2017年2月9日木曜日

0025-26 任務外作戦

書 名 「任務外作戦 上」「任務外作戦 下」
著 者 ロイス・マクマスター・ビジョルド
翻訳者 小木曽絢子
出 版 創元SF文庫 2013年3月

 退役後、すこしおしゃべりになったイリヤンが、エカテリンにマイルズへの思いを語る。毎回マイルズを任務に送り出すたびに胃が縮む思いで無事を願っていたのは、パパ国守だけじゃなかったらしい。
 そのパパ国主ももう75歳位?気が付けばかつてのピョートル老位のお年に。マイルズはお嫁さんを見つけて親孝行できて本当に良かったと思う。グレゴールは相変わらずの苦労人で、良い人だ。子供への思いやりと、マイルズへの兄弟愛と、君主としての懐の深さが際立っている。これも、養母の努力のたまものか?
 しかし、一方の養母殿。大佐どのは相変わらず非道である。因縁のある古いカウチを図書室に持ち込んでコウとドロウを座らせるなんて、なんて攻撃だ。コウも気の毒に。
勝てない戦は仕掛けるべきじゃない見本である。

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