原 題 「Gunmetal Gray」2017年
著 者 マーク・グリーニー
翻訳者 伏見威蕃
出 版 早川書房 2017年8月
初 読 2017/10/04
CIAという後ろ盾を得たコートは、どことなく暢気な雰囲気が漂う。新しいハンドラーとはまだ息が合わない。そもそもスーザンの方に合わせるという気がない。コートは彼女が直前までヴァイオレーター対策チームの指揮官だったって知らない。皮肉を応酬しながらこの二人は果たして息が合っていくのだろうか?スーザンに打算尽くではない本気の仕事を見せてもらいたい。ついでに言うならコートの為に泣いてほしい。これまでの仕打ちを考えたらそのくらいしてくれたって良いじゃ無いか!
コートの暢気な風情が目立つ前半だが、お仕事自体は結構ハードモードである。中国、ロシア、ベトナムマフィアまで絡んで大乱闘、大混戦。フィッツロイを巻き込んだ設定に弱冠無理を感じるが、フィッツロイおじいちゃんが大好きなので大目にみよう。それにしても、翻訳のまずさが弱冠気になる。「独り働き」(p31)ってここで使うか?時代劇用語(鬼平犯科帳とか。)じゃない?意味違うし。"単独行動"くらいにしておけばよかったのに。
明かに日本語文法がおかしい文もある。誤植もあったぞ。校正ちゃんと仕事してほしい。
ゾーヤがルースの再来で、頭の中で絵が重なってしまう。ついにコートに大切な女性が出来るのか?
暢気なジェントリー語録。
✓P90せいぜいこのドライブを楽しもう。→ P91楽しめなかった。・・・・早いな。
✓P114しまった、(中略)考えを、うっかり戴に吹き込んでしまった。・・・・凡ミス。
✓P240考えてみればひどい取り合わせなので、あまり考えないようにした。・・・・考えなければ万事OKなのか?ライスプティングとリンゴと梨とウイスキーの夕食。ジェントリー、実は甘党?
✓p372一瞬、誇らしい気持ちになり、だれかに写真を取ってもらえばよかったと思った。・・・寝言いってるんじゃねー!ところで「撮って」じゃないのか?
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