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2017年10月4日水曜日

0061 宇宙の戦士〔新訳版〕


書 名 「宇宙の戦士〔新訳版〕」 
著 者 ロバート・A ハインライン 
翻訳者 内田 昌之 
出 版 早川書房 2015年10月 
初 読 2017/10/04  

 少年(といっても、立派なティーン)が大人になっていく過程が瑞々しい、と言えなくもない。こっちがいい大人になっちゃってるんで、ちょっとムズムズしたりもするけど。  極めて秀才なわけでも、器用なわけでも、信念があるわけでなさそうな普通の男子だが、芯があって自分を成長させていく力がある。 そして教官達に厳しくも育まれて成長していく。というある意味まっすぐな話。機動歩兵とか異星の敵とかって味付けは何でもいいような気すらする。
 とにかく、言わずと知れた名作の新訳版だし、なんだか感動しなくちゃいけないような、プレッシャーを感じなくもない。だがしかし。せっかく大人になったってのに、最後でお父さんと同じ小隊ってなにさ?パパに抱きしめられちゃうのか?なんだか解せないし、そもそも組織としてどうなのよ!


2017年3月22日水曜日

0031 夏への扉

書 名 「夏への扉」 
著 者 ロバート・A・ハインライン 
翻訳者 福島正実
出 版 早川書房 2010年1月

 言わずとしれたSFの名作だけど、実はまったく読んだことなかった。おまけに、この詩的な表紙と詩的なタイトルから、初期の萩尾望都や竹宮恵子の作品みたいな、みずみずしい10代の多感な少年が主人公に違いない、と勝手に思い込んでた(笑)。「ウは宇宙船のウ」とか「トーマの心臓」みたいな。いや〜全然違った!頭だけは良いけどさえないおっさんが猫入りボストンバック片手に右往左往するお話だった。
 タイムトラベルもの、といえばその通りだけど、タイムマシンはあくまで脇役で、緻密なストーリーを完成する為に徹している。始め、冗長な描写に若干うんざりしたけど、後半3分の2を過ぎたあたりから、まさにジェットコースターのような怒濤の展開。なんというかSFを読んだ後の読後感ではなく、ジャンル云々でなく上等な小説。始めは冗長だと思っていたあたりも、後半から伏線だと分かってシンプルだけど複雑に絡んだ一本の線に収束していった。いや、予想外に面白かったです。さすが名作の誉れ高き作品。