著 者 マイケル・バー・ゾウハー
翻訳者 田村 義進
出 版 早川書房 1980年9月
初 読 2017/10/14
Dday前夜の英仏を舞台とした痛快娯楽小説。
アルセーヌ・ルパンは第一次大戦に軍医として従軍もしていたが、これは“ルパン第二次大戦でも活躍す”って感じの泥棒物。
そんなだから人物造形が単純だという気もするが、まあそれぞれ魅力的に描かれてはいる。
老獪な英国軍人、明朗快活なフランス男の大盗賊。勤勉実直で実は詩的で夢見がちなドイツ青年将校。このフォン・ベックだけはなんだか哀れだった。
英国で服役中の盗賊が英情報部の依頼で仏国内の独エニグマ暗号機を盗み出す!交換条件は自由と大金、という設定もどこかで観たような読んだような。だけど、この話は、細かいことは考えずにワクワク読むのが正しい読み方。最後のオチも、なんとなく初めから見えていたような気もするけど、気にしない!
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