2026年10月4日日曜日

日々雑感 ビックサイトと秋の空ーーーJ.Garden60参戦記


 初めて、J.Garden(J庭)なるイベントに行ってきました。
 BL特化のコミケというか、同人誌即売会。今年が60周年ってことで、第1回は1996年とか。
 私が、コミケに参加したのは、なにしろ40年ほど前が最後。(というか、最初で最後だったという話もあるが。)参加者の待機列の捌きとかの会場運営も長きにわたる経験に培われて、洗練ゆっくりおちついて進行に協力している感じが、同じ文化風土を共有している肌感覚で良き。
 同日、ビックサイトの別会場では東方Projectのイベントも開催されていて、オタク男子はあっち、女子こっち、みたいなけっして交わらない動線がまた、内心面白かったり。

 なんかもう、いろんな意味で隔世の感がありましたね。

 その昔、「やおい」なんて言っていたころは、なんというか、羞恥心と背徳感がセットになっていて、こんなの日の当たるところに出すもんじゃない、という感じをずーっと引きずっていたので、その後、商業BLが書店の本棚を賑わすようになっても、あえてソレに近寄ろうとは思わなかったのだけど。今時のBL文化は本当にオープンで健康的だわ。

 なんで、私の中でBLへの接触が復活したかというと、たぶん栗本薫の『東京サーガ』を読み尽くそうと『毒を食らわば皿まで』企画をやったからだな。AmazonのKindleで読んだので、それ以降、AmazonからBL本をどんどんご紹介いただくようになってしまい(笑)。始めは見ないようにしていたんだけど、ついクリックしてしまうことが増え。そして、また沼にハマった、と。最初にKindleアンリミで誘われたのも大きいな。佐伊さんの作品に出会ったのもそのパターンだったし。

 今、LGBTQが社会的に抵抗なく認知されるようになっているのも、BLが与えた影響ってばかにならないと思うのだ。J庭に出店しているのは、あまり現実味のない、ある意味ファンタジーなBLがほとんどだけど、中には、リアル寄りなゲイ文学という雰囲気のブースもある。たとえば、誰かがリアルでカミングアウトしたとしても、それを受け止める側が、ふーん。べつにいいんじゃない。って思える素地を作ることに、BLは一定寄与しているんじゃないかと思う。

 あと、自分のように、いったん離れていたけど、〇十年後に戻ってきた、というような方もけっこういるのかな。ずーっと描き続けてきた(書き続けた)人ももちろんいるし、若い人たちも沢山いるけど、結婚、子育てを経て、自分の時間が戻ってきたときに、また書き始めた人もいるんだろうな。なんとなく、女性のライフスタイルを垣間見たような気がしないでもない。まあ、同世代の方が結構いるわけですよ。なんか面白いね。

手汗恐怖症なので、ビニールカバーを掛けないと怖くて触れない

で、今回、お目当ての佐伊さんの『アルファは飢えても主を積まず』『精霊の宿る国』『竜王の婚姻』の番外編集と、未読の小説たちを入手し、その他、商業出版の方で読んでいた方のブースをいくつか発見して、同じく番外編を手に入れたり、pixivやなろう界隈で作品を読んだことがあった作家さんとご対面したり。今日は入手まではしなかったけど、ネットで探して見ようと思った方が数名。実りある秋の日でありました。

2026年10月3日土曜日

2026年9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3006
ナイス数:556

修道院覚書: バルタザールとブリムンダ修道院覚書: バルタザールとブリムンダの感想
やっとやっと読了。独特の文体は不思議なリズムがあって、思いのほか読みやすい、だがその波のようなリズムがあだになって眠くなる。ほぼ2ヶ月弱かかったが、なんとも不思議な物語である。マフラ修道院(宮殿)の建設にまつわるあれこれ、土着し腐敗したキリスト教、未開な民衆、そして同じく未開な王侯貴族。修道女も修道士も性欲にまみれ、18世紀というのに、ヨーロッパはここまで未開だったのか?と嘆息。その中で、ブリムンダとバルタザールの愛だけが美しい。バルトロメウ神父の夢の飛行機械は空力ではなく反重力?そしてその動力たるや?
読了日:09月19日 著者:ジョゼ・サラマーゴ

警視庁公安J インビジブル・ウェポン (徳間文庫)警視庁公安J インビジブル・ウェポン (徳間文庫)の感想
純也の言葉を借りるなら、牽強付会に過ぎる。面白かったのか興醒めだったのか、微妙なところ。本筋と関係ないところで言えば、一流ホテルのシェフは90歳超の高齢者のピクニック弁当に厚切りハムのバケットサンドは作らんと思うよ。細かいアレコレはこちらに→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2026/09/0564j.html
読了日:09月28日 著者:鈴峯紅也

エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)の感想
子供時代の積読解消! やっと読んだ(笑) 子供時代に読んだら面白いと思ったのか、は読んだ後でも謎ですが。なんだか謎のやり遂げた感はある。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)の感想
カナリアの王様を悩ませている謎はなに?一冊目よりは読みやすい(?)物語。そういえば、私、子供のころから、「子供向け」の奇想天外な物語って苦手だったっけ。動物は好きだけど、好きだったのはシートン動物記とか名犬ラッシーだったな・・・・・だから、この童話にも食指が動かなかったんだよな・・・・。小学校高学年になってからも、「果てしない物語」よりは「指輪物語」だったんだよな・・・。子供の頃からどこか覚めていた(?)自分を思い出すなど。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)の感想
自分が小学校の頃から? 子供が小さいころから? 存在は知ってたけど、なんとなく手が出なかった童話です。『わたしのおとうさんのりゅう』を読むまえの準備として。三部作とはいえ、突然お話が終わってビックリ。なぜ「みかん」なんだろう。原作は「オレンジ」なのかな? そんなにみかんばっかりたべたら顔が黄色くなっちゃうぞー(笑)お母さんが冷酷でびっくりなんですが。ムチで子供をぶつあたり、時代を感じる。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

フラジャイル(32) (アフタヌーンKC)フラジャイル(32) (アフタヌーンKC)の感想
アメリカ様がありがたく感じる昭和感覚もだいぶメッキが剥げてきた令和の今日この頃。研究の世界も同じ。というか、人間のやってることなんだから、大差なんかないのよ。文化的な土壌が違ったって、人を動かす熱は同じ。システム化された米国の病理検査室(だけどうまくはいっていない)に、日本の職人気質は通用するのか? そして天才岸先生は、やはり臨床を選ぶ。技術がどんどん革新されたって、それをいち早く患者・家族に届けるためには、はやりそこにも人が必要。岸先生の直観は研究と技術で裏付けされるか。次回最終巻だって!
読了日:09月22日 著者:恵 三朗

退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 下退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 下の感想
全体的にカラッとしていてあっさりモードなのは、この作品の良いところだと思おう。期待したすじから少しずつズレている感じがするのも、それはそれでよし。2人が密かに恋愛結婚していたら、伯爵が王太子に加勢することにそんなに説得力が加わるんだろうか?とか思っちゃったけど、まあそれもいいや。アルヴィンの造形がとっても好み。大事な愛と結婚をそんな、戦略の一部につかっちゃっていいんかい?まあ、アルヴィンが嬉し泣きしてるからいいか・・・(笑)それにしても31人のゲロに塗れた宮殿大広間・舞踏会場・・・すげえ・・・
読了日:09月18日 著者:ユーコ

退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 1 (B's-LOG COMICS)退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 1 (B's-LOG COMICS)の感想
コミカライズ版。気持ちとか人間関係の機微はこっちの方が丁寧に書き込んであって好感度高し。この作品は紙本で所持するから価値有りだな。
読了日:09月15日 著者:松本 蜜柑



退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上の感想
アラサー女性魔法騎士(怪我で退役済)ってキャラ設定が割とレアかも。主人公がカラッとしているのが良い。文体もさっぱり気味。同い年の辺境領主が大人の恋愛モードに突入し、せっせとアタックかけるが、主人公はあくまであっさり風味だw 煮込み系料理がうまそう。食材がトマト、じゃがいも、オレンジにカカオ豆、コーヒーまであるのはまあ、ナーロッパなのでよしとすべきところね。
読了日:09月15日 著者:ユーコ

竜王の番らしいけど知りません: 山奥の管理分局で、弱った幼竜と暮らしています (フルーツ文庫)竜王の番らしいけど知りません: 山奥の管理分局で、弱った幼竜と暮らしています (フルーツ文庫)の感想
箸休め的な一作。いちおうBLカテゴリらしいが、どっちかっていうと異種婚姻譚かも。全年齢向けなのでエッチなしの安心仕様です。ひたすら小竜がかわいい。竜好きにもオススメ。
読了日:09月06日 著者:フルーツ仙人

辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 3 (3) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 3 (3) (ボニータコミックス)の感想
隊長さん(若)が格好良いです。やや核心に近づいてきたか。ところどころ、絵柄が好みではないな〜。やっぱり本編の頃が懐かしいな〜
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子



辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 2 (2) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 2 (2) (ボニータコミックス)の感想
なんだか想像以上にエグい話になってきたような。。。。(化け物の)お母様コワい(汗) あれって、リュナのお母さんじゃないよね、というかリュナのお母さんだと思って読んだんだけど・・・・
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子

辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 1 (1) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 1 (1) (ボニータコミックス)の感想
隊長さんが主役級と聞いて・・・w。にしても若かりし隊長さんは、とてもあのオジさんと同一人物と思えないww。一巻目はまだ、導入部。何が起こったのか、起こっているのかも分からない。それにしても、最近のコミックは薄くなったねえ。。。
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子

幼女戦記 (35) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (35) (角川コミックス・エース)の感想
テグさんとメアリー・スー初戦(だったか???) メアリがかなり気持ち悪い娘に育ってる。そして最後はテグさんの攻撃で消し炭に・・・・だが生きてる・・・だと?戦線が拡大しすぎて何がなんだか分からなくなってきたが、まあ、世界大戦だしな。
読了日:09月06日 著者:東條 チカ

笠井あゆみ画集 濡事: アナログ⇔デジタル WORKS笠井あゆみ画集 濡事: アナログ⇔デジタル WORKSの感想
笠井あゆみさんの画集2冊目。タイトルほど「濡れて」ないんじゃない(笑)かな。特に前半の初期の作品は、女体も結構沢山あって、BL以外も堪能できた。デジタル時代になってからの色遣いがやっぱり好きだな〜。後半は結構濡れ濡れでありましたが、とにかく色が綺麗。
読了日:09月06日 著者:笠井 あゆみ

軍人婿さんと大根嫁さん 10 (芳文社コミックス)軍人婿さんと大根嫁さん 10 (芳文社コミックス)の感想
早いもので、もう10巻目です。田中家(はなちゃんち)に赤さんがやってくる!(まだ来てない。)の巻です。名前を真剣に考える誉さん。男の子だったら、漢字一文字になるのかな。いや、お母さんが「花」なんだから、女の子でも漢字一文字名前になりそう。文(あや)とかステキ。
読了日:09月06日 著者:コマkoma

読書メーター

2026年9月30日水曜日

0564 警視庁公安J インビジブル・ウェポン

書 名 「警視庁公安J インビジブル・ウェポン」
著 者 鈴峯紅也
出 版 徳間書店 2026年9月
文 庫 512ページ
初 読 2026年9月27日
ISBN-10 4198951535
ISBN-13 978-4198951535
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/138149199


 2年ぶりの、公安Jシリーズ新刊。いささか記憶が怪しくなってきていて、古い登場人物が思い出せない・・・。人物録を作っておけばよかったか。
ハルコビルの住民のゴルダってだれだったっけ?
 みぃちゃんとか誰よ!?とか思ったんだけど、あ、これ、忘れてるんじゃなくて、追いかけていないKシリーズとかQシリーズのエピソードが交じってるのか、と気がついた。うーんんん。読むべきか?Qは何冊か積んでるんだけどなあ。だけど新刊1冊よむごとに、未読が10冊づつくらい増えるっていうのは、老い先考えるとどうなんだ?とかなんとか・・・・・

 で、さて。
 今回のタイトルは「インビジブル・ウェポン」とのことで、見えない兵器? これは暗殺者のことか、それともウイルス兵器か・・・・と予想をつけて読み始める。まあ、ネタバレだけど両方でしたね!ふふふ。

 しかしこの話、面白かったのか?一気読みはしたけど、なんか不完全燃焼感がある。
 こういう話は、ラストのカタルシスまでガマンにガマンを重ねて読むので、そのカタルシスが不発に終わるとどうもね。というのも、ラストに「語り」で種明かししちゃうとか、敵が一人語りしちゃうとか、最後の一騎打ちが、どうにも時代劇がかってるとか。

 この際だから、興醒めポイントを書いてしまうゾ。

 帝都ホテル(帝国ホテル)の超一流の料理人が、いくら子供好きがするピクニックバスケットをたのまれたからといって、90歳超の高齢者が一緒に食べるのが分かってるのに、「厚切りハムのバケットサンド」は作らんだろう? せめて耳なし食パンの一口サンドくらいにしておけ?ないない。

 海外A&Aの必需品であるSVRやらGRUやらFSBを大盤振る舞いの割には、作戦がショボい気がする。わざわざ人口の多い日本に持ち込んでウイルス開発をやるデメリットがメリットを陵駕しそうだし、死体遺棄の方法が大げさかつ不確実性が高い。備長炭・・・山の中で備長炭・・・ちょっと風向き変わったら山火事起こすのでは? ええと、純也がなんか言ってなかったっけ。牽強付会。にすぎる。でもまあ、KシリーズとQシリーズは読んでみようかな、と。

2026年9月27日日曜日

リストJKQ 全部よむべきか・・・ソレが問題だ(汗)

Jシリーズは全部読んでるんだけど、KとQが未読。いいかな、と思ってたんだけど、さすがにJ最新巻を読んでいて、知らないうちに人が死んでたりして、話が繋がらなくなってきた。これは、読むべきか・・・・?しかし、これ以上積読を増やすのもなあ・・・・。(追伸:結局積んだ。)

1 警視庁公安 既読
2 警視庁公安J マークスマン 既読
3 警視庁組対特捜K ※この度積み増し
4 警視庁組対特捜K サンパギータ ※この度積み増し
5 警視庁組対特捜K キルワーカー
6 警視庁公安J ブランクチェイン 既読
7 警視庁監察官Q ※積んでる
8 警視庁公安J オリエンタル・ゲリラ 既読
9 警視庁組対特捜K バグズハート ※この度積み増し
10 警視庁公安J シャドウ・ドクター 既読
11 警視庁組対特捜K ゴーストライダー ※この度積み増し
12 警視庁監察官Q メモリーズ ※積んでる
13 警視庁公安J ダブルジェイ 既読
14 警視庁組対特捜K ブラザー ※この度積み増し
15 警視庁監察官Q ストレイドッグ ※積んでる
16 警視庁公安J クリスタル・カノン 既読
17 警視庁組対特捜K パーティーゲーム
18 警視庁監察官Q ZERO ※この度積み増し
19 警視庁監察官Q フォトグラフ ※この度積み増し
20 警視庁公安J アーバン・ウォー 既読
21 警視庁組対特捜K デス・パレード ※この度積み増し
22 警視庁監察官Q ZERO2 ※この度積み増し
23 警視庁監察官Q クリムゾンライン
14 警視庁公安J インビジブル・ウェポン 既読

2026年9月23日水曜日

介護日記的な・・・その30 ヨウカイはレベル4になった

 今年の1月に2週間ほど、母が入院した話は書いたが、その時点では母の状態はあまり変化はなかったんだよね。施設には、入院中に、私の方から要介護度の見直し申請を提案したが、施設からは「それほどではない」と言われた。だがしかし。
 退院してさほど経たない3月頃、施設側から認知症がかなり進行しているから、見直し申請しよう言われた。
 出来ないことが増えて、介護に手がかかるようになってきた、と。
 でもって、申請したら、要介護2から4に大躍進。
 結局のところ、入院して体調も悪化したのがきっかけになって、一気に認知症が進んだらしい。要介護4になってすぐ、特養に移ることを進められるかとおもいきや、そうでもなく、あれ、大丈夫なんかい????と思っていたら、母はどんどん、介護に抵抗して「扱いにくい」入所者に進化したらしく、7月頃に、施設の担当者から「特養の申請を出すので、希望する施設を5施設挙げてくれ」と突然言われてビックリ。
 なにがびっくりしたって、「そろそろ特養の入居を考えませんか?」ではなく、「特養の申請するんで、施設の候補を5カ所あげてください」だったことだ。私じゃなく、そっちが決めるんかい!?の衝撃。

 まあ、それからアレコレと悶着はあったけど、結局、近隣30数カ所の施設をリストアップして、見学する施設を絞りこんで。


 ↑ この厚労省のページから、各県のページに飛んで、施設種別事に検索すると、施設の公開情報にアクセスできる。どの施設種別を調べようとしているのか、介護保険法上のカテゴリーなどをある程度理解していないと、かなり使いにくいのだが、なにはともあれ、地域の老人ホームを一挙に検索できるし、運営状況やサービスの内容で、施設を絞り込むのに使える。

 私は以下の手順で施設探しをした。
① 運営状況のレーダーチャートで、とりあえず平均以上の施設をピックアップ。
② さらに通いやすい距離・交通手段で絞り込む。
③ 個室があるかどうか、看取り介護を実施しているかどうか。
④ 人員体制(常勤比率が高い。職員一人当たりの入所者人数。離職率が低い、など)
⑤ 法人が運営している他施設の状況

 で施設を10カ所くらいまで、絞り込む。

ところで、このサイトには「口コミ」情報は乗っていないので、絞り込んだ施設について、他の高齢者施設の紹介サイト(「みんなの介護」やGoogleマップなど)で、口コミ情報を確認。

 口コミが芳しくなかったところは除外して、7,8施設くらい見学して、最終的に3施設まで絞り込んで、申し込みをした。下調べ時点ではとても印象が良かったが、見学して「これは違う」と感じて除外した施設も複数ある。

 まあ、この間、あれこれ、いろいろとありはしたのだが。

 申し込みをしてから、数ヶ月から1年待ちは覚悟していたのだが、急に空きができたと連絡があったのが9月初旬。(ちなみに特養の申し込みをしたのが8月20日。)ほんの10日足らずで特養入所が決定してしまった。

 急だったので、準備が追いつかなかったけど、とりあえずこのシルバーウィークの5連休のうち4日をつかって、台風の最中に、母は施設を引っ越しした。

 この選択が良かったのかどうか。母にとって吉とでるか凶とでるかは、ほんと、神のみぞ知るって感じだ。

 正直、楽観はしていない。

 最近の特養は、少人数のユニットケアが主流だが、あれも善し悪しだと思う。

 自立度の高い人や、認知症ではなく、身体介護が主な人にとっては、「家庭的な雰囲気」は良いものだと思うのだが、認知症の入所者にとっては、以前の大人数制というか、回廊式廊下なんかがあって、大勢の職員で大勢の入所者を見るスタイルのほうが合っているような気がする。
 ユニットケアは、人員の面ではスケールメリットを活かしにくそうに思った。
 何をするか分からない認知症高齢者は目を離せないので、見守りに人手が少なくなりがちなユニットケアは、ちょっと危険な気がするのだよなぁ。手がかからなければかからないで、放置されそうだし。自分でちょっとした「楽しみ」を愉しむことができる高齢者なら、(例えばテレビを見たり、レクリエーションに参加したり)ユニットケアも悪くないと思えるのだけど。

 でも、現在の特養はほとんどユニットケアになっているようだから、正直こちらに選択の余地はあまりなかった。
 一番良いと思った施設は100人以上待機者がいて、すぐに入れるような状況ではなかった。

 まあ、まだ入所して2日。
 様子を見るしかあるまい。決して悪い施設ではないのだ。というか、私が数十カ所の中から選んだ施設なのだ。こういっちゃなんだか、私はそれなりに知見はある。
 とはいえ私も、「事故が起きませんように」と祈るしかない、しがない家族でしかないのだ。

2026年9月18日金曜日

0563 修道院覚書: バルタザールとブリムンダ

書 名 「修道院覚書 バルタザールとブリムンダ」
原 題 「MEMORIAL do CONVENTO」2004年
著 者 ジョゼ・サラマーゴ
翻訳者 木下 眞穂
出 版 河出書房新社 20251年7月
単行本 368ページ
初 読 2026年9月19
日
ISBN-10 4309209300
ISBN-13 978-4309209302
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/137959183

 久しぶりの純文学。そしてノーベル文学賞作家様。独特な文章で、改行がほとんど無い。ページの中が文字で四角く、真っ黒である。2段組がありがたく感じる本て、あまりないような気がする。地の文の中に作者の見解と人物の台詞が渾然一体となっていて、読点がほとんどなく、句点で文章がどんどん続いていく独特な文体。翻訳者様も、かなり苦労されたよう。しかし、文章に独特なリズムがあって不思議と読みにくくない。だがしかし、そのリズム感がアダになって眠くなる。とても眠くなる。まるで催眠術を掛けられているようだ。

 作中、時代は1710年代〜。場所はポルトガル。当時のポルトガル王ジョアン5世は王妃マリア・アナとの間に子供が生まれることを願い、子が生まれたならば修道院を建てる、と請願する。そして王妃は懐胎し、王はマフラに修道院を建築する。(マフラ宮殿。)
 その修道院建設計画が、王の欲望?ゆえにどんどん拡大し、ついにはサン・ピエトロ寺院に比するような、との願いとなるが、そこは周囲の廷臣が必死に?押さえて、現存する規模になったとかならないとか・・・・
 このマフラ宮殿には、一度行ってこの目で見てみたい。宮殿・教会・修道院に加えて図書館や病院などの公共施設も合築されていたらしい。

 主人公のバルタザールはなぜか、浮世離れした感じのポルトガル領ブラジル出身の天才肌の神父様とお近づきになって、この神父様の夢(空を飛びたい)に巻き込まれていくのだけど。
 バルタザールと神父様のこの雰囲気は、堀田善衛の『路上の人』に似ている気がする。路上の人も読みかえしたくなってきた。そんなだから、神父様が死んでしまうのではないかと、読んでいて気が気ではなかった。結局神父は死んでしまうが、少なくとも心配した暗殺や、異端審問で火刑、ではなかったのは救いなのかそうでないのか・・・・

 物語はバルタザールとその恋人のブリムンダ、そして件の神父様の三人を中心に進んでいくのだが、しかし、その中身はかなりぶっ飛んでる。(文字通り)

 バルトロメウ・ロウレンソ神父様の願いは、飛行機械で空を飛ぶ、というもの。まあ、ダ・ヴィンチみたいな感じと思えば、なくはない。だが、その方法が!
 目指した技術は、なんと空力を通り越して、もはや反重力装置といっても過言ではない。そして、その動力となるのは“エーテル”。そしてそれが宿っているのは人間の体。人間の肉体から抽出した“意欲”なるものが、地上のエーテルなんだと。そして、飛行機が飛ぶためには、この“意欲”を集めねばならぬ、ブリムンダには、人の体の中の“意欲”が灰色の雲のように見える。見えるのと扱えるのはまた違うだろうとおもうのだが、ブリムンダはその“意欲”なるものに瓶の中に入れ、と命じることが出来るらしい。

 かくして、死ぬ間際の人間から“意欲”を集めるブリムンダ。
 なんだか錬金術から黒魔術に至りそうだ。そして、その技が人に知られることがあったならば、異端審問間違いなし。しかし、かくして、飛行艇は飛ぶのだ。

 一方で描かれるのは、当時のポルトガル王朝と国王ジョアン五世が発起したマフラ修道院(マフラ宮殿)の建築にまつわるあれこれ、王家の爛れた内情、イカれたキリスト教、そして民衆の暮らしぶり。非キリスト教徒?無宗教?の著者が描くのは、身もフタもない堕落したキリスト教の内実である。たいだい、修道院で暮らす修道女が、のきなみ国王のお手つきだなんて、言われるまで想像だにしなかったよ。1700年代って、いまからたった300年前、日本だったら江戸中期である。なんかキリスト教って、ヨーロッパって、野蛮で未開だ〜という認識がさらに深まってしまった。現代の政情をみてうっすらそう思ってたけど、ヨーロッパ文明って・・・・ありがたがる程のことねーよな、って思わされてしまった。

 そうはいっても、読後感がそう悪くないのは、ブリムンダの純愛のおかげだ。人間のダメさ愚かさを描きながら、男女の存在の深さが浮き上がってくる、不思議な作品であった。

2026年9月15日火曜日

0561ー62 退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上・下+コミカライズ

書 名 「退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中」
著 者 ユーコ      
出 版 KADOKAWA 上下巻とも2025年2月
単行本 各418ページ
初 読 2026年9月15日
ISBN-10 上巻:404738304X  下巻:4047383058
ISBN-13 上巻:978-4047383043 下巻:978-4047383050
読書メーター
 上巻:https://bookmeter.com/reviews/137874116 
 下巻:https://bookmeter.com/reviews/137920511 

 主人公がアラサー女性なのが、さっぱりとして気っ風が良くて、とっても好感度高し。王太子を暗殺から身を挺して救ったが、その時の怪我がもとで魔法騎士引退を余儀なくされたリーディアが思い立った田舎暮らし。そこで手の込んだ美味しいものを沢山つくるぞ!そのために国境にちかい辺境で、空き家になった農家と畑と山林を譲り受け、一人悠々自適のハズだったのに(笑)
 美味し過ぎる手作り料理と、国境につながる街道の山裾の一軒家、という立地から、立ち寄る人は数しれず、いつの間にやら国境警備の騎士団も常時お立ち寄りするようになり、あれやこれやで、いつのまにやら宿屋を営むことになったリーディアの元に、足繁く通ってくる謎の騎士さま(笑)。(身分高し。そりゃもう、ご領主様に間違いないんだけど、この地方出身ではないリーディアだけが気付かないwww)

 さっぱりしたリーディアの性格と腹黒領主と、脳筋気味な辺境騎士団の連中、屋敷妖精たちが、からっとしてあっさりめな文体と絶妙にマッチしている。

 その分、登場人物の情緒は想像しとけって感じなんだけど、コミカライズの方は、そこが上手に補われていて、こちらもかなり面白い。

 もともと“なろう”で連載されてたってことで、舞台は押しも押されぬナーロッパ(笑)
 料理はフランス料理やらイタリア料理やらイギリス料理やらのちゃんぽんだし、食材にいたっては、トマト、じゃがいも、茄子、トウモロコシなどなど、新大陸原産の作物だけでなく、カカオやらコーヒーやら紅茶やらハーブティーやら、何でもあり。でもまあ、本から香りが立たないのが残念なくらい美味しそうなので、良し。なんだか手の込んだ煮込み料理を作りたくなる本である。普段は食がいい加減極まりない生活をしているが、こういう暮らしをしてみたい〜、と夢見がちになることうけあいである。

 なお、今月末に続刊が出るらしく、その頃には今在庫がなくて古本価格が高騰している上記上下巻が増刷されるのでは、と大いに期待している。(現在は電子本で読了。)


2026年9月6日日曜日

2026年8月の読書メーター

『修道院覚書』に今だに手こずっていて、読了はこんな感じ。あと、読メにアップするほどではないBL小説を数冊息抜きによんだ。
 やっと、涼しくなってきて、虫の音も秋モードですね。読書の秋本番。ここから追い込めるかな〜?


8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2304
ナイス数:217

笠井あゆみ画集 媚薬笠井あゆみ画集 媚薬の感想
最近何冊か読んだ本の表紙の色使いが美しく、この方の装画が目に付くようになっていた。知らなかったんだけど、長らく『麗人』の表紙絵やBL本の装画を描かれているその道の達人だった(汗)とりあえず一冊、と思って画集を入手してみたけど、繊細な色使いと絵が美しい(汗)、だけどエロい。かなり凄い(大汗)これ、家の本棚に並べておいても大丈夫かな〜〜〜(^^ゞ
読了日:08月29日 著者:笠井 あゆみ

一夜:隠蔽捜査10一夜:隠蔽捜査10の感想
単行本で読了済みなので、再読です。まあ、最近は惰性で読んでると言えなくもない。初読時の感想はこちら→https://bookmeter.com/reviews/119364183
読了日:08月28日 著者:今野 敏


ブラック・ラグーン (14) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン (14) (サンデーGXコミックス)の感想
ロアナプラでメキシコギャング絡む抗争勃発。ロックはついにロアナプラの顔役と目されるように。以上、続刊。(この刊行ペースで続くは辛いが、待つしかない身だ)
読了日:08月28日 著者:広江 礼威


竜王の婚姻 竜の頂と導く者 (下) (エクレアノベルス)竜王の婚姻 竜の頂と導く者 (下) (エクレアノベルス)の感想
【再読】現在読んでる「修道院覚書」がなかなかの難物で、ついついこちらに手がでてしまった。そうこうしている間に、本日から「泣かぬオメガ・・・」が連載再開。作者殿が秋庭で「竜王の婚姻」も含む番外編集を出されるとのことで、私も40年ぶりにコミケ的なイベントに行ってみようなのであるが。にしても40年かぁぁぁぁぁぁ、と遠い目。私も古くなったものだわ。
読了日:08月21日 著者:佐伊

竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼 (上) (エクレアノベルス)竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼 (上) (エクレアノベルス)の感想
【再読】「アルファは飢えても・・・」から、なろうで連載中の「泣かぬオメガ・・・」の連載中断で、この本に立ち戻る。っで、ヴァルトルってイザクの系譜だったんだな、と改めて気づく。にしても、皇帝アリオスの鈍感さ!それでも許されてしまう男ぶりである。
読了日:08月21日 著者:佐伊

宇宙兄弟(46) (モーニングKC)宇宙兄弟(46) (モーニングKC)の感想
7月読了だけど登録もれ。ついに、やっと、完結。予定調和の極致だけど、まあ良い。この漫画は中盤のNASAで宇宙飛行士を目指しているころが一番面白かったな。とはいえ、二人の大気圏突入がコミック1巻のあのシーンに繋がるとは!なんつう壮大な伏線だよ!二人の兄弟には、無事帰還おめでとう。著者様にはご苦労様、ありがとう。面白かった。
読了日:08月02日 著者:小山 宙哉

読書メーター

2026年8月1日土曜日

2026年7月の読書メーター

・・・見事にBLばっか。だが、佐伊さんと、仁茂田もにさんと、ジョシュ・ラニヨンの新刊が重なるとなれば、仕方ない。特に、佐伊さんの『アルファは飢えても主を摘まず』上・下。これが発行されるって気付いた時には、思わず叫んだからね。今月下巻が発売されて、なろうの連載ではいささか素っ気なく終わった本編は、当然番外編で補ってくれるだろうとの読者の期待を裏切らない、最高のエンディングだった。今、なろうで連載中の前日譚(『アルファ・・・』の主人公ヴァルトルの母親(?)メソルトの物語)も、佳境もいいところで、今連載が小休止しているので、再開を今か今かと待っているところ。こちらも紙本で出版してほしいな〜〜〜!!!オメガバース設定の、超骨太の王宮陰謀譚です。マジで面白いから。
 なんだか暑いせいか、頭の中がお目出度い感じになっちゃってるけど、仕事の方も佳境っちゃ佳境で。
 久しぶりに人智を超えた助けが必要な気がして、神田明神にお参りしてきた。行ったのは、ほぼ夜中だったんだけど、ほとんど人の居ない境内で、参拝の最中はシンとしていたのに、お守りを手にしたとたんに境内の風鈴が一斉に鳴りだして、ちょっと神気を感じた。よろしくお願いいたします。その分精進しますので。陰日向なく働きます。なのでよろしく。


7月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2274
ナイス数:313

スモークブルーの雨のち晴れ 9 (フルールコミックス)スモークブルーの雨のち晴れ 9 (フルールコミックス)の感想
ラスト、一瞬これで完結かと思った。そうなってもおかしくないくらい良い雰囲気。新しい家づくりはめちゃくちゃ楽しそう。そして2人の関係は、さりげなく家族に承認されて。仕事、夢、生活、恋人・・・一方で親は老いていくけど、親には親なりの身の処し方があって。良いストーリーだ。
読了日:07月27日 著者:波真田かもめ

Ghosted (モノクローム・ロマンス文庫)Ghosted (モノクローム・ロマンス文庫)の感想
ジョシュ・ラニヨン新刊。FBIシリーズ。主人公のアーチーがかなり繊細なので、延々アーチーの悩みに付き合う。日本のBLとはっきり違うな、と思うのは、アーチーがしっかりと自分をゲイだと認識していること。そして、アーチーはカミングアウトしていて、かつての恋人のボーはクローゼットだった。どこかファンタジックでパラレルな感じが付きまとうBLと違って、現代アメリカの、現実感のある同性愛者の愛や困難、なんなら肉感もマシマシ。門野葉一氏のイラストが美しく、全編この絵柄で脳内展開できる幸せよ。次は殺しのアートを読みたいな。
読了日:07月27日 著者:ジョシュ・ラニヨン

アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
時間を置かずに再読登録。下巻。エイドと母后を通じて、メソルトの過去の自分が癒やされる。そしてウォルトへ向けられる無私の愛情を通じて、やはり傷つきはあった、ヴァルトルの中の幼い自分が癒やされる。派手に動く政治情勢の狭間に描かれる、繊細な心の機微に読んでいる自分も癒やされる。最初は現在のヴァルトルと、幼い頃のワガママいっぱいのヴァルトル(『泣かぬオメガ』)のイメージが繋がらなかったんだけど、本編はともかく付録の掌編や、番外編を読んでいると、あ、やっぱりヴァルトルってハリオやメソルトには対しては、
読了日:07月19日 著者:佐伊

アルファは飢えても主を摘まず(上) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(上) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
時間をおかずに再読です。というか、この本の上下巻をぐるぐる回ってる。なんなら、連載中の『泣かぬオメガが身を焦がす』もぐるぐる。久しぶりに、登場人物が昼夜問わず頭の中を動き回る状態になった。隣国の思惑も巻き込んだ王位簒奪を狙う宮廷抗争だけど、その間にオメガバースのジェンダーを底敷きにした登場人物の機微が丁寧に織り込まれてくる。ってか、オメガバース設定が世界の背景にまで引っ込んでるところが佐伊さんの物語世界のリアルなところで、そこがまた好きなのだ。
読了日:07月19日 著者:佐伊

アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
上巻刊行から一ヶ月。待ちに待って、昨日書店で入手しました。主君のベッドで寝落ち→覚醒(背汗)からの、打倒マルコス家激闘●日間!ミッシャ達との共闘やクロード准将との再会、メソルトや母后、エイドのそれぞれの立場での戦い。全てが熱い。今、WEBで連載中の前日譚も激アツだし、素晴らしいの一言に尽きる。オススメです。本編はわりとあっさりと終わってるのだけど、番外編が必読。上巻の番外編(ヴァルトルの宗教裁判)との対比になっていて、ちゃんとそっちにも落とし前が付いているし、ヴァルトルの静かな告白が胸に沁みます。
読了日:07月18日 著者:佐伊

yoco作品集 永遠と一秒yoco作品集 永遠と一秒の感想
yokoさんの画集です。うっかりしていたけど、大好きな本の装画が入ってた! yokoさんの作品だったのか〜。そういえばそうだ。イラストの一枚一枚に、ストーリーを感じる。美しいです。
読了日:07月14日 


引きこもりオメガ公爵の円満なる離婚計画 (ディアプラス文庫)引きこもりオメガ公爵の円満なる離婚計画 (ディアプラス文庫)の感想
出たら即買いの仁茂田もにさん新刊。ラブラブなのにすれ違い。甥っ子公爵を溺愛する王様のやらかしがヒドいんじゃないか(笑)、あれがなければ普通の?身分差恋愛なのに、内気なひきこもりが災いして5年もロスするとは。安心して読める軽めのすれ違いラブです。儚げ健気が好物な方にお勧めする。表紙が綺麗ね。
読了日:07月12日 著者:仁茂田 もに

夜明けの唄 7 (from RED COMICS 093)夜明けの唄 7 (from RED COMICS 093)の感想
身もフタもなく凄惨な内容になってきた。エルヴァが悲痛。黒海がなんなのかなんてどうでも良いくらい、人間の間が泥沼化しているけど、これ、どうなるの?まだまだ先が読めない。
読了日:07月01日 著者:ユノイチカ

読書メーター

2026年7月31日金曜日

0560 Ghosted (モノクローム・ロマンス文庫)

書 名 「Ghosted (ゴーステッド)」
原 題 「Ghosted」2023
年
著 者 ジョシュ・ラニヨン
翻訳者 冬斗 亜紀
出 版 新書館 2026年7月
文 庫 424ページ
初 読 2026年7月25日
ISBN-10 4403560679
ISBN-13 978-4403560675
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/136840330

 久しぶりのジョシュ・ラニヨンの新刊。既刊のシリーズの続きではないが、FBI物ではあるので、きっとこの世界のワシントン州シアトルにはエリオット&タッカーがいて公私ともに仲良くしているだろうし、ロスのFBI支局にはジェイソン・ウエストがいて、ワシントンDC・クワンティコのFBI本部に勤務するサム・ケネディと遠距離恋愛中なんだろう。
 そして、この作品の主人公アーチーもFBI特別捜査官で、1年数ヶ月、過激派武装組織に潜入捜査をしていた。最終的に身バレして銃撃され、ターゲットは逮捕、アーチーは重傷を負って戦線離脱し、故郷のトゥインクルトンに傷病休暇で戻ってきた。・・・・かつて、恋人だったボーが警察署長を務める町に。
 そして、アーチーが戻ってきてすぐ、アーチーの後見人であり養い親であったジョンが殺害される。頭部外傷の後遺症に悩まされるアーチーにも嫌疑がかかり、その捜査に当たるのは、辛い破局の記憶がいまでもアーチーの心の傷になっているボーだった。

 そうね〜、アーチーは『殺しのアート』シリーズのジェイソンタイプ。ボーは『フェア・シリーズ』のタッカータイプ、かな。ざっくり男らしいボーに対して、アーチーの内面は柔らかくその悩みは深い。結構厚めな本なんだけど、読んでいると、延々アーチーのお悩みに付き合うことになる。

 日本のBLとはっきり違うな、と思うのは、アーチーがしっかりと自分をゲイだと認識していること。そして、アーチーはカミングアウトしており、ボーはクローゼット。どこかファンタジックでパラレルな感じが付きまとうBLと違って、現実感のある同性愛者の愛や困難、なんなら肉感もマシマシで描かれてる。とはいえ、そこそこいいお年になった2人で、しかも片方は、体力万全ではないアーチーなので、せっかくのチャンスも寝落ち(笑)
そんなこんなで、SEX描写はやや控えめ、アーチーとボーの悩みはマシマシな、ちょっと大人な恋愛事情でした。

 また、表紙、挿絵の門野葉一氏の絵が美しいことよ。完璧にこの絵が脳内に刷り込まれて、物語が進んでいく。憂いを含んだ青い目と紺青の目が見つめ合い、絡み合い。なんかもう、眼福です。