2023年11月27日月曜日

0449 機龍警察 狼眼殺手

書 名 「機龍警察 狼眼殺手」
著 者 月村了衛     
出 版 早川書房  2017年9月
単行本 496ページ
初 読 2023年11月27日
ISBN-10 4152097094
ISBN-13 978-4152097095
読書メーター 
https://bookmeter.com/books/12283179  

 どうにも忙しく、じっくり腰を据えてハードカバーを読む時間をとれなかったため、思いあまってオーディブルに手を出した。
 だって、Kindle版もまだ高い・・・・(T-T)

 女声の朗読も、声色を使った台詞回しも、“はっ”とか“うっ”とかの息をのんだり、呻いたりの擬音(?)も、不慣れな私には聞いているのがとてもツライ。だがしかし、炊事をしながら、掃除をしながら、縫い物をしながらでもちゃんとストーリーは頭に入ってくるし、時間を複線で使ったようなお得感は苦手を差し引いても素晴らしい。
 と、言うわけで、3日がかりで全部聞き終え、あとは何日かかけて文字を追い直す。

 警視庁各課との捜査協力体制が敷かれて登場人物がざくざくと増え、汚職・贈賄・巨額脱税と予告殺人の並行捜査。手が足りないので国税庁も巻き込んで。狙うのは国策プロジェクトとも言うべき“クイアコン”。革新的な量子通信技術の実用化=次世代通信規格化を目指す巨大プロジェクトに絡む「敵」、そのクイアコンを隠れみのに蠢く策謀、それを狙う中国共産党とその諜報組織、「敵」が雇った殺し屋“狼眼殺手”、そして「敵」の敵たる和義幇と、彼らが契約した暗殺者集団、そして、またしてもIRF処刑人がライザを狙い・・・・・と、あまりにも複雑で、ストーリーの七転八倒ぶりときたら、読んでいて頭が煮えそう。
 銀狼のエピソードとか、ちょっとうざったかったが・・・・、って言うか銀狼ことエンダの動機の分析がアレってどうなの、とか言いたいことはある。あと、いちいち痩せ犬の七ヶ条を持ち出すユーリもかなりウザい奴だと私は思うのだけど、でもまあ、ここにツボらない人間は機龍警察を読む資格はない、よな。多分。
 今回は、沖津の私生活の一端(あれが、私生活と言えるのであれば、だが)が明らかになったり、沖津の信念と覚悟の一端をチラ見せしたり、龍機兵の秘密の一部が特捜部のメンバーに明かされたり、とシリーズ全体の中での進捗もある。あと、前巻で惨い目に遭った城木の挙動がいちいち気になり、「信じてる。城木さん、私は信じてるからね。」とドキドキしていたんだが。
 この点については、予想を裏切る事態で収束・・・・・というよりは、次巻に持ち越しとなった。突入要員3人も、幾多の作戦行動を経て、だんだんチームとしてまとまってきたよう。
 それにしてもだ。ライザの「私は警察官だ」はやめれ。やめてくれ。

 今作で自覚したが、こういうところ、私は月村了衛とは決定的に合わない。私は熱血は苦手なの。ハードボイルドが良いの。武士は食わねど高楊枝、ぐらいが丁度良いの。

 ライザの独白などは、背筋にゲジゲジが歩いてるんじゃないかってくらい、ぞわぞわしてきゃーってなります。文字を読んでいる分には、こういうところは敢えてサラっと読むのであまり気にならないが、じっくり朗読されてしまうと、かなりキツいことが今回判った。(笑)

 それでも面白い。読まずにはいられない。当然次巻も読む。それが機龍警察。そして月村了衛。
 

2023年11月26日日曜日

0448 機龍警察〔完全版〕

書 名 「機龍警察〔完全版〕」
著 者 月村了衛
出 版 早川書房 2014年11月
単行本 390ページ
初 読 2023年11月24日
ISBN-10 4152094982
ISBN-13 978-4152094988
読書メーター  
https://bookmeter.com/reviews/117400863  

 巻末のエッセイ集と著者による自作解題を読むために入手した。解題で『未亡旅団』まで取り上げている、とのことから、『未亡旅団』読了までおあずけにしていたのをやっと手に取る。

 冒険小説といえばヒギンズの『鷲は舞い降りた』とマクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』。テロリストであるならば、それはIRAの闘士でなければならない、というヒギンズ由来の「頑ななこだわり」がライザを産んだとは。『鷲舞』と『ユリシーズ』の大ファンとして大いに喜ぶ。

“何者かを悪と容易に断定しえないのが現実である。むしろ何者かを悪と断じるシステムこそが悪に近い” p.339  

“一作目に登場した王兄弟やネヴィルのエピソードは、姿にとってはこれまで通り過ぎてきた戦場での数限りない記憶の1つにすぎません。彼の物語はまだ始まってもいないと言えます” p.342・・・・・なんと!これからまだ、姿主演の物語が読めそう!
“關剣平が黒社会でのし上がるストーリィを今思いつきましたが・・・” 同p.342・・・・・それは是非読ませて欲しい。

 ところで、朱鷺メッセの物販コーナーには、『未亡旅団』は平積みされたのだろうか・・・・

2023年11月23日木曜日

0447 機龍警察 未亡旅団

書 名 「機龍警察 未亡旅団」 
著 者 月村 了衛 
初 読 2023年11月18日
読書メーター 
【単行本】      
出 版 早川書房 初版発行  2014年1月
単行本 401ページ
ISBN-10 4152094311
ISBN-13 978-4152094315
【文庫本】
出 版 早川書房 2023年6月
文 庫 608ページ
ISBN-10 4150315523
ISBN-13 978-4150315528

 「憎悪に潜む純愛と、寛容に潜む傲慢」
 結局人は自分の経験に依拠するしかない。いかに一心に思いを寄せようとも、想像を絶する残虐さは、恵まれた環境に生きる人間には寄り添い切れるものではない。
 安全で常識的な環境の中で培われた“慈愛”や“寛容”とやらが、地獄を味わい大きな喪失を抱える相手に通用するのか?
 日菜子はやはり傲慢だろうと思うよ。その「純粋さ」は幼稚ですらある。この重いテーマにこのロマンス。いるのか? 由起谷にしろ、城木にしろ、緑にしろ、なんとなく全体的にメンタリティが幼い気がするのは、たぶん気のせいじゃないんだよな。

 そうはいっても、今パレスチナで起こっていることを一方で眺め、一方でこの本を読んでいると、一体どこで、恨みと絶望の報復の連鎖を止めることができるのか、と考えてしまう。どこかで誰かが“もう殺さない”と決意し、その行動を変えなければ連鎖は止まらない。そしてそれはより多くの悲しみを背負ったものからしか発し得ないとも思う。世の中に確かに存在する狂気や傲慢や、絶望や怨念に相対することを迫ってくる月村了衛は、確かにエンタメの枠を超えてくる。

「日本警察は少年兵を、未成年の戦争被害者と見なすのか、それともテロリストと見なすのかだ」
 自分の目の前にあって、自分の行動次第で救えるかもしれない命のために全力を尽くす、図らずもそれを身を挺して示したのは城木の兄。命は天秤に乗るものではない。だから、その重みや価値を数や年齢で量るべきではない。だが「子供を守る」ということは、歴史や民族を超えて、本能に訴える。もしかしたら、「子供を守ること」は、この世で最大の正義なのかもしれない。紛争だけではない。貧困や、虐待や、あらゆる身近な暴力も、子供の未来に寄って立つことで、解決の道筋が見えてくるが、だからといってそれが実行可能かと言うと、極めて困難である。

 一方で、10代のテロリストをあそこまでして救う必要があるのだろうか?と、読んでいる最中もずっと考えてしまっていた。
 私の脳内のライザに「もし15歳の頃のお前を殺すことで、パディントン駅の惨劇を無かった事にできるなら、お前は15歳の自分を殺害するか?」と問い掛ければ、私の中でライザは「殺す」と即答する。それとも、ライザはそうは答えないだろうか。そんな問いかけは無意味だ。ミリーは決して生き返らない。と言うかもしれない。

 と、どうにも感想が重くなってしまうのは、この本のテーマがあれだから致し方ない。世界情勢に絡むテーマに加え、あまりにも歪なそれぞれの母子の関係、おまけに兄弟の相剋まで抱え込む様相だったので、けっこうきつかったのだ。城木の兄の宗方が、結局は良い奴であったことには心底ホッとしている。残された城木が心配ではあるけれど、きっと次作以降で一回りも二回りも大きくなってくれるだろうと期待する。由起谷とカティアの関係も、きっと未来に続くことを期待している。

さて、まったく勝手ながら。
妄想その①  カティアの逃亡を支援したのは実は東南アジアの裏社会に通じたユーリで、もちろん沖津も知ってる、と言うか噛んでる・・・・・とかだと、といいな。
妄想その②  カティアは成長して、特捜部の面々っていうか由起谷と再会がある。その時に事態は大きく変転する・・・・・とかだとと面白いだろうな。

2023年11月21日火曜日

介護日記的な・・・その3 コロナ!


 週末、なんとなく喉風邪っぽい?感じがしないでもなかった母であるが、常日頃、毎日・毎回 「ちょっと風邪気味で喉の調子がおかしくて、」が常套句となっていて、電話に出たとき、デイサービスに行きたくないとき、必ず体調不良を主張するので、つい、なんとなく見過ごした。
 そしたら月曜日の午前中。お仕事エンジンも温まってきた頃合いで、スマホにデイサービスからの着歴が? 折り返したら、「お母様、お熱があって・・・」ときたもんだ。
 脳の具合はよろしくないが、それ以外は至って健康な母なので、最近はとくに内科にかかった事もなく、それに以前にかかっていた診療所はバスで行く距離。あわてて実家から至近の内科にいくつか当たりをつけつつ、職場から施設まで最速のルートを探しつつ、電車とバスを乗り継いで辿り付いた時には、スタッフから「抗原抗体検査でコロナ陽性でした」とご報告をいただいた。
 なんでも先週金曜日あたりから、風邪症状の方はいたらしく、金曜日ご一緒したメンバーと職員さんから陽性者がでているとのこと。クラスターじゃん。
 まあ、仕方ない。なっちまったもんは仕方ない。
 タクシー呼んで、「ちょっと風邪っぽいので空気が流れるように、前と後ろの窓少し開けてもらえます?」と運転手さんにお願いする。そりゃ、5類になったと脳天気に喜んでるひともいるかもしれんが、べつにコロナの性質が変わったわけではなく。陽性者と密室はだれだってイヤでしょ。運転手さんもなんとなくお察しな感じ。
 内科にはコロナ陽性と連絡を入れておいたので、待合室で待つこともなく、そのまま診察室に入れられて、抗原抗体検査陽性なので、検査はしなくても良いよね?と確認され、一応熱を測って、処方箋を出してもらい、も一度タクシーを呼んで帰宅。
 ケアマネさんと、ホームヘルパーさんに連絡して、日程調整やら、なにやら。

 だがしかし。とにかく寝間着に着替えてもらって寝てもらったのはいいが、昼間にたっぷりと寝てしまった認知症のひとは、ゼイゼイ、ゼロゼロ、ゲホゲホ、と胸やら喉やらから異様な呼吸音を鳴らしながら、夜中に1,2時間ごとに眼を覚まし、ごそごそと動き回る。
 そして、自分がコロナだということを覚えていない。だから、マスクも外してしまうし、私の正面に座って咳き込むし。あああああ・・・・・
 
 だがまあ、仕方ない。覚えていないものはどうしようもない。とにかく、あんたはコロナなんだ!と言い聞かせ、マスクを外すな、寝室を出るな、と言い聞かせ、薬を飲みたがらないのもなんとか飲ませて、いやはや。

 昨日から在宅で付き合って、朝昼晩と薬を飲ませ、すこし持ち帰り仕事をして・・・。自分の着替えなど持たずに来てしまったし、自分のベッドで寝たくなったので、夕食まで世話してから一度、自宅の方に帰った。今夜は自分の布団でねて、明日また母のところに泊まりに行こう。
 しかし、こういった事態も十分に予想が付いたはずとは言え、やっぱりその場にならないと解らないことが沢山ある。何事も経験・・・・・そして、できないものは出来ないのだ、とあきらめるべし。

2023年11月5日日曜日

機龍警察 登場人物リスト


警察の階級をわかりやすく視覚化してみた。

[警視庁]
特捜部
沖津旬一郎警視長特捜部長 外務省出身の変わり種
城木貴彦警視特捜部理事官 
宮近浩二警視特捜部理事官 
由起谷志郎警部補特捜部捜査班主任 下関出身。不良少年だった
夏川大悟警部補特捜部捜査班主任 柔道一筋の体育会系の正義漢。いい奴
鈴石緑警部補特捜部技術班主任 IRFテロ(チャリングクロスの惨劇)
で家族を失った
柴田賢策特捜部技術班技官 技術オタク
箕浦特捜部技術班技官
桂絢子警部補 特捜部庶務担当主任 未亡旅団で初出
逢瀬由宇特捜部庶務担当職員 
和喜屋亜衣特捜部庶務担当職員 
〈突入班〉龍機兵搭乗要員
姿俊之特捜部付警部トップクラスのフリーの傭兵。特捜部の軍事顧問的役割
ユーリ特捜部付警部元モスクワ市警刑事・アジア圏の黒社会の雇われ用心棒?
ライザ・ラードナー特捜部付警部本名 ライザ・マクブライド。元IRFテロリスト
黛 光太郎警視監副総監
刑事部
椛島賀津彦警視監刑事部長
千波秋武  警視正刑事部捜査第一課長
牧野知晴警部補刑事部捜査第一課主任
鳥居英祐警視正刑事部捜査第二課長
中条 暢警視刑事部捜査第二課管理官
末吉六郎警部刑事部捜査第二課係長
高比良與志警部補刑事部捜査第二課主任
仁礼草介警部財務捜査官
警備部
酒田盛一警視監警備部長
佐野満警視長警備部次長
柏宏警視正 警備部警備第一課長
佐久間康則警視警備部警護課長
〈SAT〉
広重琢郎警視警備部SAT隊長
安西勉警視警備部SAT隊長【後任】
荒垣義男警部補警備部SAT制圧第一班班長 「機龍警察」で殉職
公安部
清水宣夫警視監公安部長
沼尻隆警視正 公安部参事官
武市譲警視公安部外事第一課長
寒河江新次警視公安部外事第一課管理官
是枝準樹警視公安部外事第二課長
曽我部雄之助警視公安部外事第三課長。未亡旅団では第四課長だが、狼眼殺
手では第三課長。ということは未亡旅団が間違い????
※著者によると、読者が想像する以上の重要人物であると
のこと。
伊庭充寿警部 公安部外事第四課係長
警務部
行友総司警視監警務部長
岩井信輔警部警務部教養課係長/由起谷の叔父
組織犯罪対策部
門脇篤宏警視長組織犯罪対策部長
渡会茂警視組織犯罪対策部第五課長
森本耕大巡査部長組織犯罪対策部第五課捜査員
【所轄警察署】
大日方勘治警視中央署副署長 自爆条項で自爆テロ被害で殉職
 [宮城県警] 
生島真二郎警視正 宮城県警刑事部長
堺宏武警視宮城県警刑事部組織犯罪対策局長
平松良治警視正 宮城県警警備部長
箕輪正晃警視宮城県警警備部機動隊長
 [神奈川県警] 
渡辺正孝警視監 本部長
満川偉佐男警視長警備部長
 [新潟県警] 
高山淳人警視監 本部長
諏訪真樹夫警視長 警備部長
浜本靖警視警備部外事課長
 [千葉県警] 
阿藤勝之警視監本部長。警察庁長官檜垣の従弟
【警察庁】
長官 檜垣憲護
和辻哲三郎警視監 長官官房長
丸根郷之助警視監長官監房総括審議官
各務慎次警視監 長官官房首席監察官
杉野克雄警視長長官官房監察官
海老野武士警視監警備局長
鷺山克哉警視監警備局 外事情報部長
長島吉剛警視長警備局 外事情報部外事課長
宇佐美京三警視長警備局 外事情報部国際テロリズム対策課長
堀田義道警視長警備局 警備企画課長
三沢成人警視正警備局 警備課理事官
佐竹裕久警視正警備局 公安課理事官
堀田義道警視長警備局 警備企画課長
小野寺徳広警視警備局 警備企画課課長補佐
〈白骨街道から)内閣情報調査室参事官補佐(出向)
【検察庁】
武良悦治東京地方検察庁 検事正
【国税庁】
魚住希郎東京国税局課税第二部資料調査第三課課長補佐
【内閣官房】
夷隈菫市官房副長官
鏑木麟太郎国家安全保障局長
五味十蔵内閣情報官
【外務省】
枡原太一欧州局長 
周防尋臣欧州局 西欧課 首席事務官 
久我直哉欧州局 ロシア課首席事務官
【政治家】
福間法務大臣
國木田肇経済産業大臣
稲葉康熙与党幹事長
小林半次郎与党大物政治家
岡本倫理与党大物政治家
市川悦治与党大物政治家
木ノ下定吉与党大物政治家
[フォン・コーポレーション]
馮志文香港財閥系企業CEO
【和議幇(フーイーバン)】
關剣平(くわん・じゅえんぴん)馮の第一秘書/和義幇の大幹部
鈴石輝正鈴石緑主任の父。故人 〈チャリングクロスの惨劇〉で家族とともに死亡
【機龍警察(完全版)】
王富國傭兵。姿の戦友
王富徳傭兵。富國の弟
クリストファー・ネヴィル職業犯罪者。姿の元上官
ザック・カミンズネヴィルの部下
ベニート・アヤラネヴィルの部下
ポール・ハットンネヴィルの部下
【自爆条項】
ウィリアム・サザートン外務英連邦省審議官 
バーナード・ナッシュサザートンの警護要員。SAS隊員
キリアン・クインIRF テロリスト。通称〈詩人〉 
ショーン・マクラグレンIRF テロリスト。通称〈猟師〉 
マシュー・フィッツギボンズIRF テロリスト。通称〈墓守〉 
イーファ・オドネルIRF テロリスト。通称〈踊子〉
ミリー・マクブレイドライザの妹 
デリク・マクブレイドライザの父 
ユーニス・マクブレイドライザの母 
メイヴ・マクハティライザの親友 
ブライアン・マクハティメイヴの従兄 
ジェーン・プラマー教区神父の妹 
ラヒムイスラム聖戦士。テロリスト養成機関 ライザの教官 
イナードイスラム聖戦士。テロリスト養成機関 ライザの教官 
アメディオ・バレンシアガETAテロリスト /ライザが殺害した
【暗黒市場】
丁(ティン)關の部下 
張(チャン)關の部下 
アルセーニー・ゾロトフヴォル(ロシアン・マフィア) 通称ティエーニ 
イジャスラフ・ガムザロシアン・マフィア。ゾロトフの腹心 
フランシス・セドラン武器密売業者 
ムハンマド・アリー・アーザム武器密売業者
ディヌ・クレアンガ武器密売業者 
ホセ・デルガド武器密売業者 
但馬修三元警察官 
吉岡功元警察官。但馬の部下 
熊谷康晴元警察官。但馬の部下 
ドミトリー・ダムチェンコモスクワ民警刑事捜査分隊班長 (当時)
オレク・プリゴジンモスクワ民警刑事捜査分隊捜査員 (当時)
リナト・シャギレフモスクワ民警刑事捜査分隊捜査員 (当時)
ゲンナージー・ボゴラスモスクワ民警刑事捜査分隊捜査員 (当時)
ビティア・カシーニンモスクワ民警刑事捜査分隊捜査員 (当時)
カルル・レスニクモスクワ民警刑事捜査分隊捜査員 (当時)
エドゥアルト・バララーエフロシア内務省組織犯罪対策総局密輸取締担当中佐 
ゴラン・ミカチューラ武器密売業者。シェルビンカ貿易代表 
ミハイル・オズノフユーリの父 
マルカ・オズノワユーリの母 
ネストル・ゾロトフゾロトフの父 
リーリヤ・ダムチェンコダムチェンコの妹 
〈海〉の組織の構成員  
ブラギンルイナクの〈副支配人〉
【未亡旅団】
シーラ・ヴァヴィロワ黒い未亡人 三人のリーダーの一人。〈砂の妻〉 
ジナイーダ・ゼルナフスカヤ黒い未亡人 三人のリーダーの一人。〈剣の妻〉 
ファティマ・クルバノワ黒い未亡人 三人のリーダーの一人。〈風の妻〉 
カティア・イヴレワ黒い未亡人 未成年テロリスト。組織の特務要員 
ナターリヤ黒い未亡人 テロリスト。ジナイーダの腹心 
ヴァレーリヤ黒い未亡人 テロリスト。ジナイーダの腹心 
リューバ黒い未亡人 テロリスト 
アゼット黒い未亡人 テロリスト 
ゾーヤ黒い未亡人 テロリスト 
ジャンナ黒い未亡人 未成年テロリスト 
アイシャ黒い未亡人 未成年テロリスト 
マリアム黒い未亡人 未成年テロリスト 
クレメンティーナ黒い未亡人 未成年テロリスト 
宗方亮太郎城木の兄。衆議院議員 。与党副幹事長
城木亮蔵城木の父。財務省外郭団体理事長
宗方日菜子亮太郎の妻。故人
山崎城木家の執事
【狼眼殺手】
エンダ・オフィーニー殺し屋。元IRFテロリスト
五百田侑弁護士。もと検事総長
多門寺康休闇経済のフィクサー
阮鴻偉(ゆん・ほんうぇい)關の腹心
寧楚成(にん・ちぇーしん)阮の部下
舒 里(しゅう・りー)阮の部下
白井直美警察庁長官秘書
傳瑞芳(ふー・るいふぁん)中国人留学生。高円寺の居酒屋のバイト
【白骨街道】
城邑昭夫城州ホールディングス役員。城木の従兄
城邑毬絵城州ホールディングス役員。城木の従妹
城守朔子城州ホールディングス役員。城木の叔母
城方要蔵城州ホールディングス役員。城木の従父
城方肇城州ホールディングス役員。城木の従弟
佃嘉夫在ミャンマー大使館 二等書記官・外務事務官・警視庁警部
愛染拓也在ミャンマー大使館 外務省専門調査官(通訳)
ソージンテットミャンマー警察 シットウェー警察部隊第5分隊隊長
ウィンタンミャンマー警察 シットウェー警察部隊第5分隊副隊長
チョーコーコーミャンマー警察 シットウェー警察部隊第5分隊
コンラハンミャンマー警察 シットウェー警察部隊第5分隊