2026年11月3日火曜日

0609 火明かり ゲド戦記 別冊

書 名 「火明かり」
原 題 「FIRELIGHT, AND OTHER ESSAYS」 〜2018年
著 者 アーシュラ・K・ル=グウィン    
翻訳者 井上 里、清水 眞砂子、山田 和子、青木 由紀子、室住 信子    
出 版 岩波書店 2025年6月
単行本 254ページ
初 読 2026年11月3日
ISBN-10 4001146320
ISBN-13 978-4001146325
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/138844692

 ル=グウィンの著作を改めて読もうと思い立ったのが2025年春。時を同じくして、その年の6月にゲド戦記最後の一冊が刊行されると知り、発行を心待ちにした。だがしかし、その前に、と思ってゲド戦記を読み返し、いくつか評論なども読んで、この「火明かり」を読むまえに完全に食傷してしまって、この本が積読化した。

 ル=グウィンって、良くも悪くも、アカデミズムの価値観の中の人だ。本人は、フェミニズム思想によってそれまでの固定的な男尊女卑的な価値観や世界観から脱却し、新しい視点で『帰還』(原題はTEHANU)を書いたのかもしれないが、彼女が生まれ育ったアカデミックな環境で身に染みついたアカデミズムからはついに抜け出すこと叶わなかったのではないかと感じる。彼女自身が、「文壇」の評価を自分の作品を図る物差しにするのをついにやめられなかったのがその証拠だ。そんな息苦しさが、最後までまとわりついているような本だった。

 そんなことで、せっかくゲド戦記最終刊が刊行されたにもかかわらず、読むエネルギーが著しく減衰し、読了が今日になってしまった。なお、収録された『「ゲド戦記」を“生き直す”』については、雑誌に収録されていたものを国立国会図書館から複写で取り寄せて読了済み、なんならレビュー済みなので、そちらをご覧いただきたく。

この本に収録されているのは、
・序文
・オドレンの娘(短編小説)
・火明かり(短編小説)
・アメリカ人はなぜ竜がこわいか (論文)
・夢は自らを語る (論文)
・子どもと影と  (論文)
・「ゲド戦記」を“生き直す” (論文)
・解説
なので、アースシーの物語は、短編小説2編のみ。あとは、ル=グウィンの論説集です。

§ オドレンの娘
 オドレンの領主とその妻、2人の子どもの物語。オドレンの館を訪れた魔法使い(まじない師かも知れない)と、不義の関係になった領主の妻、その策略で石に変えられた領主、父を裏切った母と魔法使いに復讐を誓った娘と息子。魔法使いに復讐するために自らも魔法の力を身に付けてオドレンに戻ってきた息子と、ずっとオドレンで息を潜めて弟の帰りを待っていた娘。しかし姉と弟は意見が合わない。弟は姉(女)の意見を取り合わない。そして魔法使いを見くびった息子の浅慮が、悲劇を上塗りする。
・・・・・どこまでも「情けない男」と「肝の据わった女」から抜け出せないのだな、と感じた。以前にも書いたけど、一方を上げるために、片方を落とす必要はないんだけどな。私はこの作品は楽しめなかった。

§ 火明かり
 老年、寝床から起き上がるのも難しくなったゲドの最後の時間。エレハル(オジオン)の庵だった古い家で、テナーと2人で暮らす晩年、ゲドはうつらうつらと夢を見る。はてみ丸で世界の果てまで、親友のエノキノエンドウと旅したこと、アレンと死の国まで行き、愚かな魔法使いが開けた世界の穴を命掛けで塞いだこと。テナーが作ったアヒル肉のスープをひとさじ、ふたさじ口にする。そして、魂は西のそのまた西に向かい、再び竜と相まみえた・・・・
 2人の賢者を看取ったこの家で、テナーは1人になった後も、静かに暮らし続けるのだろう。

§ 「ゲド戦記」を“生き直す” 
 こちらをご笑覧くだされ。↓
  ノート 「ゲド戦記」を“生きなおす” を読んで思うこと

2026年11月1日日曜日

2026年10月の読書メーター

 10月はなんといっても、J庭初参戦。
 「アルファは飢えても・・・」「竜王の婚姻」の作者・佐伊さんにお目にかかり、そのほかにも作品を存じ上げてる作家さんに偶然にもお会いできたりして、お財布を空にして、手提げを満杯にして帰ってきた。いずれレビュー上げようと思ってるけど、佐伊さんの私家版の小説も何冊かゲット!(これも嬉しかった。)読むのに手間がかかってるのは、字が小さいのと、最近は隙間時間しか読書できていないので、紙本だとなかなか読み進まないから。でも良いのだ。ゆっくり愉しむのだ。

10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1291
ナイス数:341

スタイリッシュな きものリメイク 手ぬいで やさしく かんたんなのにスタイリッシュな きものリメイク 手ぬいで やさしく かんたんなのにの感想
すでにほぐし済みのきもの地を使うために、着物を解いて「ちゃんと」した洋服にリメイク出来る本を探した。いくつか作ってみたいデザインがあったので、この本は重宝しそうです。自分でリメイクしようと思って解いてあったウール地なんかもあるんだけど、旦那側の義母宅から救出した着物もあれば、母がため込んでたリメイク用の着物もあって・・・・。ちゃんと活用して洋裁できたら、きっともう一生洋服買わずに済みそうなんだけど・・・・(そうもいかないよなあ、、、と。)まずは一着作って見よう。
読了日:10月24日 著者:高橋 恵美子

マダムたちのルームシェアマダムたちのルームシェアの感想
Kindleアンリミにて。もう6巻まで出てる。なんか既視感あるなーと思ったんだけど、あれだ、ワニ町のしとやか日本マダム版だ。まー、まだまだ現役前期高齢者マダム(お仕事も現役)のルームシェア。学生時代の親友3人のステキなルームシェア。3人のステキな生活と、ルームシェアを始める前の晴子さんの生活感マシマシな自宅の絵に、ちょこっとなんだかなーと思ったのはナイショ(どこがだ)。まあ、こういうのも楽しいよね。
読了日:10月24日 著者:seko koseko

うちの上司は見た目がいい (KITORA)うちの上司は見た目がいい (KITORA)の感想
pixivでお気に入りの山崎ハルタさん、紙本になっていたので購入。しかし、薄いわりに紙が厚くて、広げにくい。読むのに手の力がいる(笑)。こんな上司、こんな他課のリーダー、できる主任、ちょっと憧れちゃうわよね、と思わんでもないが、全員自分の部下の年齢じゃ。そんなリアルがちと心哀しい(笑)
読了日:10月24日 著者:山崎 ハルタ

退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中~海辺の町ベラフ~退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中~海辺の町ベラフ~の感想
リーディアとアルヴィンのめでたき結婚式〜からの嬉し恥ずかし新婚生活、にはならないのはお約束か。アルヴィンはそもそも確信犯だし。新婚早々かつて王家と結託したギール公家に奪われたベラフの復興(=怪物クラーケンとの闘い)に、詳細は妻に内緒で赴くアルヴィンと、なかなか帰ってこない夫に痺れを切らしてベラフに乗り込み、兵舎の厨房を乗っ取る妻は、割れ鍋にとじ蓋的な似たもの夫婦♪ この本読んでると、色々煮込み料理を作りたくなる。そんな訳で我が家の食卓も秋の味覚のシチューと相なった次第。
読了日:10月14日 著者:ユーコ

捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです5捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです5の感想
セドリック不在となった2年目の春〜初夏。聖女降臨まであと1年。ひそかに秒読みしつつの領地経営である。今回はロマーナの商人ロレンツォのやらかしと、オルドランド家跡取りのウィリアム少年の来訪がメインかな。そのほかは、養蜂とかガラス職人の工房創設とか。板ガラス(革新的技術)がずいぶん簡単に生産できるようになったな、とか思わないでもないが、そこを気にしすぎるとこの話は楽しめないので。すでに通読済みとはいえ、早、次巻が待ち遠しいです。
読了日:10月11日 著者:カレヤタミエ

囀る鳥は羽ばたかない 10 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)囀る鳥は羽ばたかない 10 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)の感想
やっと百目鬼と矢代の線が絡まってはきたが、バッドエンドの匂いしかしない。あと一息ってところで待て次巻!状態なんで、あと何ヶ月まてばいいやら。待ちますとも。
読了日:10月11日 著者:ヨネダコウ


継母に命を狙われたので森暮らしをしていたら王子様に見つかりました(ショコラノベルス)継母に命を狙われたので森暮らしをしていたら王子様に見つかりました(ショコラノベルス)の感想
一日で読み切れる軽ーいハピエンBL。先日のJ庭で著者の名倉和希さんのブースで番外編集を入手したものの、本編を読んでいなかったので、まずこちらから読む。タイトル通り、モチーフは白雪姫。ただしこびとは出てこない。王位継承権だってありそうなれっきとした公爵家の長男なのに、継母に恨まれて殺されかけ、命を救ってくれた騎士と森の中の小屋で隠遁生活していた主人公。特技は罠の仕掛けやら、飛ぶ鳥落とす弓矢。全ては食料調達のため。隠しきれない身分や育ちの良さと、時給自足生活のギャップが萌えポイントか?
読了日:10月11日 著者:名倉和希

アルファは飢えても主を摘まず 小話 番外編集アルファは飢えても主を摘まず 小話 番外編集の感想
なろうで連載され、7月にピスタッシュ・ノベルズ(新書館)から刊行された『アルファは飢えても主を摘まず』の番外編集(同人誌)です。本日、イベントで入手!ファンの「知りたい!」ココロをドストレートに直撃する、珠玉の掌編・番外編です。番外編の『泣けるアルファが道を征く』は、これを読みたかった人が多いはず。ヴァルトル、ミッシャ、オルトン、カイルの出会いの物語。カイルが思いのほかまともなお兄さんで驚いた。そしてネフレッドの人格破綻ぶりがブレない(笑)。多分、全編とおしてある意味、コイツが一番性格が悪い。
 ミッシャの複雑な生い立ち、ミッシャとヴァルトルの出会い、友情、ヴァルトルの少年期、そしてヴァルトルはいつあのことに気付き、そしてどう受け止め、飲み込んだのか。ファンの〝知りたい!”が全部ぎゅっと入ってる。本編では一度も出てこないヴァルトルが剣を握るシーン(一瞬で終わるけど!)もアリ。必読。
読了日:10月04日 著者:佐伊

読書メーター

2026年10月17日土曜日

0608 アルファは飢えても主を摘まず 小話・番外編集(同人誌)

書 名 「アルファは飢えても主を摘まず 小話 番外編集」
著 者 佐伊
発行(サークル) The other side
同人誌 96ページ
初 読 2026年10月4日
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/138275170

 収録作品最初の4作は、Privetter+に投稿されていた小話など8作品。
1「気が回る侍従とは」  オメガの侍従リズロとサロヴァ公アゼルの会話〜ヴァルトルは怖いのか否か、の話。
2「手合わせ」  ヴァルトルがエイドに請われて手合わせする話。
3「気になる男」  ハリオがメソルトの仲良しバロスに嫉妬するも、その心境がとんと理解できない鈍感ヴァルトルの話。
4「弟子の門出」  ヴァルトルが騎士団に戻ることを拒否したことを聞いて,泣き崩れる聖騎士団幹部達の話。
5「彼の声と、我が声と」  ヴァルトルは弱い者、目下の者には声も話し方も優しくなり、目上に対しては、はっきり、厳しい口調になる。それは、なかば修道士としての修練の中で身についた癖だけど、部下の侍従達(オメガ含む)と優しく楽しく会話するヴァルトルと、それを聞いて心寂しくなるエイドの話。
6「眠る君」  「アルファは飢えても主を摘まず」上巻と下巻の狭間。エイドのベッドで迂闊にも寝落ちしたヴァルトルの寝顔を眺めるエイドの話。切ない(涙)
7「闇の光」  士官学校時代のハリオとイアン。そしてメソルトと再会してほどない時期の、メソルトとハリオの発情期。ハリオの恋情も切ない。  
8「冷たい熱」  メソルト家に引き取られたばかりのヴァルトルが熱を出し(多分はしか)、メソルトが辛くてぐずるヴァルトルを抱きしめる話。メソルトはほとんど育児をハリオに任せっきりだったけど、メソルトの愛情はちゃんとヴァルトルに伝わっていたんだよな。もちろんヴァルトルが聡いこともあるけれど、この親子の愛情は、ちょっといいかげんな言葉には変換できない。

 そして、そんなヴァルトルのあまり表にでてこない心の機微と、やはり複雑な生い立ちのミッシャの幼少時代と友情を描いた番外編が、「泣けるアルファが道を征く」

 「泣けるアルファ」はヴァルトルであり、ミッシャでもあるんだよな。
 読者みんながおそらく知りたかったであろう、ヴァルトルはいつからメソルトが母だと気付いていたのか、ヴァルトルとミッシャの子供時代、そして、ヴァルトル、ミッシャ、オルトン、カイルの四人組の友情など。読者の知りたいがここにぎゅ〜〜〜〜〜っと濃縮。はああ、読めてよかった。
 子供の人生なんて、ほんと本人の意思など及ばないところで決まってしまう。どこに住むのか、誰に育てられるのか、そして時には将来の在り方まで。そんな理不尽を受け入れるしかないのが、孤児院にいる子供たち。それでも、子供たちはそこで育っていくしかないし、しかしそこには、厳しくも優しくも、彼らを育てていくことを己の人生としている師がいて。なんなら、ネフレッドみたいな、ある意味性格破綻しているやつでも、ちゃんと自立できるように育てあげて。
 一方ヴァルトルもちょっと変わってる。瞬発的な行動力があって、リミッターが吹っ切れてる。裏表がなく、どっちかっていうと多動型。現代の小学校ならいわゆる「問題児」だけど、地頭が良いから、だんだん学習して社会に合わせることができるようになって、東大とかにいって学生起業したりするタイプだなあ。
 カイルが、おもいのほか「お兄さん」だったのも意外。確かに10代の4〜5歳の差って大きい。14歳前後のガキんちょ相手に、指導者として振る舞う青年騎士ぶりがとても格好よい。
 あと、オルトンの描かれ方も好き。社会的弱者になりがちな存在が、ミッシャやヴァルトルにさりげなく支えられて、長所も認められて、ちゃんと居場所を獲得していける、厳しい社会の中の一隅にある小さな優しい世界。世の中が、こんな優しいパーツのモザイクで出来上がっていたら良いのに、と思う。

 

0607 退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中〜海辺の町ベラフ〜

書 名 「退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中〜海辺の町ベラフ〜」
著 者 ユーコ
出 版 KADOKAWA 2026年10月
単行本 386ページ
初 読 2026年10月14日
ISBN-10 404500243X
ISBN-13 978-4045002434
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/138460848  



 前作で、王太子を助けて愚鈍な国王と奸臣ギール候一般を退けたリーディアとアルヴィンは、自領の南部ゴーランに帰郷・・・のハズだったのに。どうにもアルヴィンは厄介事を背負い込む癖がありそう。リーディアにはナイショで、北の王国シデデュラと国境を接する北の辺境伯領の戦争を回避するために、かつてはゴーラン領で、50年前に王家と結託したギール公家に奪われた港町ベラフの復興を請け負っていた。といっても、ただの街の復興ではない。かつて栄えた港町は、海の魔物クラーケンに襲われて壊滅し、今ではトルクというセイウチににた魔物(クラーケンのエサになる)と、クラーケンが跳梁跋扈する忌地になっている。ベラフの復興とは、クラーケンの食料となるトルクを駆逐し、クラーケンを狩ることを意味した。つまるところ、死闘である。
 新婚早々かつて(=怪物クラーケンとの闘い)に、委細は妻に内緒で赴くアルヴィンと、なかなか帰ってこない夫に痺れを切らすリーディア。リーディアは、ベラフに乗り込むが、そこにいたのは、乏しい軍糧で腹ぺこなゴーラン辺境領の騎士たち。そしてあるのは広ーい宿屋の厨房と、海の魔物トルクの肉(笑)。兵舎の厨房を乗っ取って、夫アルヴィンの承諾より先に、トルク肉料理で兵たちの胃袋をゲットする領主の妻リーディアである。
 この本読んでると、色々煮込み料理を作りたくなる。そんな訳で我が家のその日の食卓も秋の味覚のシチューと相なった次第。

 偶然の一致で、この本の前に読んだ「捨てられ公爵夫人」もこの本も、キャラメルを作る描写があるのだが、少し手順がちがうのが面白い。

2026年10月11日日曜日

0606 捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです5

書 名 「捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです 5」
著 者 カレヤタミエ      
出 版 TOブックス 2026年10月
単行本 336ページ
初 読 2026年10月11日
ISBN-10 486854148X
ISBN-13 978-4868541486
読書メーター 
https://bookmeter.com/books/23547919 

 メルフィーナ、北の果てのエンカー地方2年目の春〜初夏。1年後の聖女マリアの降臨を密かに意識しつつ、メルフィーナの領地経営は2年目になる。1巻から4巻は、とても1年とは思えないほど濃厚。正直1年でコレは無理だろ、と思わないでもないが、そこは転生チートだし、そこにひっかかったらこのお話は楽しめない。そういうところではなく、メルフィーナの優しい無双ぶりをひたすら楽しみ、かつ癒やされるべし。前巻でなによりの事件は、セドリックが突然辺境からの離脱を余儀なくされたこと。メルフィーナは、セドリックがいなくなったことによる喪失感を心に湛えながらも、2回目の忙しい初夏を迎えている。

 さて5巻は、手習いの本の作製、養蜂に着手、ロマーナの商人ロレンツォのやらかしときて、メインはオルドランド家跡取りのウィリアム少年の来訪、というか密航(?)を契機に、アレクシス、マリー、ウィリアム、そしてメルフィーナが家族の形と絆を再考する。
 
 すでに全話通読済みの身としては、「まだここまでかぁ」という気持ちも少々あるが、再読も楽しい一冊である。巻末の参考文献が相変わらずすごい。この知識に裏付けられてるからこその面白さだ。

0605 捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです4

書 名 「捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです4」
著 者 カレヤタミエ
出 版 TOブックス 2026年4月
単行本 336ページ
初 読 2026年5月10日
ISBN-10 4867949647
ISBN-13 978-4867949641
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/135228038   

 4巻が発刊されているのに気付かず、読メの方も遅れて登録したのだったが、こちらのブログもすっかり登録を忘れていたことに、5巻を登録しようとした今日、気がついた。
 なので、4,5巻を連続で登録。
 オンラインで読了済みとはいえ、登録を忘れるとは!
 さて、気をとりなおして、4巻のレビューです。
 メルフィーナのエンカー地方経営に、ちょっと曲者の執政官2人が参戦。最初は、ずいぶんガチガチのが来たな、と思ってちょっとドキドキしたよね。それと、武闘会とか、村の拡張とか、村の作物の販路拡大とか。子供達の将来のために、と、良かれと思って行った「祝福」の儀式は思わぬ波乱を生むことに。・・・・そして、セドリックがお家の事情でカーライル家の爵位を継承することとなり、王宮から召還されて、侯爵家から離れなくてはならなくなる。『ハートの国のマリア』のストーリーの強制力から、逃れたようで、やはり逃げ切れないことに、メルフィーナの不安が、・・・・というよりは、物語世界全体の不穏感が高まってくる。セドリックと愛馬リゲルとの別れもちょっと切ない。しかし、ちゃんと再会の時はやってくるので!

2026年10月10日土曜日

ウイスキー13 【青りんごの香り】グリーンスポット

 先日、久しぶりに介護仲間(?)の友人と飲むためにAmazonにて入手。
スモーキー派の友人が、フローラル系に目覚めた、と聞き、それならば、と探していて偶然見つけた一本。「青りんごの香り」に心惹かれて購入。文句なく旨い。
先達やAmazonの紹介によれば、青リンゴやオレンジマーマレードのようなフレッシュで甘いアロマで、初心者にもストレートで飲めてしまうこともあるとか。
 甘く、嫌みのない爽やかな香りが広がる、どちらかというと夏向けの軽やかなウイスキーでした。

ウイスキー12 ハイランドクイーン マジェスティ14年 シェリーカスク・フィニッシュ

 これは旨い。
 近所のイオンリカーでときたまウイスキーくじ(3000円とか5000円とか1万円とかの覆面セールで、20本に1本くらい、最高級品が入っているやつ。)をやっているんだが、これは、先日の5000円のウイスキーくじのハズレ(っていうか、値段相応の「その他大勢」)のやつ。
 だが、通常の売値が6000円台だから、5000ならハズレだろうが損はない。私はくじ運はとても悪いので、案の定ハズレだったが、コレは私的には当たり!!
 うっまーーーーい! 一本飲みきって、もう一回チャレンジしたが、またハズレたので、結局2本目のハイランドクイーンをほくほくと入手した次第。

 ハイランドクイーンとは、スコットランドの悲劇の女王、メアリースチュアート。そこでメアリースチュアートの生涯にも興味が再燃したので、この本を入手した。悲劇の女王を書かせたら、きっとデュマの右に出るものはいない。まだ未読だけど、そのうち読もう。

 で、ハイランドクイーンとは、
・スコットランドを代表するブレンデッドウイスキー
・ラベルは白馬に乗ったメアリースチュアート
・現在の所有は、ピカール社。もともとは、1893年創業のマクドナルド&ミュア社が創業時から作っていた銘柄。その後、マクドナルド&ミュア社はグレンモーレンジー蒸留所・グレンマレイ蒸留所などを買収し、当初は、これらの蒸留所で作られた原酒がブレンド原酒として使用されていたが、2008年にピカール社がハイランドクイーンの権利を買収し、現在は、ピカール社が所有するタリバーディンをメインにブレンド。それまでのハイランドクイーンとは味わいが異なり云々。しかし、私はそこまで舌は利かないので、評価は「うっまーーーーい!」です。甘みと深みと、フルーティだけど複雑な味わい、くらいは私でも表現できる。まあ、このボトルに対する一般的な評価と同じにはなりますが、コスパのよい、旨いウイスキーですね。常時一本おいて置きたい程度に好き。

2026年10月4日日曜日

日々雑感 ビックサイトと秋の空ーーーJ.Garden60参戦記


 初めて、J.Garden(J庭)なるイベントに行ってきました。
 BL特化のコミケというか同人誌即売会。第1回は1996年で、今年が60回目。人間だったら還暦だ。なんかスゴイ。
 私がコミケに参加したのは、なにしろ40年ほど前が最後。参加者の待機列の捌きなどの会場運営も長きにわたる経験に培われて、一般参加者も洗練されている。ゆっくりおちついて進行に協力している感じで、同じ文化風土を共有している肌感覚が良き。
 同日、ビックサイトの別会場では東方Projectのイベントも開催されていたが、オタク男子はあっち、女子こっち、みたいな交わらない動線がまた、内心面白かった。

 その昔、「やおい」なんて言っていたころは、なんというか、淫靡というか、羞恥心と背徳感がセットになっていて、こんなの日の当たるところに出すもんじゃない、という感じをずーっと引きずっていたので、その後、商業BLが書店の本棚を賑わすようになっても、あえてソレに近寄ろうとは思わなかったのだけど。今時のBL文化は本当にオープンで健康的だわ。

 なんかもう、いろんな意味で隔世の感がありましたね。

 ところで、なぜ私のBLへの接触が復活を果たしたのかというと、たぶん栗本薫の『東京サーガ』を読み尽くそうと『毒を食らわば皿まで』企画をやったからだ。AmazonでKindle版を購入していたので、それ以降、AmazonがBL本を私にせっせと紹介してくるようになってしまったのだ。私はAmazonのヘビーユーザーなので、画面でしょっちゅう表示されると、ついクリックしてしまうことが増え。Kindleアンリミで読めたのも大きい。そういえば、佐伊さんの『竜王の婚姻』もそのパターンでハマったのだ。Amazonで頒布されている商業BLから、気に入った作家さんの作品を探しているうちに、pixiv、なろう、アルファポリスなどのサイトを徘徊するようにもなった。

 今、LGBTQが社会的に抵抗なく認知されるようになっているのも、BLが与えた影響はばかにならないと思うのだ。J庭に出店しているのは、あまり現実味のない、ある意味ファンタジーなBLがほとんどだけど、中には、リアル寄りなゲイ文学という雰囲気の作品もある。たとえば、誰かがリアルでカミングアウトしたとしても、それを受け止める側が、ふーん。そっか。いいんじゃない。って思える素地を作ることに、BLは一定寄与しているんじゃないかと思う。

 あと、自分のように、いったん離れていたけど、〇十年後に戻ってきた、というような方もけっこういるのかな。ずーっと描き続けてきた(書き続けた)人ももちろんいるし、若い人たちも沢山いるけど、結婚、子育てを経て、自分の時間が戻ってきたときに、また書き始めた人もいるんだろうな。なんとなく、女性のライフスタイルを垣間見たような気がしないでもない。まあ、同世代の方が結構いるわけですよ。なんか面白いね。

手汗恐怖症なので、ビニールカバーを掛けないと怖くて触れない

で、今回、お目当ての佐伊さんの『アルファは飢えても主を積まず』『精霊の宿る国』『竜王の婚姻』の番外編集と、未読の小説たちを入手し、その他、商業出版の方で読んでいた方のブースをいくつか発見して、同じく番外編を手に入れたり、pixivやなろう界隈で作品を読んだことがあった作家さんとご対面したり。今日は入手まではしなかったけど、ネットで探して見ようと思った方が数名。実りある秋の日でありました。

2026年10月3日土曜日

2026年9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3006
ナイス数:556

修道院覚書: バルタザールとブリムンダ修道院覚書: バルタザールとブリムンダの感想
やっとやっと読了。独特の文体は不思議なリズムがあって、思いのほか読みやすい、だがその波のようなリズムがあだになって眠くなる。ほぼ2ヶ月弱かかったが、なんとも不思議な物語である。マフラ修道院(宮殿)の建設にまつわるあれこれ、土着し腐敗したキリスト教、未開な民衆、そして同じく未開な王侯貴族。修道女も修道士も性欲にまみれ、18世紀というのに、ヨーロッパはここまで未開だったのか?と嘆息。その中で、ブリムンダとバルタザールの愛だけが美しい。バルトロメウ神父の夢の飛行機械は空力ではなく反重力?そしてその動力たるや?
読了日:09月19日 著者:ジョゼ・サラマーゴ

警視庁公安J インビジブル・ウェポン (徳間文庫)警視庁公安J インビジブル・ウェポン (徳間文庫)の感想
純也の言葉を借りるなら、牽強付会に過ぎる。面白かったのか興醒めだったのか、微妙なところ。本筋と関係ないところで言えば、一流ホテルのシェフは90歳超の高齢者のピクニック弁当に厚切りハムのバケットサンドは作らんと思うよ。細かいアレコレはこちらに→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2026/09/0564j.html
読了日:09月28日 著者:鈴峯紅也

エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)の感想
子供時代の積読解消! やっと読んだ(笑) 子供時代に読んだら面白いと思ったのか、は読んだ後でも謎ですが。なんだか謎のやり遂げた感はある。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)の感想
カナリアの王様を悩ませている謎はなに?一冊目よりは読みやすい(?)物語。そういえば、私、子供のころから、「子供向け」の奇想天外な物語って苦手だったっけ。動物は好きだけど、好きだったのはシートン動物記とか名犬ラッシーだったな・・・・・だから、この童話にも食指が動かなかったんだよな・・・・。小学校高学年になってからも、「果てしない物語」よりは「指輪物語」だったんだよな・・・。子供の頃からどこか覚めていた(?)自分を思い出すなど。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)の感想
自分が小学校の頃から? 子供が小さいころから? 存在は知ってたけど、なんとなく手が出なかった童話です。『わたしのおとうさんのりゅう』を読むまえの準備として。三部作とはいえ、突然お話が終わってビックリ。なぜ「みかん」なんだろう。原作は「オレンジ」なのかな? そんなにみかんばっかりたべたら顔が黄色くなっちゃうぞー(笑)お母さんが冷酷でびっくりなんですが。ムチで子供をぶつあたり、時代を感じる。
読了日:09月23日 著者:ルース・スタイルス・ガネット

フラジャイル(32) (アフタヌーンKC)フラジャイル(32) (アフタヌーンKC)の感想
アメリカ様がありがたく感じる昭和感覚もだいぶメッキが剥げてきた令和の今日この頃。研究の世界も同じ。というか、人間のやってることなんだから、大差なんかないのよ。文化的な土壌が違ったって、人を動かす熱は同じ。システム化された米国の病理検査室(だけどうまくはいっていない)に、日本の職人気質は通用するのか? そして天才岸先生は、やはり臨床を選ぶ。技術がどんどん革新されたって、それをいち早く患者・家族に届けるためには、はやりそこにも人が必要。岸先生の直観は研究と技術で裏付けされるか。次回最終巻だって!
読了日:09月22日 著者:恵 三朗

退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 下退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 下の感想
全体的にカラッとしていてあっさりモードなのは、この作品の良いところだと思おう。期待したすじから少しずつズレている感じがするのも、それはそれでよし。2人が密かに恋愛結婚していたら、伯爵が王太子に加勢することにそんなに説得力が加わるんだろうか?とか思っちゃったけど、まあそれもいいや。アルヴィンの造形がとっても好み。大事な愛と結婚をそんな、戦略の一部につかっちゃっていいんかい?まあ、アルヴィンが嬉し泣きしてるからいいか・・・(笑)それにしても31人のゲロに塗れた宮殿大広間・舞踏会場・・・すげえ・・・
読了日:09月18日 著者:ユーコ

退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 1 (B's-LOG COMICS)退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 1 (B's-LOG COMICS)の感想
コミカライズ版。気持ちとか人間関係の機微はこっちの方が丁寧に書き込んであって好感度高し。この作品は紙本で所持するから価値有りだな。
読了日:09月15日 著者:松本 蜜柑



退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上の感想
アラサー女性魔法騎士(怪我で退役済)ってキャラ設定が割とレアかも。主人公がカラッとしているのが良い。文体もさっぱり気味。同い年の辺境領主が大人の恋愛モードに突入し、せっせとアタックかけるが、主人公はあくまであっさり風味だw 煮込み系料理がうまそう。食材がトマト、じゃがいも、オレンジにカカオ豆、コーヒーまであるのはまあ、ナーロッパなのでよしとすべきところね。
読了日:09月15日 著者:ユーコ

竜王の番らしいけど知りません: 山奥の管理分局で、弱った幼竜と暮らしています (フルーツ文庫)竜王の番らしいけど知りません: 山奥の管理分局で、弱った幼竜と暮らしています (フルーツ文庫)の感想
箸休め的な一作。いちおうBLカテゴリらしいが、どっちかっていうと異種婚姻譚かも。全年齢向けなのでエッチなしの安心仕様です。ひたすら小竜がかわいい。竜好きにもオススメ。
読了日:09月06日 著者:フルーツ仙人

辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 3 (3) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 3 (3) (ボニータコミックス)の感想
隊長さん(若)が格好良いです。やや核心に近づいてきたか。ところどころ、絵柄が好みではないな〜。やっぱり本編の頃が懐かしいな〜
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子



辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 2 (2) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 2 (2) (ボニータコミックス)の感想
なんだか想像以上にエグい話になってきたような。。。。(化け物の)お母様コワい(汗) あれって、リュナのお母さんじゃないよね、というかリュナのお母さんだと思って読んだんだけど・・・・
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子

辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 1 (1) (ボニータコミックス)辺境警備 前史 ~銀のイリュージオ~ 1 (1) (ボニータコミックス)の感想
隊長さんが主役級と聞いて・・・w。にしても若かりし隊長さんは、とてもあのオジさんと同一人物と思えないww。一巻目はまだ、導入部。何が起こったのか、起こっているのかも分からない。それにしても、最近のコミックは薄くなったねえ。。。
読了日:09月06日 著者:紫堂恭子

幼女戦記 (35) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (35) (角川コミックス・エース)の感想
テグさんとメアリー・スー初戦(だったか???) メアリがかなり気持ち悪い娘に育ってる。そして最後はテグさんの攻撃で消し炭に・・・・だが生きてる・・・だと?戦線が拡大しすぎて何がなんだか分からなくなってきたが、まあ、世界大戦だしな。
読了日:09月06日 著者:東條 チカ

笠井あゆみ画集 濡事: アナログ⇔デジタル WORKS笠井あゆみ画集 濡事: アナログ⇔デジタル WORKSの感想
笠井あゆみさんの画集2冊目。タイトルほど「濡れて」ないんじゃない(笑)かな。特に前半の初期の作品は、女体も結構沢山あって、BL以外も堪能できた。デジタル時代になってからの色遣いがやっぱり好きだな〜。後半は結構濡れ濡れでありましたが、とにかく色が綺麗。
読了日:09月06日 著者:笠井 あゆみ

軍人婿さんと大根嫁さん 10 (芳文社コミックス)軍人婿さんと大根嫁さん 10 (芳文社コミックス)の感想
早いもので、もう10巻目です。田中家(はなちゃんち)に赤さんがやってくる!(まだ来てない。)の巻です。名前を真剣に考える誉さん。男の子だったら、漢字一文字になるのかな。いや、お母さんが「花」なんだから、女の子でも漢字一文字名前になりそう。文(あや)とかステキ。
読了日:09月06日 著者:コマkoma

読書メーター

2026年9月30日水曜日

0604 警視庁公安J インビジブル・ウェポン

書 名 「警視庁公安J インビジブル・ウェポン」
著 者 鈴峯紅也
出 版 徳間書店 2026年9月
文 庫 512ページ
初 読 2026年9月27日
ISBN-10 4198951535
ISBN-13 978-4198951535
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/138149199


 2年ぶりの、公安Jシリーズ新刊。いささか記憶が怪しくなってきていて、古い登場人物が思い出せない・・・。人物録を作っておけばよかったか。
ハルコビルの住民のゴルダってだれだったっけ?
 みぃちゃんとか誰よ!?とか思ったんだけど、あ、これ、忘れてるんじゃなくて、追いかけていないKシリーズとかQシリーズのエピソードが交じってるのか、と気がついた。うーんんん。読むべきか?Qは何冊か積んでるんだけどなあ。だけど新刊1冊よむごとに、未読が10冊づつくらい増えるっていうのは、老い先考えるとどうなんだ?とかなんとか・・・・・

 で、さて。
 今回のタイトルは「インビジブル・ウェポン」とのことで、見えない兵器? これは暗殺者のことか、それともウイルス兵器か・・・・と予想をつけて読み始める。まあ、ネタバレだけど両方でしたね!ふふふ。

 しかしこの話、面白かったのか?一気読みはしたけど、なんか不完全燃焼感がある。
 こういう話は、ラストのカタルシスまでガマンにガマンを重ねて読むので、そのカタルシスが不発に終わるとどうもね。というのも、ラストに「語り」で種明かししちゃうとか、敵が一人語りしちゃうとか、最後の一騎打ちが、どうにも時代劇がかってるとか。

 この際だから、興醒めポイントを書いてしまうゾ。

 帝都ホテル(帝国ホテル)の超一流の料理人が、いくら子供好きがするピクニックバスケットをたのまれたからといって、90歳超の高齢者が一緒に食べるのが分かってるのに、「厚切りハムのバケットサンド」は作らんだろう? せめて耳なし食パンの一口サンドくらいにしておけ?ないない。

 海外A&Aの必需品であるSVRやらGRUやらFSBを大盤振る舞いの割には、作戦がショボい気がする。わざわざ人口の多い日本に持ち込んでウイルス開発をやるデメリットがメリットを陵駕しそうだし、死体遺棄の方法が大げさかつ不確実性が高い。備長炭・・・山の中で備長炭・・・ちょっと風向き変わったら山火事起こすのでは? ええと、純也がなんか言ってなかったっけ。牽強付会。にすぎる。でもまあ、KシリーズとQシリーズは読んでみようかな、と。

2026年9月27日日曜日

リストJKQ 全部よむべきか・・・ソレが問題だ(汗)

Jシリーズは全部読んでるんだけど、KとQが未読。いいかな、と思ってたんだけど、さすがにJ最新巻を読んでいて、知らないうちに人が死んでたりして、話が繋がらなくなってきた。これは、読むべきか・・・・?しかし、これ以上積読を増やすのもなあ・・・・。(追伸:結局積んだ。)

1 警視庁公安 既読
2 警視庁公安J マークスマン 既読
3 警視庁組対特捜K ※この度積み増し
4 警視庁組対特捜K サンパギータ ※この度積み増し
5 警視庁組対特捜K キルワーカー
6 警視庁公安J ブランクチェイン 既読
7 警視庁監察官Q ※積んでる
8 警視庁公安J オリエンタル・ゲリラ 既読
9 警視庁組対特捜K バグズハート ※この度積み増し
10 警視庁公安J シャドウ・ドクター 既読
11 警視庁組対特捜K ゴーストライダー ※この度積み増し
12 警視庁監察官Q メモリーズ ※積んでる
13 警視庁公安J ダブルジェイ 既読
14 警視庁組対特捜K ブラザー ※この度積み増し
15 警視庁監察官Q ストレイドッグ ※積んでる
16 警視庁公安J クリスタル・カノン 既読
17 警視庁組対特捜K パーティーゲーム
18 警視庁監察官Q ZERO ※この度積み増し
19 警視庁監察官Q フォトグラフ ※この度積み増し
20 警視庁公安J アーバン・ウォー 既読
21 警視庁組対特捜K デス・パレード ※この度積み増し
22 警視庁監察官Q ZERO2 ※この度積み増し
23 警視庁監察官Q クリムゾンライン
14 警視庁公安J インビジブル・ウェポン 既読

2026年9月23日水曜日

介護日記的な・・・その30 ヨウカイはレベル4になった

 今年の1月に2週間ほど、母が入院した話は書いたが、その時点では母の状態はあまり変化はなかったんだよね。施設には、入院中に、私の方から要介護度の見直し申請を提案したが、施設からは「それほどではない」と言われた。だがしかし。
 退院してさほど経たない3月頃、施設側から認知症がかなり進行しているから、見直し申請しよう言われた。
 出来ないことが増えて、介護に手がかかるようになってきた、と。
 でもって、申請したら、要介護2から4に大躍進。
 結局のところ、入院して体調も悪化したのがきっかけになって、一気に認知症が進んだらしい。要介護4になってすぐ、特養に移ることを進められるかとおもいきや、そうでもなく、あれ、大丈夫なんかい????と思っていたら、母はどんどん、介護に抵抗して「扱いにくい」入所者に進化したらしく、7月頃に、施設の担当者から「特養の申請を出すので、希望する施設を5施設挙げてくれ」と突然言われてビックリ。
 なにがびっくりしたって、「そろそろ特養の入居を考えませんか?」ではなく、「特養の申請するんで、施設の候補を5カ所あげてください」だったことだ。私じゃなく、そっちが決めるんかい!?の衝撃。

 まあ、それからアレコレと悶着はあったけど、結局、近隣30数カ所の施設をリストアップして、見学する施設を絞りこんで。


 ↑ この厚労省のページから、各県のページに飛んで、施設種別事に検索すると、施設の公開情報にアクセスできる。どの施設種別を調べようとしているのか、介護保険法上のカテゴリーなどをある程度理解していないと、かなり使いにくいのだが、なにはともあれ、地域の老人ホームを一挙に検索できるし、運営状況やサービスの内容で、施設を絞り込むのに使える。

 私は以下の手順で施設探しをした。
① 運営状況のレーダーチャートで、とりあえず平均以上の施設をピックアップ。
② さらに通いやすい距離・交通手段で絞り込む。
③ 個室があるかどうか、看取り介護を実施しているかどうか。
④ 人員体制(常勤比率が高い。職員一人当たりの入所者人数。離職率が低い、など)
⑤ 法人が運営している他施設の状況

 で施設を10カ所くらいまで、絞り込む。

ところで、このサイトには「口コミ」情報は乗っていないので、絞り込んだ施設について、他の高齢者施設の紹介サイト(「みんなの介護」やGoogleマップなど)で、口コミ情報を確認。

 口コミが芳しくなかったところは除外して、7,8施設くらい見学して、最終的に3施設まで絞り込んで、申し込みをした。下調べ時点ではとても印象が良かったが、見学して「これは違う」と感じて除外した施設も複数ある。

 まあ、この間、あれこれ、いろいろとありはしたのだが。

 申し込みをしてから、数ヶ月から1年待ちは覚悟していたのだが、急に空きができたと連絡があったのが9月初旬。(ちなみに特養の申し込みをしたのが8月20日。)ほんの10日足らずで特養入所が決定してしまった。

 急だったので、準備が追いつかなかったけど、とりあえずこのシルバーウィークの5連休のうち4日をつかって、台風の最中に、母は施設を引っ越しした。

 この選択が良かったのかどうか。母にとって吉とでるか凶とでるかは、ほんと、神のみぞ知るって感じだ。

 正直、楽観はしていない。

 最近の特養は、少人数のユニットケアが主流だが、あれも善し悪しだと思う。

 自立度の高い人や、認知症ではなく、身体介護が主な人にとっては、「家庭的な雰囲気」は良いものだと思うのだが、認知症の入所者にとっては、以前の大人数制というか、回廊式廊下なんかがあって、大勢の職員で大勢の入所者を見るスタイルのほうが合っているような気がする。
 ユニットケアは、人員の面ではスケールメリットを活かしにくそうに思った。
 何をするか分からない認知症高齢者は目を離せないので、見守りに人手が少なくなりがちなユニットケアは、ちょっと危険な気がするのだよなぁ。手がかからなければかからないで、放置されそうだし。自分でちょっとした「楽しみ」を愉しむことができる高齢者なら、(例えばテレビを見たり、レクリエーションに参加したり)ユニットケアも悪くないと思えるのだけど。

 でも、現在の特養はほとんどユニットケアになっているようだから、正直こちらに選択の余地はあまりなかった。
 一番良いと思った施設は100人以上待機者がいて、すぐに入れるような状況ではなかった。

 まあ、まだ入所して2日。
 様子を見るしかあるまい。決して悪い施設ではないのだ。というか、私が数十カ所の中から選んだ施設なのだ。こういっちゃなんだか、私はそれなりに知見はある。
 とはいえ私も、「事故が起きませんように」と祈るしかない、しがない家族でしかないのだ。

2026年9月18日金曜日

0603 修道院覚書: バルタザールとブリムンダ

書 名 「修道院覚書 バルタザールとブリムンダ」
原 題 「MEMORIAL do CONVENTO」2004年
著 者 ジョゼ・サラマーゴ
翻訳者 木下 眞穂
出 版 河出書房新社 20251年7月
単行本 368ページ
初 読 2026年9月19
日
ISBN-10 4309209300
ISBN-13 978-4309209302
読書メーター 
https://bookmeter.com/reviews/137959183

 久しぶりの純文学。そしてノーベル文学賞作家様。独特な文章で、改行がほとんど無い。ページの中が文字で四角く、真っ黒である。2段組がありがたく感じる本て、あまりないような気がする。地の文の中に作者の見解と人物の台詞が渾然一体となっていて、読点がほとんどなく、句点で文章がどんどん続いていく独特な文体。翻訳者様も、かなり苦労されたよう。しかし、文章に独特なリズムがあって不思議と読みにくくない。だがしかし、そのリズム感がアダになって眠くなる。とても眠くなる。まるで催眠術を掛けられているようだ。

 作中、時代は1710年代〜。場所はポルトガル。当時のポルトガル王ジョアン5世は王妃マリア・アナとの間に子供が生まれることを願い、子が生まれたならば修道院を建てる、と請願する。そして王妃は懐胎し、王はマフラに修道院を建築する。(マフラ宮殿。)
 その修道院建設計画が、王の欲望?ゆえにどんどん拡大し、ついにはサン・ピエトロ寺院に比するような、との願いとなるが、そこは周囲の廷臣が必死に?押さえて、現存する規模になったとかならないとか・・・・
 このマフラ宮殿には、一度行ってこの目で見てみたい。宮殿・教会・修道院に加えて図書館や病院などの公共施設も合築されていたらしい。

 主人公のバルタザールはなぜか、浮世離れした感じのポルトガル領ブラジル出身の天才肌の神父様とお近づきになって、この神父様の夢(空を飛びたい)に巻き込まれていくのだけど。
 バルタザールと神父様のこの雰囲気は、堀田善衛の『路上の人』に似ている気がする。路上の人も読みかえしたくなってきた。そんなだから、神父様が死んでしまうのではないかと、読んでいて気が気ではなかった。結局神父は死んでしまうが、少なくとも心配した暗殺や、異端審問で火刑、ではなかったのは救いなのかそうでないのか・・・・

 物語はバルタザールとその恋人のブリムンダ、そして件の神父様の三人を中心に進んでいくのだが、しかし、その中身はかなりぶっ飛んでる。(文字通り)

 バルトロメウ・ロウレンソ神父様の願いは、飛行機械で空を飛ぶ、というもの。まあ、ダ・ヴィンチみたいな感じと思えば、なくはない。だが、その方法が!
 目指した技術は、なんと空力を通り越して、もはや反重力装置といっても過言ではない。そして、その動力となるのは“エーテル”。そしてそれが宿っているのは人間の体。人間の肉体から抽出した“意欲”なるものが、地上のエーテルなんだと。そして、飛行機が飛ぶためには、この“意欲”を集めねばならぬ、ブリムンダには、人の体の中の“意欲”が灰色の雲のように見える。見えるのと扱えるのはまた違うだろうとおもうのだが、ブリムンダはその“意欲”なるものに瓶の中に入れ、と命じることが出来るらしい。

 かくして、死ぬ間際の人間から“意欲”を集めるブリムンダ。
 なんだか錬金術から黒魔術に至りそうだ。そして、その技が人に知られることがあったならば、異端審問間違いなし。しかし、かくして、飛行艇は飛ぶのだ。

 一方で描かれるのは、当時のポルトガル王朝と国王ジョアン五世が発起したマフラ修道院(マフラ宮殿)の建築にまつわるあれこれ、王家の爛れた内情、イカれたキリスト教、そして民衆の暮らしぶり。非キリスト教徒?無宗教?の著者が描くのは、身もフタもない堕落したキリスト教の内実である。たいだい、修道院で暮らす修道女が、のきなみ国王のお手つきだなんて、言われるまで想像だにしなかったよ。1700年代って、いまからたった300年前、日本だったら江戸中期である。なんかキリスト教って、ヨーロッパって、野蛮で未開だ〜という認識がさらに深まってしまった。現代の政情をみてうっすらそう思ってたけど、ヨーロッパ文明って・・・・ありがたがる程のことねーよな、って思わされてしまった。

 そうはいっても、読後感がそう悪くないのは、ブリムンダの純愛のおかげだ。人間のダメさ愚かさを描きながら、男女の存在の深さが浮き上がってくる、不思議な作品であった。

2026年9月15日火曜日

0601ー02 退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中 上・下+コミカライズ

書 名 「退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中」
著 者 ユーコ      
出 版 KADOKAWA 上下巻とも2025年2月
単行本 各418ページ
初 読 2026年9月15日
ISBN-10 上巻:404738304X  下巻:4047383058
ISBN-13 上巻:978-4047383043 下巻:978-4047383050
読書メーター
 上巻:https://bookmeter.com/reviews/137874116 
 下巻:https://bookmeter.com/reviews/137920511 

 主人公がアラサー女性なのが、さっぱりとして気っ風が良くて、とっても好感度高し。王太子を暗殺から身を挺して救ったが、その時の怪我がもとで魔法騎士引退を余儀なくされたリーディアが思い立った田舎暮らし。そこで手の込んだ美味しいものを沢山つくるぞ!そのために国境にちかい辺境で、空き家になった農家と畑と山林を譲り受け、一人悠々自適のハズだったのに(笑)
 美味し過ぎる手作り料理と、国境につながる街道の山裾の一軒家、という立地から、立ち寄る人は数しれず、いつの間にやら国境警備の騎士団も常時お立ち寄りするようになり、あれやこれやで、いつのまにやら宿屋を営むことになったリーディアの元に、足繁く通ってくる謎の騎士さま(笑)。(身分高し。そりゃもう、ご領主様に間違いないんだけど、この地方出身ではないリーディアだけが気付かないwww)

 さっぱりしたリーディアの性格と腹黒領主と、脳筋気味な辺境騎士団の連中、屋敷妖精たちが、からっとしてあっさりめな文体と絶妙にマッチしている。

 その分、登場人物の情緒は想像しとけって感じなんだけど、コミカライズの方は、そこが上手に補われていて、こちらもかなり面白い。

 もともと“なろう”で連載されてたってことで、舞台は押しも押されぬナーロッパ(笑)
 料理はフランス料理やらイタリア料理やらイギリス料理やらのちゃんぽんだし、食材にいたっては、トマト、じゃがいも、茄子、トウモロコシなどなど、新大陸原産の作物だけでなく、カカオやらコーヒーやら紅茶やらハーブティーやら、何でもあり。でもまあ、本から香りが立たないのが残念なくらい美味しそうなので、良し。なんだか手の込んだ煮込み料理を作りたくなる本である。普段は食がいい加減極まりない生活をしているが、こういう暮らしをしてみたい〜、と夢見がちになることうけあいである。

 なお、今月末に続刊が出るらしく、その頃には今在庫がなくて古本価格が高騰している上記上下巻が増刷されるのでは、と大いに期待している。(現在は電子本で読了。)


2026年9月6日日曜日

2026年8月の読書メーター

『修道院覚書』に今だに手こずっていて、読了はこんな感じ。あと、読メにアップするほどではないBL小説を数冊息抜きによんだ。
 やっと、涼しくなってきて、虫の音も秋モードですね。読書の秋本番。ここから追い込めるかな〜?


8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2304
ナイス数:217

笠井あゆみ画集 媚薬笠井あゆみ画集 媚薬の感想
最近何冊か読んだ本の表紙の色使いが美しく、この方の装画が目に付くようになっていた。知らなかったんだけど、長らく『麗人』の表紙絵やBL本の装画を描かれているその道の達人だった(汗)とりあえず一冊、と思って画集を入手してみたけど、繊細な色使いと絵が美しい(汗)、だけどエロい。かなり凄い(大汗)これ、家の本棚に並べておいても大丈夫かな〜〜〜(^^ゞ
読了日:08月29日 著者:笠井 あゆみ

一夜:隠蔽捜査10一夜:隠蔽捜査10の感想
単行本で読了済みなので、再読です。まあ、最近は惰性で読んでると言えなくもない。初読時の感想はこちら→https://bookmeter.com/reviews/119364183
読了日:08月28日 著者:今野 敏


ブラック・ラグーン (14) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン (14) (サンデーGXコミックス)の感想
ロアナプラでメキシコギャング絡む抗争勃発。ロックはついにロアナプラの顔役と目されるように。以上、続刊。(この刊行ペースで続くは辛いが、待つしかない身だ)
読了日:08月28日 著者:広江 礼威


竜王の婚姻 竜の頂と導く者 (下) (エクレアノベルス)竜王の婚姻 竜の頂と導く者 (下) (エクレアノベルス)の感想
【再読】現在読んでる「修道院覚書」がなかなかの難物で、ついついこちらに手がでてしまった。そうこうしている間に、本日から「泣かぬオメガ・・・」が連載再開。作者殿が秋庭で「竜王の婚姻」も含む番外編集を出されるとのことで、私も40年ぶりにコミケ的なイベントに行ってみようなのであるが。にしても40年かぁぁぁぁぁぁ、と遠い目。私も古くなったものだわ。
読了日:08月21日 著者:佐伊

竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼 (上) (エクレアノベルス)竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼 (上) (エクレアノベルス)の感想
【再読】「アルファは飢えても・・・」から、なろうで連載中の「泣かぬオメガ・・・」の連載中断で、この本に立ち戻る。っで、ヴァルトルってイザクの系譜だったんだな、と改めて気づく。にしても、皇帝アリオスの鈍感さ!それでも許されてしまう男ぶりである。
読了日:08月21日 著者:佐伊

宇宙兄弟(46) (モーニングKC)宇宙兄弟(46) (モーニングKC)の感想
7月読了だけど登録もれ。ついに、やっと、完結。予定調和の極致だけど、まあ良い。この漫画は中盤のNASAで宇宙飛行士を目指しているころが一番面白かったな。とはいえ、二人の大気圏突入がコミック1巻のあのシーンに繋がるとは!なんつう壮大な伏線だよ!二人の兄弟には、無事帰還おめでとう。著者様にはご苦労様、ありがとう。面白かった。
読了日:08月02日 著者:小山 宙哉

読書メーター

2026年8月1日土曜日

2026年7月の読書メーター

・・・見事にBLばっか。だが、佐伊さんと、仁茂田もにさんと、ジョシュ・ラニヨンの新刊が重なるとなれば、仕方ない。特に、佐伊さんの『アルファは飢えても主を摘まず』上・下。これが発行されるって気付いた時には、思わず叫んだからね。今月下巻が発売されて、なろうの連載ではいささか素っ気なく終わった本編は、当然番外編で補ってくれるだろうとの読者の期待を裏切らない、最高のエンディングだった。今、なろうで連載中の前日譚(『アルファ・・・』の主人公ヴァルトルの母親(?)メソルトの物語)も、佳境もいいところで、今連載が小休止しているので、再開を今か今かと待っているところ。こちらも紙本で出版してほしいな〜〜〜!!!オメガバース設定の、超骨太の王宮陰謀譚です。マジで面白いから。
 なんだか暑いせいか、頭の中がお目出度い感じになっちゃってるけど、仕事の方も佳境っちゃ佳境で。
 久しぶりに人智を超えた助けが必要な気がして、神田明神にお参りしてきた。行ったのは、ほぼ夜中だったんだけど、ほとんど人の居ない境内で、参拝の最中はシンとしていたのに、お守りを手にしたとたんに境内の風鈴が一斉に鳴りだして、ちょっと神気を感じた。よろしくお願いいたします。その分精進しますので。陰日向なく働きます。なのでよろしく。


7月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2274
ナイス数:313

スモークブルーの雨のち晴れ 9 (フルールコミックス)スモークブルーの雨のち晴れ 9 (フルールコミックス)の感想
ラスト、一瞬これで完結かと思った。そうなってもおかしくないくらい良い雰囲気。新しい家づくりはめちゃくちゃ楽しそう。そして2人の関係は、さりげなく家族に承認されて。仕事、夢、生活、恋人・・・一方で親は老いていくけど、親には親なりの身の処し方があって。良いストーリーだ。
読了日:07月27日 著者:波真田かもめ

Ghosted (モノクローム・ロマンス文庫)Ghosted (モノクローム・ロマンス文庫)の感想
ジョシュ・ラニヨン新刊。FBIシリーズ。主人公のアーチーがかなり繊細なので、延々アーチーの悩みに付き合う。日本のBLとはっきり違うな、と思うのは、アーチーがしっかりと自分をゲイだと認識していること。そして、アーチーはカミングアウトしていて、かつての恋人のボーはクローゼットだった。どこかファンタジックでパラレルな感じが付きまとうBLと違って、現代アメリカの、現実感のある同性愛者の愛や困難、なんなら肉感もマシマシ。門野葉一氏のイラストが美しく、全編この絵柄で脳内展開できる幸せよ。次は殺しのアートを読みたいな。
読了日:07月27日 著者:ジョシュ・ラニヨン

アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
時間を置かずに再読登録。下巻。エイドと母后を通じて、メソルトの過去の自分が癒やされる。そしてウォルトへ向けられる無私の愛情を通じて、やはり傷つきはあった、ヴァルトルの中の幼い自分が癒やされる。派手に動く政治情勢の狭間に描かれる、繊細な心の機微に読んでいる自分も癒やされる。最初は現在のヴァルトルと、幼い頃のワガママいっぱいのヴァルトル(『泣かぬオメガ』)のイメージが繋がらなかったんだけど、本編はともかく付録の掌編や、番外編を読んでいると、あ、やっぱりヴァルトルってハリオやメソルトには対しては、
読了日:07月19日 著者:佐伊

アルファは飢えても主を摘まず(上) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(上) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
時間をおかずに再読です。というか、この本の上下巻をぐるぐる回ってる。なんなら、連載中の『泣かぬオメガが身を焦がす』もぐるぐる。久しぶりに、登場人物が昼夜問わず頭の中を動き回る状態になった。隣国の思惑も巻き込んだ王位簒奪を狙う宮廷抗争だけど、その間にオメガバースのジェンダーを底敷きにした登場人物の機微が丁寧に織り込まれてくる。ってか、オメガバース設定が世界の背景にまで引っ込んでるところが佐伊さんの物語世界のリアルなところで、そこがまた好きなのだ。
読了日:07月19日 著者:佐伊

アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)アルファは飢えても主を摘まず(下) (ピスタッシュ・ノヴェルス)の感想
上巻刊行から一ヶ月。待ちに待って、昨日書店で入手しました。主君のベッドで寝落ち→覚醒(背汗)からの、打倒マルコス家激闘●日間!ミッシャ達との共闘やクロード准将との再会、メソルトや母后、エイドのそれぞれの立場での戦い。全てが熱い。今、WEBで連載中の前日譚も激アツだし、素晴らしいの一言に尽きる。オススメです。本編はわりとあっさりと終わってるのだけど、番外編が必読。上巻の番外編(ヴァルトルの宗教裁判)との対比になっていて、ちゃんとそっちにも落とし前が付いているし、ヴァルトルの静かな告白が胸に沁みます。
読了日:07月18日 著者:佐伊

yoco作品集 永遠と一秒yoco作品集 永遠と一秒の感想
yokoさんの画集です。うっかりしていたけど、大好きな本の装画が入ってた! yokoさんの作品だったのか〜。そういえばそうだ。イラストの一枚一枚に、ストーリーを感じる。美しいです。
読了日:07月14日 


引きこもりオメガ公爵の円満なる離婚計画 (ディアプラス文庫)引きこもりオメガ公爵の円満なる離婚計画 (ディアプラス文庫)の感想
出たら即買いの仁茂田もにさん新刊。ラブラブなのにすれ違い。甥っ子公爵を溺愛する王様のやらかしがヒドいんじゃないか(笑)、あれがなければ普通の?身分差恋愛なのに、内気なひきこもりが災いして5年もロスするとは。安心して読める軽めのすれ違いラブです。儚げ健気が好物な方にお勧めする。表紙が綺麗ね。
読了日:07月12日 著者:仁茂田 もに

夜明けの唄 7 (from RED COMICS 093)夜明けの唄 7 (from RED COMICS 093)の感想
身もフタもなく凄惨な内容になってきた。エルヴァが悲痛。黒海がなんなのかなんてどうでも良いくらい、人間の間が泥沼化しているけど、これ、どうなるの?まだまだ先が読めない。
読了日:07月01日 著者:ユノイチカ

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