2019年2月27日水曜日

0164 帰郷戦線―爆走― (元海兵隊員ピーター・アッシュ・シリーズ)

書 名 「帰郷戦線―爆走― (元海兵隊員ピーター・アッシュ・シリーズ)」 
著 者 ニコラス・ペトリ 
翻訳者  田村 義進 
出 版 早川書房 (2018/9/5) 
初 読 2019/02/27 

 タイトルと表紙から、退役帰還兵がぼろいアメ車を駆ってガタピシと合衆国を暴走横断!て話だと思い込んでた(笑)。違った。

 むしろ、PTSDを煩う退役軍人の内省の書って感じです。面白い。そしてミンガスが楽しい。犬は正義、に一票。
 ダイナとどうにかなるんだろうと思ってたら、まさかの伏兵ルイスですか!そして、ルイスの正体はまだ知れず。

 最初から丁寧に描いていたミッデンは仲間に転じ、ジョシーはミッデンとピーターのどっちを選ぶんだ?と、まだまだ、続刊の刊行を待つしか無い。ミッデンの殺人が不問になっちゃうのはどうよ?と思わんでもない。それでいいのか、アメリカ??

 これは、続刊が出たら、読む。

2019年2月21日木曜日

0163 緊急工作員

書 名 「緊急工作員」 
著 者 ダニエル・ジャドスン 
翻訳者 真崎 義博 
出 版 早川書房 (2019/1/10) 
初 読 2019/02/21 

 ノンストップで面白かった。真の黒幕と直接対決以降が若干もやってる気もするし、動機と結果がアンバランスすぎるとか、特権的エリート階級の連中の合衆国万歳🇺🇸が鼻につく、とか、多少の突っ込みどころはあるものの、男どもがクールで滅法格好良いし、それぞれキャラが立ってるのが何より良い。ちょっと、設定やキャラクターの配置に、今後のシリーズ化の色気を感じて、それよりももっと、ストーリーを徹底的に仕上げてほしかった気もしないではないが。
続刊が出るのであれば、個人的には今回あんまり活躍できなかった元SASを次回作でも巻き込んで欲しいと思う。
登場人物の中ではキャリントンが渋くてイチオシ!

2019年2月16日土曜日

0162 悪魔の赤い右手  ー殺し屋を殺せ 2

書 名 「悪魔の赤い右手 ー殺し屋を殺せ 2」 
著 者 クリス・ホルム 
翻訳者 田口 俊樹 
出 版 早川書房 (2019/2/6) 
初 読 2019/02/16 

 だらだら読みだったせいかもしれんが、何時までも序盤のような感じのまま、気付けば終盤まで進んでしまい。
 いよいよ始まったか?ってところで敵がまさかの旧友とか、ベタ過ぎだ。コートみたく行き当たりばったりでも圧倒的不利を凌げる驚異の戦闘力があるわけでもなし、ヴィクターみたく「仕事の成果は段取りが9割(暗殺者編)」みたいな偏執的な周到さがあるわけでもない、どことなく素人っぽいヘンドリクス。
 うーん。丁寧に書かれた作品ではあるんだが、大化けを期待した自分の期待値が高すぎたか?でもまあ、ラスト50ページは十分面白かった。
 でもでも、オブライエンが気持ち悪い。捜査上の対立も、すぐに二人の痴話喧嘩になってぐずぐずベタベタ。レズだから、というのではなくて、とにかく公私混同甚だしいのがダメだ〜。前作でも感じたが、このレズ設定ホントに必要なのか?こういう細かいところからリアリティが削げていくんだよな〜。
 総じて漫画だったらこの程度でも面白く読めるのに、なまじ文章なだけに・・・・。ああ、全然褒めてない。でも、ラスト50ページは面白かったよ!この作品がイマイチなんじゃなくって、グレイマンとパーフェクトハンターがパーフェクト過ぎるんですよ。