原 題 「Back Blast」2013年
著 者 マーク・グリーニー
翻訳者 伏見 威蕃
出 版 早川書房 2016年7月
初 読 2017/09/30
頭上高く飛ばしたワイヤーを飛行機に取り付けた引っ掛け金具で引っ掛けて高速で引っ張る訳だけど、本当に真上の天井の穴から真っ直ぐ上に抜けられるものなのか?タイミングや角度がまずいと悲惨なコトになるぞ? 引っ張り上げた時には蜂の巣死体になってたとか、天井に激突して頭蓋骨骨折してたとか・・・ リアルに想像してしまう。
ジェントリーが自殺を企てるシーンは実に可哀想。そこを助けに来るのはやっぱりザック。コートとザックの軽口が良い。コートの方はとかく深刻になる質だから、ザックにはこれからもコートの手綱を握っていてほしい。コートが「お父ちゃん」などと軽口を叩けるのもザック相手だから。最後にぎゅっとハグしてくれるのもザックだけ。ザックの性格はホント現場指揮官向きで下働き向きなコートとはバランスの良いコンビだ。しかし、5年の経験で自分で物事を判断するようになったコートはもはや只の兵器には戻れないだろう。CIAは彼を御し切れるか?
父とは二度と会えない、ってフラグ立てていたけれど、やっぱり私はジェントリー父子の再会シーンが見たい。家主のメイベリーさんまでフォローしたのに、ヤニスは放置っていうのが弱冠気になるところ。これは絶対にこれ以降の展開でもう一度モサドが絡んで、ヤニスは再登場するだろうから、ひとつ楽しみが増えた。ジェントリーとヤニスの共闘話を読みたい。
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