嗚呼、10月が終わってしまった(T-T)
なぜ読書が捗らぬのか・・・・・
今月は、『機龍警察 暗黒市場』を下巻まで読み切らなかったのがとにかく無念。年内に読みたいのは、機龍警察の続き、グレイマン新刊までに昨年の新刊。 ジェフリー・アーチャーの『ウォーウィックシリーズ』最新巻など。最近は本屋に行っても、読みたい本より読んでない本の方が目について、イマイチ心穏やかになれぬ。
読んだ本の数:5
読んだページ数:2170
ナイス数:429
機龍警察 暗黒市場 上 (ハヤカワ文庫JA)の感想
特捜部を解雇!? ユーリがうらぶれてウォッカをあおりながらロシアマフィアとつなぎをつけていて何事かと思ったが、これは沖津の指揮による囮捜査。狙いはロシアンマフィアが仕切る闇の武器市場。すでに犠牲者を出していた組対と合同の極秘捜査が開始される。しかし第2章で明かされたユーリの過去は、この任務がいかにユーリにとって非情なものなのか、想像するだに悪い胸騒ぎしかしない。そもそも過去編そのものが、どれだけ悪い事が起こるのかと思うだけで気が重くてなかなか読むのが捗らず。沖津との出会いは地獄の門が開いたかのようだった。
読了日:10月27日 著者:月村 了衛
SENTIMENTAL JOURNEY<矢代俊一シリーズ22>の感想
『毒を喰らわば皿まで企画』その22。ついに全米ツアー。この巻は前の数冊に比べると比較的まともでかなり読みやすい。多分渡米して、形容するものが沢山あるため、例の脳内グダグダが相対的に少ないからであろうと思われる。にしてもだ、英二に内緒で追っかけで渡米した金井との逢瀬、俊一を敵視する日本人ジャズピアニストとのごだごだ。英二との痴話喧嘩。そしてそのストレス発散のために全力で風間を誘惑する俊一! 風間さんよく耐えた。ライブの描写は悪くなかったし、俊一がぐだぐだなのは今に始まったもんじゃないし。
読了日:10月22日 著者:栗本薫
機龍警察 火宅 (ハヤカワ文庫JA)の感想
機龍警察、短編集。イチオシは『勤行』官僚宮近の長い二日間。睡眠はなし。「わあっ、もう間に合わんっ」 「弱音を吐くな宮近! まだ行ける!」 急げ、急げ、急げ、急げ――それから、寝るな俺――。2番手はお気に入りユーリの関わった事件。『雪娘』どの短編も読み応えがあり、非常に満足度高し。なお、この巻の円城塔の解説を読んで、ハードカバー版に収録されている「自作解題」を詠みたくなり、結局ハードカバーにも手を出すハメに。まあ、白骨街道と狼眼殺手はまだ文庫化されてないからいいけどさ。
読了日:10月16日 著者:月村 了衛
機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下 (ハヤカワ文庫JA)の感想
父母が死に、そして妹も自分の起こしたテロで死ぬ。砂を噛んだ歯車が軋むように運命が回る。しかしライザの運命とは、手前勝手な自己陶酔型のテロリストの手によって描かれたものだった。いつかライザが自分を許すことができるといい。ささやかな喜びや穏やかな時間が仲間達からもたらされるといい。冷静なようで情に篤いユーリがライザを理解出来ていると感じていることに、希望を感じる。いつも力みを見せない姿のアイリッシュコーヒー、「おかわり、いる?」。ユーリったら「結構だ」なんて言わずにおかわりすれば良いのに(笑)
読了日:10月13日 著者:月村 了衛
機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上 (ハヤカワ文庫JA)の感想
上巻読了。これは前作から時間を開けず、すぐ読むべきだったな。上巻終盤ではっきりと前作と繋がってきた。今作の主役はライザ。ライザが育ったのは北アイルランドの首都ベルファスト。強烈な暴力と侮蔑の中で育って、自尊心の在りどころを求めた結果は父の死。多感な10代の魂に過酷な刻印。そして現在の事件は沖津の言うが如く、まだ事態は中盤。チャイニーズマフィアとIRFが不穏に絡み、日本国内に潜入したテロリストを半減させながらも事態は悪化し、下巻へGO。沖津のしたたかさがいぶし銀のごとく光る。
読了日:10月07日 著者:月村 了衛
読書メーター
0 件のコメント:
コメントを投稿