原 題 「Flight of Magpies」2014年
著 者 KJ.チャールズ
翻訳者 鶯谷 祐実
出 版 新書館 2023年2月
文 庫 352ページ
初 読 2023年6月28日
ISBN-10 4403560539
ISBN-13 978-4403560538
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/114585655
前巻では「紳士」なクレーンに感心し、惚れ込むことしきりだったのですが。2人の中も深まっただけ、クレーンの独占欲も支配欲も深まったのか、変態度も・・・・(^^ゞ
実のところ、ベッドの中ではとことん支配されたいスティーヴンと、余すところなく支配欲を発揮したいクレーンはベストカップルなんですが。2人とも外面とのギャップが激しすぎでクラクラする。
審犯機構を潰したい協議会の、陰湿なやり口で予算も宛てられず、欠員補充もされないまま、大ロンドンの能力者絡みの犯罪の捜査や取り締まりに忙殺されるスティーブン。自分にしか出来ない、と頑張りすぎてしまうスティーヴンに対して、変わりの利かない仕事はない、と力説するクレーンの台詞が、いや、合理的だし、耳が痛いわ。
おまけに協議会の悪意の裏には、宿敵ブルートン夫人の暗躍があった。
クレーンの血に潜む〈カササギ王〉のちからを渇望する能力者たち。
今回は、スティーヴン、クレーンがそれぞれ捕らえられてしまい、危機一髪でした。
ご先祖様の力も威光も振り払って自分自身であることを選ぶクレーンとスティーヴンに幸あれ。ついでに、メリックとセイントのカップルにも。
おまけ短編の4人で迎えたクリスマスのお話もステキだし、エピローグの舞台が日本だなんて、どういうサービスよ! もう、日本で花を愛でながら、どうぞ幸せに暮らしてください。
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