2024年4月1日月曜日

2024年3月の読書メーター

 『警視庁公安J マークスマン』読書中で3月は終わった。
 年度末のくっそ忙しい時期にしては、小説10冊は頑張ったのではないか。『隠蔽捜査』竜崎シリーズ後半と、箸休め的な異世界転生ライトノベル、そして万を持して(?)公安Jに着手。
 職場のドタバタと、殺人的(いや過労死的)残業と、もろもろ合わせ、よく頑張った私。と自分を誉めてあげるべき? 読書は通勤、休み時間、風呂の中、ベッドの中で。相変わらず読むスピードより積むスピードの方が早いが、これ以上積ん読を増やさないよう、鋭意頑張りたい。


3月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:4008
ナイス数:770

警視庁公安J (徳間文庫)警視庁公安J (徳間文庫)感想
面白かった。 ◯◯にして××。多用されるこの表現が鼻につくったらなかったけど。(笑)多分にキザな文体がウザかったけど(笑)。荒唐無稽ではあるがこのテーマでこのエンタメが書けるのもすごい才能だと思った。その前に読んでいた竜崎シリーズとはまた対極を行く。いやあ小説って面白い。もちろん続刊も行きます。それにしても部下が鳥と犬と猿って、正義の桃太郎なのね。お腰の袋はお金で重そうだわ。
読了日:03月28日 著者:鈴峯紅也

五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました2五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました2感想
つづき♪ 相変わらずのラブラブふわふわ。ときどきホロリ。ちょっと荒事めいたことがあっても、なにしろ主人公王子様が最強チートなので、とくに危なげもなく。イチゴのお菓子が食べたくなる。
読了日:03月24日 著者:須王あや

五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました感想
Kindleアンリミにて。pixivでの拾いもの。有りがちな転生もの?(実際そうなんだけど)、タイトルだけなら、かつ、表紙を見ても普段なら絶対に拾わない系だけど、なにかひかれるものがあったんだな、と。いやなかなか。ほんわか・ふあふあ・ラブラブの年の差婚。絶対に裏切られないと安心して読める心の包帯系です。最近実生活が荒んでるので、こういうのを心が求めてるのかも。めいいっぱい充電しました。たまにはこういうのよいです。
読了日:03月23日 著者:須王あや

帝都争乱 サーベル警視庁(2) (ハルキ文庫 こ 3-51)帝都争乱 サーベル警視庁(2) (ハルキ文庫 こ 3-51)感想
警察小説?には違いないんだが、明治末期である。1905年日露戦争が終結し、日本は講和条約を締結。だがその内容は、誰にとっても満足できるものではなかった。特に一部の大物政治家と多くの民衆にとって。暴動が起き、時の首相桂太郎がやり玉に挙げられ、桂の妾のお鯉にも危険が及ぶ可能性があるため、警視庁第一課の件の面々は部長の直命で警護に出向く。捜査物というより、時代の空気感を読む。会議室が畳敷きで、あぐらで車座、というのが面白い。ラストはしてやられた!という感じで爽快。大陸の広くて乾いた空を思い描いた。
読了日:03月17日 著者:今野 敏

サーベル警視庁 (ハルキ文庫 こ 3-43)サーベル警視庁 (ハルキ文庫 こ 3-43)感想
鳥羽伏見の戦いから38年後の日本・東京。戊辰戦争を戦い抜いたサムライはその後東北に蟄居し、のちに東京に出て警視庁の警官となる。斎藤一改め藤田五郎。すでに警官も退職し、高等女子師範学校(現御茶ノ水女子大)の庶務会計係兼車番。女学生からは「庶務のおじいさん」と慕われる。そんな老人を絡めて、明治の頃の警視庁を舞台とした捜査もの。薩長が幅を利かす政府や軍部、一方で派閥争いに負けたもの、戦争に敗れたものもまた国を思う。ストーリーとしては弱いかな、と思うけど、歴史的関心が喚起される。
読了日:03月14日 著者:今野敏

フラジャイル(27) (アフタヌーンKC)フラジャイル(27) (アフタヌーンKC)感想
あれ・・・っ?もしかしてフラジャイルって、宮崎先生が自立したら完・・・・?そういや、宮崎先生が入門するところから始まったんだもんな?
読了日:03月09日 著者:恵 三朗

探花―隠蔽捜査9―探花―隠蔽捜査9―感想
東京を「海に面している」なんて思ってるようじゃあまだまだよな。と思う元横浜市民。今作でぼんくら八島が初登場。読む前はレビューを見て何があるのかとドキドキしたが、しょせんは竜崎の敵ではない。うまいこと竜崎の手の平の上で転がされてました。歯牙にもかけないとはまさにこのこと。清々しいです。あと、やはり阿久津が気に入ってしまった。もっとデレるのかと思いきや、筋金入りのツンで、なかなかデレない。そこが味わい深い。
読了日:03月06日 著者:今野 敏

一夜:隠蔽捜査10一夜:隠蔽捜査10感想
このシリーズ、ミステリ基調だと途端に失速するような気がする?捜査に絡んでくる小説家の梅林は作者さんなのかな?とも思うが、なんだか中途半端だし、殺人の動機が浅いし、人間の不可解さにもって行くのはちょっとは無理があるんじゃないかと思った。息子のことを相談しちゃう竜崎もどうよ? 捜査員が自分の家族構成などの個人情報を捜査関係者に漏らすのもいただけないし、職務上で得た人間関係にプライべートを相談するのもNGだ。こんなところで個人情報を漏らしていたら、家族の安全は守れない。自分の息子には自分で対応しようよ。
読了日:03月05日 著者:今野 敏

初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)初陣―隠蔽捜査3.5― (新潮文庫)感想
スピンオフ的な短編集1冊目は伊丹目線で。幼馴染みの気になるアイツはブレない軸を持つがゆえに、本人は微動だにせずとも周囲が振り回される。とくに伊丹が勝手に右往左往(笑)するのが面白い。助けるよりは助けられる方が多いようだが、めげないのが伊丹の良いところだ。(笑)愛される三枚目キャラである。そんな伊丹に向けられる同期の竜崎の視線はややキツいが、いじめられた、という過去があっても憎みきれないのが伊丹という男なのだ。面白かった。
読了日:03月03日 著者:今野 敏

審議官: 隠蔽捜査9.5審議官: 隠蔽捜査9.5感想
神奈川県警刑事部の参事官2名。一人はキャリアの能面男阿久津警視正。もう一人は組織犯罪対策本部長を兼ねる平田清彦警視正ノンキャリア。この2人の反目をなんとかせよ、と県警本部長に「特命」された竜崎。竜崎は人間関係など基本意に介さないのだが、決して鈍ではない。人目も気にせず言い合いをしている2人の参事官を冷静に観察をするとこの二人、決して険悪ではないのかもしれない。竜崎の人間関係の考え方には私としても共感するところがある。その他、竜崎の腹芸「審議官」など読みどころ多し。 「俺は、人間関係には興味がないんだ」
読了日:03月03日 著者:今野 敏

清明 (新潮文庫)清明 (新潮文庫)感想
横浜・町田にステージを移し、竜崎神奈川県警刑事部長編?がスタート。中華街の雰囲気、神奈川県町田市と揶揄されたりもする町田の独特な土地柄が良く生かされている。個人的に一番ツボったのは、阿久津審議官(笑)「お戻りをお待ち申し上げております」「お帰りなさい。今日は、これからどうなさいますか?」「本当にごくろうさまでした」これもう、妻のセリフにしか聞こえない(笑)そつがなさ過ぎて最初は竜崎に大いに警戒されていたが、これからの二人のやり取りが楽しみでしょうがない。きっと野間崎理事官以上に楽しませてくれるだろう。
読了日:03月01日 著者:今野 敏

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