2017年1月13日金曜日

0020 ソラリス

書 名 「ソラリス」 
原 題 「SOLARIS」1961年 
著 者 スタニスワフ・レム
翻訳者 沼野充義
出 版 早川書房 2015年4月

 かなり難解で、特に学術論争の辺りは読み進むのが大変。もう一回読み直してからちゃんと感想を書きたい所だけど、初読の印象だけ。どなたかのレビューでも読んだが、当時の社会主義陣営の空気感を色濃く映している。それに感じるのは、人間の知性を遥かに超越し、人間には理解し難い存在を対置しながらも、人間存在へ寄せる圧倒的な信頼。
 そういう人間存在への確信みたいなものは、やはり、時代の空気のようなもので、今は中々見出せないな、と。あと、昔観たはずのタルコフスキーは殆ど覚えてなくて、未知の惑星ソラリスを想起するのに、貧弱な映像的な想像力を酷使した。

0 件のコメント:

コメントを投稿