著 者 佐藤大輔
出 版 早川書房 2017年4月
各勢力の描写もそれぞれ面白い。銀河帝国が一番マシに見える。”異性愛傾向を備えた童貞の妄想を形にしたような女たち”。げろげろ。近傍国家の憎悪混じる思惑のあれこれは現実の日本周辺国家を想起させられる。艦対艦戦も艦隊戦も国家間の謀略もこれから、というところで佐藤大輔氏、無念の絶筆だった。享年52歳。著者のご冥福を祈る。この年は、これ以外にも数冊の刊行が予定されており、佐藤氏、油がのりきった、というところだったろうか。ご多忙だったのだろうな、と推測する。
この物語の続きが読めないことが返す返すも残念。だれか佐藤大輔フリークが続きを執筆してくれないだろうか。グインサーガのように。着想ノートとか、設定集とか残っていないだろうか。佐藤氏の作品はいずれ全部読みたいと思っているけど、このようなお別れは悲し過ぎる。
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