5月もあまり読書は進まず、読了冊数の寂しさについ、コミックで水増しした。
オノ・ナツメさんのバードンが9巻で完結。どこまでも、スペクタクルにもアクションにもならず、渋ーい大人の物語でした。 公安Jの「オリエンタル・ゲリラ」は70年代安保闘争から新左翼が国際ゲリラ化した流れを辿る。ほんと、日本の暗部やら恥部やらをえぐるのが上手な作家さんだ。で、読みたい本が多すぎるだけでなく、読もうと思った本が本棚で行方不明になること多発。いずれ読もうと思っていた70年代関連書籍が見つからない。散々探して、よーく、よーーーく考えると、さすがにもう読まないだろうと思って古本屋に売っぱらったようなおぼろげな記憶があるような、ないような。こういう風に、突然読みたくなるんだから、やはり、本は手放してはいけない、と反省した。
読んだ本の数:6
読んだページ数:1392
ナイス数:536
BADON(9)(完) (ビッグガンガンコミックス)の感想
完結。一巻から追いかけてきたんだよなあ、とちょっと感無量。大人の話だ〜。それなりに大きな事件があり、関係者がそれぞれに揺られるけど、狼狽えない。たじろがない。力を合わせて乗り越える。煙草は吸わないけど、つい嗜んでみたくなってしまう。でも私にはハチクマのシガレットチョコの方が合うな、きっと。
読了日:05月31日 著者:オノ・ナツメ
警視庁公安J オリエンタル・ゲリラ (徳間文庫)の感想
えらく時間をかけて読了。純也の心情に入り込めないのが、ストーリーにのめり込めない原因か。女性の造形はチープだと思う。なんだよ美魔女って(笑)。この男性作家さんも女性を魅力的にかけないタイプか? どうにも女性キャラが男の幻想の魔物の域から出てこない。70年代の社会運動の記録は、歴史的・日本の精神史的な側面からぜひ一度取り組みたいテーマなので、この本に触発されて、数冊の本を読みたくなった。なお、例の合言葉の意味は早い段階で気づいたが、ローの正体は流石に意外だった。氏家さんがどんどん良い人になってきたな
読了日:05月29日 著者:鈴峯 紅也
海賊王子と初恋花嫁 (Ruby collection)の感想
疲れた心に優しいお話です。癒されたい人と癒されたい時に最適だ。砂漠の帝国のハーレムの一角で忘れられたような17番目の皇子と海洋都市国家(生業は海軍。傭兵+海賊)の首領の息子。10歳と12歳から始まる幼い友情と恋愛。17と15で再会して、海賊王子のカイが、初恋の相手で幼馴染みのイシュルをひたすらに口説いている。同時に手も出てる。カイはいい男だし、イシュルはただただ健気だが、心が強いのが良き。BL描写は極控えめ。船のイメージは帆付きのガレー船のイメージで読んだ。
読了日:05月21日 著者:須王 あや
違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)の感想
生きづらさを抱えながらも、自分の居場所を守りつつ、そこに、苦手としりつつ親戚の子供を引き取って・・・。槙生さんの生活はちょっとうらやましくもある。一人で引きこもって生きていくことに憧れてしまう。 私も、ラストからでも本を読める人なので、そこはちょっと共通点があって嬉しい。
読了日:05月18日 著者:ヤマシタトモコ
OBLIVION<矢代俊一シリーズ25>の感想
《毒を喰らわば皿まで》検証『トゥオネラの白鳥』の展開には合理性があるのか!?《補遺》。矢代俊一シリーズ最後の本。未完。薫サン2008年12月の筆。翌年の2009年5月に死去された。今更だが故人の冥福を祈る。矢代俊一グループは、富士河口湖畔のホテル兼スタジオを貸し切って新アルバムの収録に臨む。収録にはコアメンバー5人の他にピアニストの松本弓彦、和太鼓の社中なども参加し、俊一の父も参加する予定。新アルバムは『雨月物語』をテーマに、人間の業と救済を描く。そしてそのホテルで心霊現象に遭遇したところで・・・未完。
読了日:05月04日 著者:栗本薫
五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました3【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Celicaノベルス)の感想
3巻目が発売したので、読む。もはや私の心の包帯と化している。今作はレティシアの幸福を阻まんとする悪い策謀に対して、フェリス様の怒りが爆裂。レティシアの前では優しい猫をかぶってるフェリスの黒い面も堪能。白フェリスと黒フェリスの塩梅が絶妙です。ラノベとはいえ侮れん。この人文章うまいな〜と思いながら読みました。なお、男前?な王太后様がすんばらしかった。見直したよ。
読了日:05月03日 著者:須王あや
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