妃の面々。




0406 第四作『運命じゃないけれど・・・・』
どっちかってーとスピンオフっぽい感じもする四作目の主人公は、大公妃達ではなく、第3作お見合い大作戦で登場した桜宮彰人。3作目では濡れ衣を着せられて割を食っていた彰人であるけど、北大路家の跡取り泰都からのプロポーズを受け、無事ご成婚。心に傷を持つ彰人と泰都のすれ違いラブ。シリーズ中では彰人がヒロインとしては一番小粒。苦悩も小粒だけど、一生懸命で可愛いので良し。おまけの番外編、彰人の“巣作り”行動が可愛すぎる。

0407 第五作『人はそれを運命と呼ぶのだろう』
第3作目で番(つがい)相手を公表した冷泉国光とその思い人の和仁(かずひと)の濃厚ラブストーリー。登場人物の中では一番不幸といって過言ではない和仁が主人公。不憫すぎてちょっと泣ける。
シリーズ作品中では一番、波乱万丈かも。終盤登場するヤクザさんはちょっとステレオタイプすぎて笑いがくるのだけど、ここまで読まないと、第三作の国光の行動とか、第四作の泰都の行動とかの理由が分からないので、5作目まで読了してやっと物語全体が腑に落ちてすっきりする。

 結構辛口なレビューを入れながらも、このシリーズは面白いし、幸せな気持ちになれてほっこりする。実のところは何回も読みかえしているお気に入りです。

2023年1月1日日曜日

2022年12月の読書メーター

12月は、どうにも忙しく、せわしなく、集中力に欠けて、かつ、業務が・・・・業務がぁぁぁ。でもって、親の家と自宅を往復。一回は旦那の方の義母さんの方(遠方)にも。いやはや。まさか一冊もまとまった本がよめないとは、不覚。


12月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2208
ナイス数:321

ニューヨーク・ニューヨーク (1) (Jets comics (178))ニューヨーク・ニューヨーク (1)〜(4)(Jets comics (178))
読了日:12月21日 著者:羅川 真里茂
 BLというよりはより真剣にゲイを取り扱った作品。1995年当時にコレを連載した花とゆめは凄い。刊行当時も読んでいるし、以前に電子書籍で読了登録しているし、白泉社文庫版も出ているのが、やはりこの作品は刊行当時の新書版で手元に置きたい!
ニューヨーク・ニューヨーク (4) (Jets comics (344))と思ってマケプレで大人買いしました。同性愛、カミングアウト、差別、児童への性虐待、買春、暴力の連鎖、エイズ、トラウマ一つ一つが深刻なテーマで少女漫画のカテゴリでここまでがっつり取り組んだ作品しかも25年前。こういった作品の一つ一つが読む人の心に何かを残して、今のLGBTQの流れを生んだのだと思ったりも。
ニューヨーク・ニューヨーク 3 (ジェッツコミックス) そして、この当時はエイズは死の病だったんだよなあ、と現在の医療の進歩にも驚きます。いまでも、きちんと治療できなければそういう病気ですが、少なくともコントロール可能になってる。凄い。
ニューヨーク・ニューヨーク 2 (ジェッツコミックス)
Veil (5)黄金の時間 (リュエルコミックス)Veil (5)黄金の時間 (リュエルコミックス)
読了日:12月16日 著者:コテリ
花よりも花の如く 21 (花とゆめコミックス)花よりも花の如く 21 (花とゆめコミックス)
読了日:12月16日 著者:成田美名子
煙と蜜 第四集 (ハルタコミックス)煙と蜜 第四集 (ハルタコミックス)感想
いやもう。尊いっす。今回も文治さんの魅力ダダ漏れ。文治サン3人兄弟の長男なんすね。お兄ちゃんったら、澄んだ目が美しいったら。第四集では文治さんの弟が登場。なかなか良い味を出しておられる。なお、文治さんの故郷は東京であるようだ。いよいよもって、姫子さんの成長が待ち望まれる今日この頃。12歳でアレって、ちょっと幼すぎるでしょ。早く乙女にな〜れ!
読了日:12月16日 著者:長蔵 ヒロコ
ちはやふる(50) (BE LOVE KC)ちはやふる(50) (BE LOVE KC)感想
44巻あたりで、「あとは完結してからまとめて読もう♪」と放置していたが、今日偶然、ついに50巻で完結したと気付いた。慌てて45巻〜50巻を一気読みしましたよ。周防名人たら試合の合間のまさかのイメチェン。最後の最後まで必死になる、各々のその誠実さが好きだ。末次由紀さん、15年に渡る連載、お疲れ様でした。
読了日:12月14日 著者:末次 由紀
ちはやふる(49) (BE LOVE KC)ちはやふる(49) (BE LOVE KC)
読了日:12月14日 著者:末次 由紀
ちはやふる(48) (BE LOVE KC)ちはやふる(48) (BE LOVE KC)
読了日:12月14日 著者:末次 由紀
ちはやふる(47) (BE LOVE KC)ちはやふる(47) (BE LOVE KC)
読了日:12月14日 著者:末次 由紀
ちはやふる(46) (BE LOVE KC)ちはやふる(46) (BE LOVE KC)
読了日:12月14日 著者:末次 由紀
ちはやふる(45) (BE LOVE KC)ちはやふる(45) (BE LOVE KC)
読了日:12月14日 著者:末次 由紀

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