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2026年1月25日日曜日

0575—76 バッドエンドを迎えた主人公ですが、僻地暮らしも悪くありません 上・下 (ピスタッシュ・ノヴェルス)


書 名 「バッドエンドを迎えた主人公ですが、僻地暮らしも悪くありません 上・下」
著 者 仁茂田 もに       
出 版 新書館 2025年9月・11月
単行本 上巻 320ページ/下巻 336ページ
初 読 2024年?月(アルファポリスにて)
ISBN-10 上巻 4403221432/下巻 4403221483
ISBN-13 上巻 978-4403221439/下巻 978-4403221484
読書メーター
 上巻:https://bookmeter.com/reviews/132968692
 下巻:https://bookmeter.com/reviews/132968718

 引き続きハッピーエンドしか読みたくない病を発症中。
 仁茂田もにさんは、そんなときに安心して読める、好きな作家さんのおひとりである。最初に読んだのが、「Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない 」で、それ以降、電子書籍版や、pixivや「なろう」やアルファポリスにアップされている作品も好んで読んでいる。
 とくに気に入っているのが、「王と王妃」と「七年前に助けた子どもが、勇者になって求婚してきた」。この2作品は、電書化されていなくて商業出版ベースに乗ってないので、読みかえしたくなったときには、pixivファンボックスやなろうに出かけて再読している。

 この「バドエン主人公」は、アルファポリスで連載されていたときに追いかけて読んでいた。今回商業出版バージョンを入手したのは、Amazonからオススメされて、つい読み返したくなったからだ。お気に入りの作家さんを買って応援するのは読者の勤め。心を込めて?ポチる。 

 後書きによれば、「今流行りのキャッチーなものを書いてみよう」と思って書かれた作品とのこと。「今女子に流行りの日記ってものを書いてみようと思って書いたんだよ」という紀貫之/土佐日記の冒頭を思い出した。(笑)

  主人公が転生したのは過激BLゲームの中。登場人物は男だけ、なんなら世界中男しかいない設定。世界は平面・天動説。世界の裏側には暗黒の女神の世界があって、世界が破れたら大変なことに。冒頭から始まる断罪劇、チート主人公、超美形な相方で役満。ってか美形しかおらん。ちょこっと出て来るだけのやつは「モブ」で一把一絡げな感じも潔い。振り切れた世界観だから、ただただ楽しもう!と思って楽しんで読む。
 仁茂田もにさんの作品の登場人物たちは、どんなに逆境でも心折れない嫋やかさがあって好きなんだよ。読んでいてすごく癒やされる。「悪役令息」役のジュリアンと再会してからの流れなんかも面白かった。ちょっとフィン隊長が死んでしまうのではないかとドキドキしたよね。アルトが負傷したときも、刺客に襲われた時も、危機一髪でちょっとハラハラしたけれど。それでも誰も死なない大団円。ハッピーエンドをありがとう♥️

2024年11月10日日曜日

0520 あなたの糧になりたい (ディアプラス文庫)

書 名 「あなたの糧になりたい」
著 者 仁茂田 もに      
出 版 新書館 2024年11月
文 庫 240ページ
初 読 2024年11月10日
ISBN-10 4403526136
ISBN-13 978-4403526138
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/124161855

 比較的最近になってBLを読み出してから、作品を求めてpixivなどを読み漁り、オメガバースとかDOM/SUBなんて世界観が生まれていることも知った。最初はこういう「枠組み」に違和感を感じたんだけど、慣れるに従って、考えて見れば、架空の生き物であるドラゴンがいるファンタジー世界なんかも、大勢の創作者や読者で世界観を共有して、素晴らしいファンタジー作品から、二次創作まで展開されているわけだから、BLというジャンルでそのような架空の世界観を作者や読者で共有することだってアリだろう、と気付いた。
 最初は、♂と♂がSEXするためのただの装置じゃないか、と眇で眺めていたんだよ。でもいったんそういう世界観が構築されると、そこにその世界なりのジェンダーが生まれるし、それ故の悩みや葛藤や悲劇も生まれ、つまりは物語が生まれるのだ。物語あるところに、良い小説もある。

 仁茂田もにさんは、そういった良い小説を生み出す作家さんだ、と私が思うおひとりである。たまたまAmazonで偶然作品を知り、もにさんの作品を求めてアルファポリスにも読みに行った。どれもすごく良い。BLは共通項だが、キャラクターや時代や設定もさまざまで、それぞれに面白い。何よりキャラたちが良い。それぞれに個性的で、ひとりひとりが誠実なのが、とても良い。みんな応援したくなる。
 で、この作品『あなたの糧になりたい』は、つい最近までアルファポリスで公開されていたので、そちらで一度読了している。
 このお話は、オメガバースBLとしてはちょっと異色だと思った。
 尽くすオメガに溺愛アルファって書けばありがちに聞こえるけど、アルファが売れない画家で、オメガに養われてるってところがすごく新鮮。
 喪失の絶望すら絵の糧になることを願う主人公の律(Ω)の我の強さも異色っちゃあ異色だし、運命の番を歯牙にもかけないところも面白い。また、この運命が良い男で。
 絵を通してしかコミュニケート出来ていなかった人間関不得手の二人が、お互いを失った長い時間を経て、やっと愛を知り、お互いに向き合うことを学んだ。・・・そして二人は幸せになるのだよ。リアルなような童話のような、普通の恋愛小説と何がちがうっていったら、そりゃ、SEX描写ががっつり入っていることだけど、それはなんか、私にとってはそれほど大きな事じゃないような気がするんだよね。気持ちがリアルかどうかが私的にはポイントなんだと思う。何はともあれ、仁茂田もにさんは良い。他の作品もぜひ、商業化して出版してほしいです。



2024年10月27日日曜日

0513〜14 Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない1,2 (アンダルシュノベルズ)

書 名 「Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない1」
著 者 仁茂田もに        
出 版 アルファポリス 2024年1月
単行本 336ページ
初 読 2024年6月02日
ISBN-10 4434333135
ISBN-13 978-4434333132
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/121069284

 アマゾンでオススメされて、結構長く試し読みできたもので、読んでしまったら先が気になって気になって、まんまとお買い上げ〜。しかも予備知識なしに読み始めたら、1巻最後まで読んだのに未完だったという罠。
 先が気になって仕方がない。
 続きはアルファポリスなるもので読めると知り、アプリをDLし、最後まで読みましたとも。まんまと掴まってしまった。仁茂田もにさん、面白いし、素敵だ。

 表紙のとおりオメガバース。普通に魔法が存在する王国、登場人物の名前は全てドイツ語風。主人公ユーリスはΩ♂。王太子の婚約者になったアデル、婚約破棄されたリリエル、すでに他国に嫁いだ第一王子ヴィルヘルムもすべてΩ♂。オメガバースBLだから仕方ないのだが、男女比が悪すぎる気がするが、そこに突っ込むところじゃないよな。一巻目(というか上巻)は謎も含みも満載。しかしそれよりも、拗れに拗れたユーリスとギルベルトの誤解がいつ解けるのかが気になりすぎた(汗)。描写が丁寧で、読みやすく、キャラが立っていてテンポもよい。

 自分に自信がなく体力に劣るユーリスだが、実は相当優秀。考えてみれば、かつての第一王子の侍従の中でも年長で筆頭格だったわけだし、跡取りの長子として教育され、長年王宮内に起居して奉公し、2回も王太子妃候補の教育係に任じられるのは伊達ではない。自分に向けられるやっかみや羨望に気づいていない箱入り純粋培養が不幸の元だ(笑)。でも箱に入れておきたいギルベルトの気持ちもわかるよな。

書 名 「Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない2」
著 者 仁茂田もに        
出 版 アルファポリス 2024年10月
単行本 352ページ
初 読 2024年6月02日
ISBN-10 4434346490
ISBN-13 978-4434346491
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/123852190

 2巻(下巻)は、恋愛に関してはダメダメなアロイスとリリエルの恋模様も絡めて、クライマックスになだれ込んでいく。
 上巻がおもにユーリス視点で現在と過去をうまくミックスさせていたが、下巻はギルベルト視点で、上巻でユーリス視点で語られた過去の出来事が再演される。これまで、この手の創作小説で人物視点をコロコロ変える手法は、安直だなーと思っていた。だがしかし、ここまで丁寧に描き込めば、それが面白いと思える。そうだよね、他人の思惑なんて実際判らないし、人間関係って誤解だらけだよね。とすごく納得感がある。
 にしても、それぞれに生真面目で実直で有能なのに、こと恋愛に関しては超おくてで恥ずかしがりで怖がりのカップルが、なんとか恋愛成就してよかった。本当によかった。
 長年にわたり数多の求婚を仕える主に握り潰されていたせいで、自分では一つも結婚話が来ない魅力のないオメガだと思い込んでいたユーリスが憐れだよねえ。

 なお、上記の書誌情報は紙本のものですが、実際はKindle本で読了した。

 アルファポリスで公開されてる番外編もすごく良いので、必読!です。

2024年9月13日金曜日

0501 転生竜騎士は初恋を捧ぐ【イラスト付】 (ブルームーンノベルズ) Kindle版【全1-6セット】

書 名 「転生竜騎士は初恋を捧ぐ」
著 者 仁茂田もに    
出 版 ジュリアンパブリッシング 2024年8月
文 庫 287ページ
初 読 2024年9月8日
ASIN ‏ : ‎ B0DC68BMR3
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/123030194   

 単話版が一話550円なので、1〜6話(完結)で1300円はかなりお得感があります。(^^ゞ
 舞台は架空のヨーロッパ近世〜近代。石炭の利用と蒸気機関が世の中を変え始めた頃合い。
 竜がいて、竜騎士団があって、竜の飛行戦隊が組まれているあたりは、『テメレア戦記』のような設定。舞台は架空のドイツっぽい感じ。国土的にはフランスとドイツを合体した感じだろうか。領土の南は南国の気候。北は峻険で寒冷な山地。大陸統一戦争に乗り出した国で転生した竜騎士と竜の調教を担当する『竜師』の主人公。どうやら竜も転生組のよう。フツーにBLです。なんなら竜も脇役だけど、主人公の恋人(?)の騎竜である4枚羽の黒竜がとても格好良い。竜にひかれて読んだといっても過言ではない。