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2018年7月28日土曜日

0132 銀河英雄伝説  3 雌伏編

書 名 「銀河英雄伝説  3 雌伏編」 
著 者 田中芳樹 
出 版 創元SF文庫 《初版は徳間ノベルズ 1984年4月》 
初 読 1984年頃?   再 読 2018/07/28

 再読企画《銀英伝》  往年のファンとしては読み方がマニアックになるのは否めない。
 3巻で特筆すべきはこれ!「オーベルシュタインの犬」。 
 人名録に「オーベルシュタインの犬」「オーベルシュタインの犬の飼い主」とそれぞれ記載されても可笑しくないほどのインパクト。 
 あと一つはやはり「黄色いばらの花束」。 
 以来初読より30余年。定期的に衝動的に黄色いバラの花束を求めたくなる。例え花言葉が「嫉妬」であっても。 
 シュトライトとリュッケの副官コンビ結成もこの巻。シュトライトは好きだ。色々はしょってるがラストのミュラーの勇姿が光る。
「何だ、この犬は?」
「は、あの、閣下の愛犬ではございませんので?」
「ふむ、私の犬に見えるか」
「そうか、私の犬に見えるのか」。
 オーベといい、フェルナーといい、目的のためなら手段を選ばない現実主義者が私は好きだなあ。でも、こんな面もあるのよ。
 そしてキャゼルヌ先輩は、トリューニヒトの隠しようのない悪臭に隠れる致命的な毒に気付き始める。そうそう、査問会という不毛なイベントもあった。とにかく、嫉妬羨望で人が人の足を引っ張るのはかくも醜いものなのだ。
 そうだ、もう一つ思い出した。要塞をワープさせるんならいっそのことイゼルローンを飛び越えて同盟側出口に布陣出来なかったものか、と思うんですがね?一応イゼルローン回廊を飛び越える技術はまだないって設定なんですよね。だけど要塞を飛び越えるくらいは出来そうじゃないですか。 と、30年越しの疑問を口にしてみる。

2018年2月11日日曜日

0088 銀河英雄伝説  2 野望篇

書 名 「銀河英雄伝説  2 野望篇」 
著 者 田中芳樹 
出 版 創元SF文庫 《初版は徳間ノベルズ 1983年9月》 
初 読 1984年頃?   再 読 2018/02/11 

  読むのが恐い2巻。
 何が起こるか知っているだけに読書スピードが鈍る。
 スタジアムの虐殺、ヴェスタ−ランドの悲劇と来て、極めつけの衝撃。皆殺しの田中の暗黒面が踊る悲劇の一冊。あああ、分かってるのにツライ。
 ラインハルトはなぜオーベに弱んだ?自分に足りない種類の冷酷を持っているからか?これから何回「・・・が生きていたら」とつぶやくことになるんだろう。

 2巻はヤンとキルヒによる捕虜交換式→同盟側クーデターの策動→ヒルダ登場→クーデター勃発→リップシュタット戦役→そして。これから長く彼の不在に耐えなければならないとは。
 レンテンブルグ要塞攻略で、かの?有名な台詞が飛び出す。「きさまらの屍体を鍋に放り込んで、フリカッセを大量につくってやるぞ」p152・・・フリカッセってどんな料理だ?と初読の時には盛り上がったものだ。以下抜き書き。
✓「形式というのは必要かもしれないが、ばかばかしいことでもありますね。ヤン提督」p29・・・キルヒの穏やかな佇まいがもはや懐かしいのは再読ゆえ。
✓「平和というのはな、キルヒアイス。無能が最大の悪徳とされないような幸福な時代を指して言うのだ」p56・・・いや、平和な時代にあっても無能は悪徳だよ。やはり。
✓"彼は解毒剤でなければならなかったのである。必要と意思さえあれば、劇薬にもなれる男だったが。"p89
✓「気の毒にこの横着な男が汗をかいているじゃないか」p201・・この二人の造反者のくだりはどちらも大好き。生きていくにはこういう軽さもむしろ必要。
✓「もうすぐ戦いが始まる。・・かかっているものはたかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利にくらべれば、たいした価値のあるものじゃない」p176 人は国家が無くとも生きていけるが、国家は人なしには存在し得ない。近頃国家主義、愛国主義が頭をもたげていることの警鐘と受止める。
✓"ヤンがスクリーンに視線を向けたまま、右手を肩の線まで挙げた。"p178 この瞬間、ヤンにとっても人間一人々々の命の価値は宇宙塵のように希薄なものにならざるを得ない。歴史を知るものだからこその思いもあろう。 
✓「内憂外患とはこのことだな」p189 !おまえがな!!と叫ぶ。
✓「政治家が賄賂をとってもそれを批判することが出来ない状態を、政治の腐敗というんだ。」p272   フレデリカにゃ悪いが、グリーンヒル大将に終始ムカつく。総司令官の隣にいたクセに、アムリッツァの大敗には自分の責任はないとでも?

2018年2月8日木曜日

0087 銀河英雄伝説 1 黎明篇 

書 名 「銀河英雄伝説 1  黎明篇」 
著 者 田中芳樹 
出 版 創元SF文庫 《初版は徳間ノベルズ 1982年11月》 
初 読 1984年頃?  
再 読 2018/02/08

 再読企画《銀英伝》30年ぶりの再読。
 もちろん初読はトクマノベルズ。私はかつて銀英伝で民主主義を学んだのだ。そういや当時は中曽根首相の時代だったが、トリューニヒトを読むと中曽根を思い出し、中曽根を見るとトリューニヒトを思い出してさらに不愉快になる、とのたまったのはどちら様だったっけ。
 丸々2ページに及ぶトリューニヒトの演説を読むのがヤン同様苦痛だ。全体的にうろ覚え状態だったが、1巻こんなに内容濃かったのか? 
 序章−アスターテ会戦−イゼルローン奪取−アムリッツァ−ヤン艦隊創設−皇帝の死まで。

 ファーレンハイトが冒頭から出ていた!オーベも登場してたか。ミッちゃんロイちゃん、ビッテンフェルト、メックリンガー、ケンプ。うろ覚えだったが、やはりアムリッツァで出てきた新兵器は指向性ゼッフル粒子だった。完全に忘れていたのは地球とフェザーンの関係性。

 そして文章がキレキレである。名言・名文の多いこと。
✓「・・・俺は宇宙を手に入れることができると思うか?」「ラインハルトさま以外の何者に、それがかないましょう」
✓「私は自分の人生の終幕を老衰死ということに決めているのです。150年ほど生きて、よぼよぼになり・・・」以下、抜き書き御免。
✓「用心しておられるようだ、貴官は」 
✓"いつでも、王様は裸だと叫ぶのはおとなではなく子供なのだ。" 
✓"愚将が恥じるべきは能力の欠如であって・・・"  
✓「決まってる。他に能がなかったからだ」 
✓「とにかく期待以上の返答はいただいた。この上は私も微力を尽くすことにしましょう。永遠ならざる平和のために」 
✓"レベロは言葉を失い、為政者自身の手で民主政治の清新が汚されようとする情景を呆然と見守った、"  
✓"グリーンヒル大将の返答は、いっそ荘重なほどだった。"  
✓「よし、全艦隊、逃げろ!」

2018年2月7日水曜日

0086 銀河英雄伝説事典

書 名 「銀河英雄伝説事典」 
出 版 東京創元社
初 読 2018/02/08
 
 本編を読んでいて、「あれ?この人の旗艦なんて名前だったっけ?」となった時用。二番煎じ、三番煎じ感はどうしたって否めないけど、創元の文庫に並べられるのが良い。それと、私の脳内の絵は、ほぼ、道原かつみ版銀英伝で構成されているので、OVAや、最近のコミックのイラストが一切入っていないのが非常に有り難い。