著 者 エリザベス・ウェイン
翻訳者 吉澤 康子
出 版 創元推理文庫 2017年3月
勇気ある女性達の戦記。イギリスでは、第二次大戦中、婦人部隊が各方面で活躍した。
将校の秘書官や通信員、無線員、運転手、湾内艇の運行や諸々。これは、戦前に獲得した技術を駆使して飛行機の操縦士となり、諜報部員の輸送を務めた女性と、その諜報部員の女性、二人の親友の戦争と友情の物語である。ドイツ占領化のフランスに潜入した女性は、ドイツ軍に捕らえられ尋問を受ける。彼女の語りで綴る前半と、彼女の救出を試みる後半の二部構成。のめり込めたら面白かっただろうと思うのだけど、私は女性の一人称語りはべたべたしてて苦手なのだ。最後はかなりの飛ばし読みになってしまった。
それにしても、日本の女達が竹槍で銃後を守ってた時に颯爽と空を飛んでいた女達がいたのか。なんだかそちらのほうが夢物語のように感じる。「映像の世紀」とも違うヨーロッパの戦争を垣間見た。
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