2024年8月24日土曜日

介護日記的な・・・その11 新札には対応できないのは確定的


今週、新券を手にしてふと気付いた。
これ、母は対応できないんじゃないか?
母対策に旧券を集めておかないといけないかもしれない。

 週2回、水曜日の夜の日帰りと、金〜土曜日の一泊での訪問介護(?)状態になって早1ヶ月が経過。さて、今日も今日とて、母宅である。

お題その1「洗濯物」
 昨夜遅くに来て、今朝は、今日中に洗濯物を洗って干して取り込んで畳んでしまおうと思って朝一番に洗濯機を回す。
 別段大したことをするわけではないが、朝ご飯の支度と並行して洗濯機が回り、朝食を食べ終わった頃に洗濯が終わる。すかさず食卓を拭いて洗濯物を食卓の上に出し、ざっと捌いてベランダに干す。
 さて一仕事終わった、とささやかな満足を抱いて、保存用のご飯を炊いたり、本を開いたりしていると、まだ生乾きの状態なのに、洗濯物が乾いたからと母が取り込む。
 いくら天気が良いとはいえ、さすがに早いだろう。案の定、確かに薄い部分や平らな部分は乾いているのだが、ポケットのあたりなどはまだ湿っている。まだ乾いてないよーと言い外に干し直す。
 そうこうするうちにまた母に洗濯ものを取り込まれる。今度はまだ生乾きの洗濯物のみ外に干し直す。薄手のパジャマなどは母が室内に取り込むに任せる。母は取り込んだハンガー掛けのパジャマを家の中の鴨居にかける。(すぐに畳まないのが間違いのもと)

 さて、しばらくして、母は鴨居にかけられたパジャマを発見する。
 あらお日様に当てなくっちゃと思ったらしく、また外に干す。もはや私は生暖かく見守る。これが認知症高齢者の洗濯物事情である。
 
 なお、この後洗濯物が外に出ているのを忘れ、夕方しっとりと湿ったころに、取り込むことになったとさ。

お題その2「パジャマ」
 母は昨日、脱いだパジャマを洗濯機に入れたらしい。私は母のパジャマが洗濯機に入っているのを知っていた。しかし母は知らない。(忘れている。) 昨夜になって寝る前に、パジャマがないない、といって探す。洗濯機に入ってるよ〜、と教えて、母は別のパジャマをタンスから出す。翌日、洗濯して乾いたパジャマを、母は寝室に持っていく。そして今朝着ていた(昨夜タンスから出した)パジャマを発見💡
あら、このパジャマ、お前の?いーえ違う。おかしいわね、こんなの知らないわ。といって、タンスにしまおうとする。ちょっと待て、しまうな。それはあなたが昨日着たやつ。そんな事ないわよ。私のはこっち、と洗濯して畳んだやつを指し示す。ううむ。なんで一昨日まで来ていたパジャマは覚えているのに、昨日のパジャマは覚えていないのだろう。

お題その3「リフォームとスイッチ」
 家をリフォームするなら。建てるなら。
 スイッチなどはできるだけオーソドックスなモノにすることをお勧めしたい。

 これは以前に老人福祉施設関係の仕事をしていたときに聞いた話。
 高齢者が使いやすいように、とトイレの照明を人感センサー式にした。そうしたら、認知症のおじいちゃんがトイレの中で天井を見上げ、「電気が消えないんで眠れねーんだ・・・・」
 
 とにかく、電気のスイッチは、普通の壁付けのスイッチにしたほうが良い。

 ウチの母は、戦後の復興期〜高度経済成長期に青春時代を送ったためか、科学技術万能主義というか、便利家電や工業製品に抵抗がなく、プラスチック製品なんかも好き。(その反動か、私はプラスチック製品が嫌いで、ガラスや金属、木製をこよなく愛している。)
 その母が30年位まえに自宅をリフォームしたときに、一部の天井照明の壁スイッチを潰し、リモコン式にした。
 それ以外に、内心私が愚かだな〜と思ったのは、ウォシュレットに光触媒だか紫外線だかの除臭殺菌機能が付いているからといって、トイレの換気扇を潰した。

 トイレの換気扇が使えないのは本当に困る。匂い対策よりも何よりも、コロナや嘔吐下痢症など、トイレが感染源になる感染症がどれだけあると思ってるんだ! 換気ができないのは致命的。

 で、照明のスイッチの話だが、やっぱりリモコンが判らなくなるんだよ。リモコンの機能が判らなくなっていく、という問題もあるのだが、うちの母の場合、リモコンを片付けてしまうので、どこにあるのか判らなくなる。そして、天井の明かりを消そうとして、壁際の別の照明のスイッチをパチパチさせて、往生する。
 もし、母の家を再度リフォームする機会があったとしたら、(というか自分が住むことになったとしたら)絶対に照明のスイッチとトイレの換気扇だけは復旧しなくては、と心に決めている。

お題その5「家電」
 大抵の家電には、作動状態を示すインジケーターや、液晶表示のバックライトなんかがついている。これが非常に難物である。
 母は、通電していると「火事になるかもしれない」と言い募り、小さなLEDの通電表示(家電についてるオレンジや緑のちっちゃなランプよ)が気になってしょうがない。
 この場合、「大丈夫」と言い聞かせても無意味。5分後には忘れて、強迫観念だけが再燃する。とにかく、本人の状態に合わせて、本人が気にならないような環境を作るしかない。
 度々、母がエアコンのコンセントを抜こうとしてコンセント周りの破壊行為に及ぶのも、エアコンの通電表示が気になるからだ。(現在は、通電、Wi-Fi動作、予約のランプは常に点灯していて、これに加えて運転中は運転ランプが点く。)
 地味に困るのは電話の液晶窓で、受電・架電の際にバックライトがオレンジ色に光るのだが、通話を終了しても、何十秒かは光っている。
 通話が終わった後も光りっぱなしなので、母はそれが気になって、(消そうと思って)電話機から離れない。なんなら、コンセントを抜いて消そうとする。
Mscien コンセントカバー 
赤ちゃん 電源タップベビーガード 
延長コード 2m
 あと、常時点灯していて、母に壊されるのでは、と内心私が怖れているのが、ケーブルTV会社の電話モデムと、それに接続されているWi−Fiルーターだ。当然だが、常にインジケーターがピカピカしている。電話も困るが、Wi−Fiは、エアコンの遠隔操作も見守りカメラもこれを通じて機能しているわけで、電源を抜かれたら非常に困る。
 現在は、→のコンセントカバー付き延長タップを使って、一見コンセントには見えないように細工している。いつまで持つか?・・・とは思うが、今のところ無事コンセントの目隠しの機能を果たしているようなので、紹介しておく。
 エアコンのランプ表示については、表示そのものを消す機能を確認したので、次に母宅に行ったときに設定変更してくる予定。

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