Amazonより・・・「みずからもジャズ・ピアニストとして活動していた栗本薫が、音楽への強い思いを込め圧倒的な描写力を駆使して描き出す万里小路俊隆・矢代俊一父子デュオリサイタル。大成功のうちに終わったリサイタルの後のパーティでは矢代俊一グループによる演奏も行われ、評論家の絶賛を浴びつつ終了した。しかし、その翌日、情報屋の野々村からの電話があった。勝又英二も金井恭平も事務所の社長北原も同席しないという条件で話があるというのだ。しかも、会って話すというばかりで内容については一切口にしようとはしないが……矢代俊一シリーズ第19巻。」
amazonのリード「しかし、その翌日」以降は最後のほんの数ページ。メインはもちろん父子コンサート。・・・・なんだが。
この巻まるまる、俊一と父の父子コンサートの一部始終。実は、ものすごく楽しみにしていた矢代俊一シリーズ本編19冊目『ボレロ』。だがしかし、期待値を上げすぎて敗北。
正直なところ・・・・・いや、この巻はさ、たぶん最初から最後までコンサートだろうから、俊一の二股グダグダもあまりないだろうし、人格崩壊した透の出番もあまりないだろうし、音楽シーンだけなら結構読めるのが薫さんだから、久しぶりにいいもん読めるのではないかと、ほのかに(いや大いに)期待していたわけだ。だがしかし、だよ。
冒頭の当日朝の自宅シーンでの俊一のセリフは、これ誰?ってレベルでイメージ崩壊しているし、(誰、っていうか薫サンご本人にしか思えない。読んでいて「中島梓」の声と絵で脳内再生される。)音楽シーン(演奏)は、すでに何回も読んだことあるような表現の羅列、大トリの『ボレロ』にいたっては、前回の自宅でのボレロ演奏を上回る近親相姦モードで、「やらしい」ってより、ただひたすら気持ち悪い。
気持ち悪いよ、薫サン。セリフ回しや地の文も、一回でも読み返して推敲する習慣がこの人にあったなら、と、もはや言わずもがなの駄文。書かれたのは2007年初旬。ろくに後ろも振り返らずに書き飛ばしてたんだろうな。この人(薫サン)の晩節に奇跡は起こらかった。そういうことだ。
気持ち悪いよ、薫サン。セリフ回しや地の文も、一回でも読み返して推敲する習慣がこの人にあったなら、と、もはや言わずもがなの駄文。書かれたのは2007年初旬。ろくに後ろも振り返らずに書き飛ばしてたんだろうな。この人(薫サン)の晩節に奇跡は起こらかった。そういうことだ。
なお、コンサート後の打ち上げの矢代俊一グループの余興ジャズ3曲につきましては、良い出来でした。
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