2021年10月1日金曜日

2021年9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3256
ナイス数:1256

9月は駆け込みで、『レッドメタル』上巻を読了。今月はグレイマン新刊始め、グリーニーがピカイチ。30日発売の『ハートに火をつけて』ほか『チェスナットマン』『自由研究には向かない殺人』『見知らぬ人』『追跡不能』『某国のハントレス』ほか読みたい新刊多数。1読書の秋にふさわしく読みたい新刊のオンパレードでした。

3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)感想
16巻。零くんとひなちゃんは、押しも押されぬ(?)ラブラブ模様。ひなちゃんは三日月堂を継いで甘味どころも一緒にやりたい、と夢を遂に口にする。おじいちゃんのお店を拡張できそうな気配もただよい、零君は一人で寒い、寂しい場所から、あたたかくて明るくで幸せな場所にいることに気付いて、自由に楽しく将棋を指している自分を発見。宗谷名人の私生活に女性の影があるとは!の読者サービス(笑)そろそろ終盤に向かって一気に走りだしそうな気配満々だが、はちクロではここからが大波乱だったからな。このためが怖い。
読了日:09月30日 著者:羽海野 チカ
レッド・メタル作戦発動 上 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-13)レッド・メタル作戦発動 上 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-13)感想
一人の男の屈辱が、世界を巻き込む戦乱を作る。フランス人よ。、牛糞は人に投げつけるな。アナログから超高度なハッキング技術まで、そして第二次大戦を彷彿とさせる軍隊列車から、最新鋭原潜や第5世代戦闘機まで、そして海底通信ケーブルから、高高度の軍事衛星まで。同時多発的に攻撃する緻密な作戦が始動する。ストーリーの骨格はごく単純。軍事技術や相互監視の通信技術が高度になりすぎ、各国が身動きする余地が少なくなってきている現代で、第二次大戦なみに泥臭い軍事スリラーを展開するために、伸張しすぎた通信技術を丈詰め。
読了日:09月30日 著者:マーク・グリーニー,H・リプリー・ローリングス四世
宇宙兄弟(40) (モーニング KC)宇宙兄弟(40) (モーニング KC)感想
ついに、兄弟が月に到着。どこまでもイレギュラー続きだが、それを乗り越え、さくっと再会。さあ、さっさと帰ってこい。
読了日:09月24日 著者:小山 宙哉
フラジャイル(21) (アフタヌーンKC)フラジャイル(21) (アフタヌーンKC)感想
前巻からの熱血馬鹿医者の続き。どれだけ悲惨なことになるのかと思っていたら、なんだかほんわかソフトにランディング?この話、もっとぎすぎすしてなかったっけ(笑)最近岸先生が滅法丸くなってる気がする。治る病よりも治らない病の方が沢山あるし、医者の熱意が必ずしも人を助けるとは限らない。自分の自己満足のために患者をがんばらせてはいないか?一緒に走ろうといいながら、結局走るのは患者で、自分は調教師、いやひょっとしたら馬主なんてことも・・・・。でも基本医者は頭が良いので、きちんと気付くこともできる。今回も良い話だ。
読了日:09月24日 著者:恵 三朗
暗殺者の献身 下 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の献身 下 (ハヤカワ文庫 NV)感想
うおおおおお〜!!面白かった! 普段はネタバレ満開なレビューばっかり書いてるけど、これは絶対にネタバレしない!面白かったよ〜〜〜シリーズ最高傑作です。なんか誤植あったような気もしたけど、気にしない!ハリウッド映画ばりばりです。も、映画化してくれ。大画面で。大音響で!ザックがかっこいい。ジェントリーを完全に喰った。いやあ、お父ちゃん大好きだ!みんな早く読んでくれ!まだ手に取っていないあなたは、明日書店に駆け込むべきだ!
読了日:09月21日 著者:マーク グリーニー
暗殺者の献身 上 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の献身 上 (ハヤカワ文庫 NV)感想
すでに無双を極めているグレイマンことジェントリー、前回も多勢に無勢だったがすでに読者は究極の安心感なので、これを打開(?)するためにグリーニーが選んだ手段は、なんとジェントリーの出力50%OFF+生命危機リミット付き。いつもなら救援に現れる“お父ちゃん”ことロマンティックことザックは監獄の中。そして、今回の風呂敷はまた、たっぷりとデカい。登場人物と舞台が錯綜するため、めったにやらないことだがメモを作成しながら読む。ついでに言うと至極シリアルである。前作でおおいに楽しませてくれたオレオレの自分語りはナシで。
読了日:09月19日 著者:マーク グリーニー
コロナの時代の僕らコロナの時代の僕ら感想
この本昨年4月に出てから1年と半年が経過したが、いまだこの本の中身は過去のものではない。ウイルスという新たな脅威に直面したとき、人々はどのように困惑し、拒否し、見当違いのものに縋り付き、他人を貶め、時間を無駄にし、その結果死者を増やすのか。日本の国内でも、多くの人が淡々とワクチンを接種し、マスクを掛け他人との接触を避け、自分も他人も害さないように注意深く辛抱強く日常を送っている一方で、いまだにマスク・ワクチン懐疑派や陰謀説や、政争の材料にしている人達や諸々。みな冷静に、前を向き、より大きな福利のために。
読了日:09月14日 著者:パオロ・ジョルダーノ,Paolo Giordano
ファニー 13歳の指揮官ファニー 13歳の指揮官感想
実話です。1942年13歳のユダヤ人の少女ファニーが子ども達だけでフランスからドイツ兵が警護する国境地帯を脱けてスイスに逃れる。子ども達を児童人権保護団体に託した母、その前にフランス秘密警察に逮捕されて収容所に送られた父とは、戦後再会することは叶わなかった。幼い妹達だけではなく、いつのまにか大勢の子ども達を統率することになったファニーの強い意志と責任感に敬服します。戦後、姉妹はイスラエルに移住し、ホロコーストの記憶を次世代に繋ぐ活動をされており、この話は『少女ファニーと運命の旅』という邦題で映画化。
読了日:09月12日 著者:ファニー・ベン=アミ
神さまの貨物神さまの貨物感想
これが「実際にあった話」であれば、あるひとつのユダヤ人家族の、一人の男の、一人の子どもの悲劇だが「本当にはなかった話」としたときに、この話は普遍的になる。そんな風に感じた。反語で語られる最終章。あったのだろうか。いたのだろうか。そんな問いかけが不安を誘い、胸にざわめきを残す。もちろんあったのだ。家畜と貶められ、貨物とされ、無学で粗野な森の深奥の木こりにまで“神を殺した呪われた奴ら”“たんまり金をもった泥棒”と蔑まれる、ヨーロッパのすみずみにまで染みわたった偏見が。その偏見がもたらした民族抹殺という悲劇が。
読了日:09月11日 著者:
狼たちの城 (海外文庫)狼たちの城 (海外文庫)感想
【第188回海外作品読書会】うーむ。私好みではない、かな。とにかく行き当たりばったり過ぎる。ユダヤ人がゲシュタポ本部に潜り込んだというのに、相手に委ねるシーンが多過ぎ。コーシャっぽいものを選んでしまう。うっかりユダヤ教の食前の祈りが口から出る。親衛隊員なら必ずあるはずの血液型の入れ墨がないことを見られてしまう。ゲシュタポ本部で、知り合いのユダヤ人の老女に名前を叫ばれてしまう(!)etc. いやあ、これは無理だろ(笑)あり得ない。フィクションだろうが、エンタメだろうが、リアリティは必要だよ、と思う。
読了日:09月10日 著者:アレックス・ベール
ベイジルの戦争 (海外文庫)ベイジルの戦争 (海外文庫)感想
『巨匠ハンターが描く傑作エスピオナージュ』という帯の謳いに大いに期待して臨むが、あれ?なんだか大味だな、というのが感想。『エニグマ奇襲指令』に似ていなくもないが、あちらのほうが格段に面白かった。皮肉やで見栄っ張りの英国人、勤勉精励なドイツ軍人(ナチとSSが嫌いでこっそりユダヤ人を助けたりしている。)ドイツに占領されても相変わらずフランス人のままのフランス人、とまあ、とってもステレオタイプ(笑)。面白くないわけじゃないので、まあ、これが最高!という人もいるだろう(私じゃないけど)という感じでした。うーむ。
読了日:09月05日 著者:スティーヴン・ハンター

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