2017年1月16日月曜日

0021-22 メモリー(ウォルコシガン・サガ)

書 名 「メモリー 上」「メモリー 下」 
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド 
翻訳者 小木曽絢子 
出 版 創元SF文庫 2006年7月

 イリヤンの思いがけない災難を軸に、マイルズの人生が大きく転換した。
 自分は何者か、という青春の悩みからやっと脱却して大人になったとも言える。やれやれ。
 イリアンの公人としての人生はマイルズの人生と重なっている。イリヤンの思い、グレゴールの兄弟愛、イワン、アリスの、ヴォルコシガン親子の深い愛情、そういう想いが濃厚にミックスされて、マイルズを次の人生のステップに押し上げたような。なんというか癒しのための一冊だ。
 イリヤンがただの小父さんになっちゃったのはご愛嬌といおうか。彼には余生を楽しんでほしいな。マイルズのこれからがますます楽しみです。

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