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2017年2月9日木曜日

0025-26 任務外作戦

書 名 「任務外作戦 上」「任務外作戦 下」
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド
翻訳者 小木曽絢子
出 版 創元SF文庫 2013年3月

 退役後、すこしおしゃべりになったイリヤンが、エカテリンにマイルズへの思いを語る。毎回マイルズを任務に送り出すたびに胃が縮む思いで無事を願っていたのは、パパ国守だけじゃなかったらしい。
 そのパパ国主ももう75歳位?気が付けばかつてのピョートル老位のお年に。マイルズはお嫁さんを見つけて親孝行できて本当に良かったと思う。グレゴールは相変わらずの苦労人で、良い人だ。子供への思いやりと、マイルズへの兄弟愛と、君主としての懐の深さが際立っている。これも、養母の努力のたまものか?
 しかし、一方の養母殿。大佐どのは相変わらず非道である。因縁のある古いカウチを図書室に持ち込んでコウとドロウを座らせるなんて、なんて攻撃だ。コウも気の毒に。
勝てない戦は仕掛けるべきじゃない見本である。

2017年1月31日火曜日

0024 バラヤー内乱

書 名 「バラヤー内乱」 
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド 
翻訳者 小木曽絢子 
出 版 創元SF文庫 2000年12月

 母は強し。最初から最後までそういうお話だった。初対面の時はヴォルラトィエルの血にまみれ、その次は政敵の生首転がしてニンマリされたら、そりゃ流石のイリヤンも逆らえなくなるわ。戦士志願では、仕込み杖にもたれてすっかり落ち着いた紳士になっていたコウデルカも、青くて落ち着かなくってかわいい。

2017年1月21日土曜日

0023 名誉のかけら

書 名 「名誉のかけら」
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド
翻訳者 小木曽絢子
出 版 創元SF文庫 1997年10月

 マイルズの両親の馴れ初め話。途中コーデリアがやすやすとバラヤーに現れた辺りはちょっと簡単過ぎない?と思ったけど、まあいいか。 マイルズが両親から何を受け継いだのかよくわかる。この親にしてこの子あり、胃弱は父親似だね。
 劇的な盛り上がりってのはなくて、全編なだらかな丘陵地帯みたいな充実感。ピョートル将軍もアラールも、みんな大好きになった。これもお気に入りのコウデルカの負傷の経緯も明らかになった。厳格な帝政とお馬鹿な民主制って対比はスペオペの定番だけど、世の人は実は明確な支配に憧れるものなのだろうか?

2017年1月16日月曜日

0021-22 メモリー(ウォルコシガン・サガ)

書 名 「メモリー 上」「メモリー 下」 
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド 
翻訳者 小木曽絢子 
出 版 創元SF文庫 2006年7月

 イリヤンの思いがけない災難を軸に、マイルズの人生が大きく転換した。
 自分は何者か、という青春の悩みからやっと脱却して大人になったとも言える。やれやれ。
 イリアンの公人としての人生はマイルズの人生と重なっている。イリヤンの思い、グレゴールの兄弟愛、イワン、アリスの、ヴォルコシガン親子の深い愛情、そういう想いが濃厚にミックスされて、マイルズを次の人生のステップに押し上げたような。なんというか癒しのための一冊だ。
 イリヤンがただの小父さんになっちゃったのはご愛嬌といおうか。彼には余生を楽しんでほしいな。マイルズのこれからがますます楽しみです。

2017年1月9日月曜日

0019 戦士志願

書 名 「戦士志願」 
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド 
翻訳者 小木曽絢子
出 版 創元SF文庫 1991年1月

 一気に読了。面白かったよ、なにこの桃太郎展開。行く先々で舌先三寸で家来を見つけ、首を突っ込む必然性の無い戦いに突っ込んでいくハチャメチャぶり。国元の騒動も片付けて、出来ちゃった軍隊も落とし前つけて、ご褒美ももらって大団円。日本昔話なみのメンタリティなのに、そこをマイルズの魅力胆力と、ボサリの何しでかすかわからない不気味さでぐいぐい持っていかれた。最後までボサリが哀れだった。荒唐無稽なストーリーだけど、ヴォルコシガン親子の深い愛情が通底しているからこそリアリティが感じらる。読んでよかった。