著 者 オットー・ペンズラー
翻訳者 小林 宏明
出 版 早川書房 2010年8月
初 読 2017/08/22
ひとまず、冒頭のケン・ブルーウン、ロバート・クレイス祭りの流れでクレイス/コール&パイク、私にも馴染みのある数少ない主人公の一人であるリンカーン・ライムの章だけ読んだ。
それ以外はまた後ほど。
読んだこともないのに、ブルーウンが面白すぎて爆笑。リンカーン・ライムは短編小説になっていてちょっと得した気分。
コールは一人称が「おれ」になっていてかなりの違和感あり。「わたし」か「僕」の方が良いなあ。パイクのパートは素晴らしい!の一言に尽きるけど、ある意味、人物の種明かしなので、人によっては読まないほうがいいんじゃないかな。とも思った。
引用 「わたしは人間を描く。わたしが達成感を味わうのは、意表を突くプロットを思いついたときではなく、キャラクターの陰影が読者を共感させたり、感動させたり、夢中にさせたりしたときだ。(中略)人間を深いところで理解したと思ったときのほうが、喜びは大きい」「私が書いているのは、(中略)人間のまったき理解の仕方なのだ。」
完全に同意。私は読んでいて入り組んだ謎解きよりも、登場人物の存在の理解に力が入る。クレイスとは相性がいい。でも、パイクの造形ついて、あまり詳しく解説しないほうがいいんでない?と思わないでもなかったのだ。
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