2022年12月30日金曜日

栗本薫 年譜+作品一覧(一部省略)ってか、グインサーガは載せてないよ。面倒くさいからね。


 「東京サーガ」年譜に栗本薫と久世光彦も足したらもっと面白い、とのご意見を戴いておりましたが、ちょっと、スペースとテクの問題が解決できなかったので、とりあえず、栗本薫年譜のみ、アップしときます。ちなみにあまりにも面倒だったので、グインサーガは端折っとります。なお、グインサーガ以外もモレはあると思います。該当年における発表順は反映されておりません。勢いで作ったので、まちがいもあるかもしれません。まあ、多少間違えていたって、栗本薫には負けませんけどね。なお、亡くなった2009年より後の出版物はとりあえず載せていません。
 なお、コレを作成するにあたって、最初はWikiとAmazonでシリーズごとに検索しておりましたが、あまりにも面倒くさくなってしまい、先達(浜名湖うなぎ様)のレビューリストを参照させて戴きました。伏してお詫びとお礼を申し上げます。
 薫サン、これだけ脳内から垂れ流してたら、作品毎の考証なんて、ムリだったろうなあ。と、それはそれで納得できる作品量です。
 これも一つの才能ではあったのだろうなあ。
 中学生時代に読んだ頃は、とてもすごい作家さんだと思っていた。思えば、「僕らシリーズ」や、「翼あるもの」や、「魔界水滸伝 (第一部)」をリアルタイムで読んでいたのだ。確かにあの頃の薫サンは良かった。せっかちな中学生にとっては、シリーズを2ヶ月に一冊は出版してくれるのもうれしかった。でも、ン十年ぶりに読みに戻ってみて、こんな駄作メーカーに成り下がっていたは考えてもいなかった。(・・・・いや、違うな。グイン・サーガを見捨てた時点で、見切ってはいたんだった。)今だって、シリーズを通しで読みさえしなければ、一つ一つの作品や章の完成度は高かったりすることだってある。
 「書く」ための才能を、すべて「早書き」に使い果たしてしまった流行作家である。スタッフもいたろうに、誰も止めることはできなかったのか。推敲や査読や考証が必要だとたしなめることのできる人間は、彼女の周りにいなかったのか。そういうことはいっさい耳にはいらないタイプの人だったのかな?そう思ったほうが妥当かな。
 栗本薫の作品世界は、かつては美しい花畑であったものが、災害で荒れ果ててしまったかのような、荒涼感が漂っている。

栗本薫年譜/発表作品(モレあり)
1953東京都葛飾区生まれ。
1975早稲田大学第一文学部文芸科卒業。
1976評論『パロディの起源と進化』(別冊新評『筒井康隆の世界』掲載)で商業誌デビュー
1977『文学の輪郭』(中島梓名義)で第20回群像新人文学賞評論部門を受賞
1978『文学の輪郭』『JUNE』創刊
『ぼくらの時代』第24回江戸川乱歩賞を受賞
1979『ぼくらの気持』
グイン・サーガ第1巻『豹頭の仮面』
『真夜中の天使』上・下
1980『絃の聖域』第2回吉川英治文学新人賞
『セイレーン』『あずさの男性構造学』『幽霊時代』
1981今岡清と結婚。
『優しい密室』『時の石』『女狐』『神変まだら蜘蛛』『エーリアン殺人事件』
『あずさのアドベンチャー`80』『行き止りの挽歌』『鬼面の研究』『にんげん動物園』
『ネフェルティティの微笑』『天国への階段』『魔界水滸伝1』『魔剣1 玄武ノ巻』

『翼あるもの』上・下
1982『魔界水滸伝』2〜4 『メディア9』 『神州日月変』上・下 
『魔剣2 朱雀ノ巻』『黒船屋の女』
1983『魔界水滸伝』5〜6 『レダ』『ライク・ア・ローリング・ストーン』『赤い飛行船』
『シルクロードのシ』『十二ヶ月』『トワイライト・サーガ第1巻『カローンの蜘蛛』
『キャバレー』
『道化師と神―SF論序説―』『ベストセラーの構造』
1984『ゲルニカ1984年』『美少年学入門』『伊集院大介の冒険』『ぼくらの世界』
『トワイライト・サーガ カナンの試練』『魔境遊撃隊』第一部・第二部
『吸血鬼 お役者捕物帖』『猫目石』上・下『火星の大統領カーター』『花陽炎 春之巻』
『魔界水滸伝』7〜8
1985『魔界水滸伝』9〜10『昭和遣唐使3000人の旅』『元禄無頼』上・下
『伊集院大介の私生活』『息子に夢中』
1986初めての歌舞伎作品『変化道成寺』上演。
『魔界水滸伝』11『天狼星』『小説道場』Ⅰ・Ⅱ
『死はやさしく奪う』
『地獄島 お役者捕物帖』『作家の肖像』『マンガ青春記』『真夜中の鎮魂歌』
『双頭の蛇』上・下『グルメを料理する十の方法』
1987 初めて演出を手がけたミュージカル『ミスター!ミスター!!』(中島梓名義)上演。
『魔界水滸伝』12〜13『天狼星 II』『ハード・ラック・ウーマン』『くたばれグルメ』
『ピラミッド・ミステリーを語る』(共著:吉村作治)『さらば銀河』1
1988『朝日のあたる家』Ⅰ・Ⅱ
『魔界水滸伝』14〜15 『アンティック・ドールは歌わない ―カルメン登場』
『わが心のフラッシュマン ロマン革命』 Part1 『滅びの風』
1989『魔界水滸伝』16『小説道場 Ⅲ『魔都ノート―異形の演劇論』
『魔都 恐怖仮面之巻』『パロスの剣』
  乳癌のため入院・手術。翌々年、闘病記『アマゾネスのように』(中島梓名義)刊行。
1990『終わりのないラブソング』第1巻 
『魔界水滸伝』17〜19『紫音と綺羅』上・下
1991『バサラ』第1巻  『終わりのないラブソング 2』
『朝日のあたる家 Ⅲ』
『名探偵は精神分析がお好き(共著:木田恵子』
『コミュニケーション不全症候群』
 『魔界水滸伝』20 『白銀の神話』 信長の巻
『アマゾネスのように』『終わりのないラブソング』4
1992『六道ヶ辻』第1巻『大導寺一族の滅亡』『シンデレラ症候群』
『終わりのないラブソング』3 『まぼろし新撰組』『新版・小説道場』1
FULL HOUSE 2(同人誌)『白銀の神話』蘭丸の巻 『白銀の神話』運命の巻
1993グイン・サーガ第50巻『闇の微笑』『白銀の神話』本能寺の巻
『蝶の墓 天狼星Ⅲ』『終わりのないラブソング』5 『野望の夏』
『里見八犬伝』『バサラ』1『蝦蟇/蜥蜴』『家』
1994『伊集院大介の新冒険』『バサラ』2・3 『さらしなにっき』『あずさの元禄繁昌記』
『終わりのないラブソング』6 『いとしのリリー』『好色屋西鶴』第一部 
『新版・小説道場』3 アンソロジー『名探偵の挑戦状』アンソロジー『密室殺人事件』
『今岡家の場合は―私たちの結婚―』(共著:今岡清)
1995『真夜中の切り裂きジャック』『終わりのないラブソング』7 
『仮面舞踏会 伊集院大介の帰還』『魔女のソナタ 伊集院大介の洞察』
『新・魔界水滸伝』銀河聖戦編1〜2夢『夢見る頃を過ぎても』―中島梓の文芸時評
『好色屋西鶴』第二部 『緑の戦士』『六道ヶ辻 大導寺一族の滅亡』
『終わりのないラブソング』8
『JUNE全集』1 栗本薫/中島梓 『元禄心中記』―天の巻― 『元禄心中記』―地の巻―

1996個人誌『天狼叢書』創刊。
『グランドクロス・ベイビー』『新・魔界水滸伝銀河聖戦編』3〜4 
『怒りをこめてふりかえれ』『終りのないラブソング Tomorrow』
『あなたとワルツを踊りたい』『六道ヶ辻 ウンター・デン・リンデンの薔薇』
FULL HOUSE 3(同人誌)
1997公式サイト『神楽坂倶楽部』開設。
『緑の戦士 花の騎士るか』『新・天狼星 ヴァンパイア 恐怖の章』
『新・天狼星 ヴァンパイア 異形の章』『レクイエム・イン・ブルー1 蒼の断章』
『レクイエム・イン・ブルー2 銀の序章』『町』『夢幻戦記1『総司地獄変 上』
『新版・小説道場』4 『緑の戦士 緑の星へ!』『六道ケ辻 大導寺竜介の青春』
1998グイン・サーガ第100巻『豹頭王の試練』 『真・天狼星 ゾディアック 1〜6』
夢幻戦記2『総司地獄変 下』 夢幻戦記3・4『総司斬月剣 上・下』
夢幻戦記5『総司夢幻行 上』 『レクイエム・イン・ブルー 3 黒の間奏』
『レクイエム・イン・ブルー 4 紅の終章』 
『タナトスの子供たち ―過剰適応の生態学―』(うなぎさんのレビューが秀逸・必見)
1999膵臓癌で2度目の癌手術
『タナトス・ゲーム 伊集院大介の世紀末』
『夢幻戦記6 総司夢幻行下』 『夢幻戦記7・8 総司西征譜上・下』『六道ヶ辻 墨染の桜』『ローデス・サーガ 1 南から来た男』上・下(同人誌)
『朝日のあたる家 Ⅳ』

2000闘病記『ガン病棟のピーターラビット』(中島梓)
『青の時代 伊集院大介の薔薇』『六道ヶ辻 死者たちの謝肉祭』
『マルガ・サーガ1 凶星』(同人誌)『顔』
『キャバレー2『黄昏のローレライ』
『ローデス・サーガ2―風が丘恋唄1―眠り姫の夜』(同人誌)
2001『早春の少年 伊集院大介の誕生』『夢幻戦記9・10『総司星雲変上・下』
『通信教育講座Ⅰ』(同人誌)『魔獣の来る夜』共著:高河ゆん)
『MU・GE・N ―総司残照―』上(同人誌)
「朝日のあたる家 Ⅴ」
2002『MU・GE・N ―総司残照―』下(同人誌)アンソロジー『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』
『壁』『水曜日のジゴロ 伊集院大介の探究』 『夢幻戦記11『総司乱菊抄 上』
 『接吻 ―栗本薫十代短編集―』『通信教育講座Ⅱ』(同人誌)『指』
2003『真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日』『黄昏の名探偵』 夢幻戦記12『総司乱菊抄下』 夢幻戦記13『総司紅蓮城上』
2004『身も心も 伊集院大介のアドリブ』『聖者の行進 伊集院大介のクリスマス』『六道ヶ辻 たまゆらの鏡―大正ヴァンパイア伝説』『鬼』『とんでもぐるめ―あずさ流極楽クッキング』
2005『陽気な幽霊 伊集院大介の観光案内』『女郎蜘蛛 伊集院大介と幻の友禅』夢幻戦記14『総司紅蓮城下』 浪漫之友 創刊号〜3号(同人誌)『タトゥーあり』『大正浪漫伝説 狂桜記』
2006『逃げ出した死体 伊集院大介と少年探偵』
『第六の大罪 伊集院大介の飽食』夢幻戦記15『総司無明陣上』
浪漫之友 4号〜7号(同人誌)通信教育講座総集編(同人誌)『流星のサドル』
『闇』 『着物中毒』
2007浪漫之友 8号〜11号(同人誌)
大正浪漫伝説『天の陽炎』
『六月の桜 伊集院大介のレクイエム』『樹霊の塔 伊集院大介の聖域』
『YOU DONT KNOW WHAT LOVE IS』上・下(同人誌)
2008浪漫之友 12号〜15号(同人誌)『木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅』
『嘘は罪』 『ガン病棟のピーターラビット』
『朝日のように爽やかに』(同人誌)
『CRAZY FOR YOU』(同人誌)
20095月。膵臓癌のため死去。享年56。
『ムーン・リヴァー』『転移』 浪漫之友16号〜19号(同人誌)
『テンダリー/明るい表通りで』(同人誌)
『NEVER LET ME GO』(同人誌)
『ROUND MIDNIGHT』(同人誌)

栗本薫自作の矢代俊一年譜をベースにした「東京サーガ」年譜


 栗本薫電子全集28の特別付録に、栗本薫自作の矢代俊一年譜が掲載されていたので、これをベースに、「今西・森田ブランチ」サイドの年譜も落とし込んでみる。
 ※紫字が矢代、黒字が透・良サイド
 そもそも矛盾があるのは、致し方ない。
 矢代と良が4歳違い、透が3歳違い、と仮定しておく。(どこかに確定情報があったら、後ほど修正したい。
→ 透が矢代より4歳年下、という台詞を発見したので、全体的に修正した。2023.10.25 )
 基準は矢代と良が初めて絡む2001年。この年に、矢代俊一が今西良に楽曲を提供して2枚目のアルバムを制作(ただし、良の逮捕により未完に終わっている。)(『朝日のあたる家4』)

 ムーン・リヴァーの時空がおかしいのは既知のとおり。ここで島津と野々村だけ急激に年をとる。また、〈矢代俊一シリーズ〉に登場する未亡人で服喪中の透(※1)が、島津さんの死後3、4ヶ月で、「服役中の良のパートナー」だと名乗っているのだが、この時間経過もおかしい。一体いつ良は刑務所を出所して、透を捨ててロンドンに旅立ったんだ!

 もっと大きなところだと、透と良はグループサウンズ全盛期のトップスターという設定なので、この年表よりだいたい15年前くらいの年齢設定が本当なら丁度良い。なにしろ良のモデルの沢田研二は1948年(昭和23年)生まれだ。この年表で言うなら、『朝日のあたる家』あたりでは携帯電話が出てきておかしくない。その『朝日のあたる家』1巻は、1988年の出版なので、やはり15年位ズレてるのが正しいはずなのだ。つまるところ、以下の年表は、矢代俊一ブランチと森田透・今西良ブランチを良への楽曲提供と透とのSEXで絡めてしまったがために、大破綻を来しているのだ。絡めるにしても、透と良を、俊一の年下に設定したのが大間違い。だがそもそも、『死は優しく奪う』だって、作品世界は昭和50年代だからさ。やっぱりおかっしいっちゃあおかしいのだけどね。
(俊一)(透)(島津)できごと 登場作品
1963昭和38年0歳矢代俊一 出生 
1967昭和42年4歳0歳 森田透出生  
1968昭和43年5歳1歳今西良出生 
1969昭和44年6歳2歳 俊一、変質者に攫われて強姦・殺害未遂事件  
1982昭和57年19歳3歳俊一、錦糸町のキャバレー〈タヒチ〉に住み込みジャズ修行 『キャバレー』
1983昭和58年20歳16歳 〈ザ・レックス〉結成 透と良が出会う  
1984昭和59年21歳17歳俊一、単身渡米、ニューヨークでジャズ修行 
1985昭和60年22歳18歳 俊一、モントルー・ジャズフェスで話題をさらう  
1986昭和61年23歳19歳 俊一、ファースト・アルバム発表  
1987昭和62年24歳第一次矢代俊一グループ結成 
1988昭和63年25歳21歳    
1989平成元年26歳22歳「ワナビー」、アルバム2「矢代俊一セカンド」 
結城滉死亡、ニューヨーク渡米 『流星のサドル』
透〈ザ・レックス〉を脱退 
1990平成2年27歳23歳 アルバム3「海ーこの世界の果てまで」

 『死はやさしく奪う』
     アルバム4「ファンタジア」  
     風間俊介がレックスに楽曲提供・付き合いが始まる。
この頃、透、全裸舞台で逮捕/麻薬不法所持で再逮捕
  
1991平成3年28歳24歳43歳透、男娼に身を落とす 
アルバム5「サイクロプス」 
1992平成4年29歳25歳44歳透が巽竜二に拾われて、一緒に暮らす。〈裏切りの街路〉撮影 『翼あるもの』
1993平成5年30歳26歳45歳巽竜二死亡  『The END of the World』
透、歌手再デビューをリタイア/以降、ジゴロ稼業 
アルバム6「ライブATセントラルパーク」 
1994平成6年31歳27歳46歳アルバム7「エデン」  
1995平成7年32歳28歳47歳テディ・ベイカーと結婚 
1996平成8年33歳29歳48歳デュオアルバム「TWO」  
1997平成9年34歳30歳49歳「グッバイ・ニューヨーク」
日本に帰国、第二次矢代俊一グループ
 
1998平成10年35歳31歳50歳滝川と再会。金井、出所。妻テディ殺害される。台湾マフィアによる輪姦事件により、俊一が長期入院。金井が安田サチと結婚 『黄昏のローレライ』
1999平成11年36歳32歳51歳俊一退院。日比谷野音でカムバックするも、ストーカーに襲われてて殺害未遂事件。滝川が俊一を守る。
「遙かなるエイジア」「隊商都市」
 
2000平成12年37歳33歳52歳透が巽の墓前で良と再会『朝日のあたる家1』
2001平成13年38歳34歳53歳俊一が良に楽曲を提供し、2枚目のアルバム作成(未完)★基準点 
透と良が駆け落ち逃避行。
良が巽の殺人を自首する。透が殴られ負傷し入院
 『朝日のあたる家2〜5』 
2002平成14年39歳35歳54歳脅迫状になやまされた俊一が伊集院大介に依頼 『身も心も』
2003平成15年40歳36歳55歳「オリエンタル」シングル「ワナビーアゲイン」「矢代俊一ベスト」アルバム 
★ここらあたりで、良の判決が確定?(懲役2年4ヶ月実刑) 『嘘は罪』
2004平成16年41歳37歳56歳舞台「ヴァニシング・ローズ」音楽監督を務める。アルバム「火の鳥」  
2005平成17年42歳38歳62歳★島津、自死(ムーン・リヴァー) 『ムーンリヴァー』
 〈矢代俊一シリーズ1〉『YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS——恋の味をご存じないのね 
俊一、英二・晃市と出会う。 〈外伝①〉『テンダリー』晃一視点
勝又英二と同棲開始。ストーカー早瀬充に襲われる。 〈矢代俊一シリーズ2〉『SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE——朝日のように爽やかに
 〈外伝②〉『明るい表通りで』晃一視点
第三次矢代俊一グループ結成, 〈矢代俊一シリーズ3〉CRAZY FOR YOU
 〈外伝③〉『酒とバラの日々』
 〈外伝④〉『SMILE―獣人の恋―』黒田視点
HIV感染疑惑騒動、俊一がエイズで死ぬなら俺ももろとも、と俊一にキスをした金井と恋に落ちる。 〈矢代俊一シリーズ4〉『NEVER LET ME GO 
金井との恋が深まる。英二との三角関係で英二から暴力を受ける 〈矢代俊一シリーズ5〉『BLUE SKIES 
 〈矢代俊一シリーズ6〉『ROUND MIDNIGHT 
早瀬充死亡。母死亡 〈矢代俊一シリーズ7〉『THE MAN I LOVE 
金井と信仰宗教「神の苑頌霊教団」とのトラブル 〈外伝⑤〉『聖夜』
2006平成18年43歳39歳 写真家渥美公三が俊一に接近 〈外伝⑥〉『VERY SPECIAL MOMENT』
     金井恭平 失踪 〈矢代俊一シリーズ8〉『WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE』
     アルバム「BRUE SKIES」、全国ライブツアー、渥美の写真集撮影開始、野々村マスコミ事務所に行く
★作中では島津がまだ存命している
 〈矢代俊一シリーズ9〉『GENTLE RAIN』
〈外伝③〉『GEE, BABY,AIN'T I GOOD TO YOU』渥美視点
       〈矢代俊一シリーズ10〉『CARAVAN』
       〈矢代俊一シリーズ1〉『亡き王女のためのパヴァーヌ』
     (★LOVE FOR SALE の作中で島津の死が明かされている。)〈矢代俊一シリーズ12〉『LOVE FOR SALE 』
     〈外伝⑦〉『Bei Mie Bist Du Schon―素敵な貴方―』風間・黒田
     渥美に再三の陵辱を受けた俊一を透が助ける 〈矢代俊一シリーズ13〉『SUMMERTIME 』
     渥美のせいでPTSDを再発した俊一が透を訪れ、SEXの手ほどきを受ける 〈矢代俊一シリーズ14〉『SOUL EYES』 
     透のリクエストで『朝日があたる家』を歌う。体調を崩した俊一を父が見舞い、父と英二と3人でボレロを演奏する
渥美が死亡。葬儀で渥美の息子の大地と銀河に絡まれる
 〈矢代俊一シリーズ15〉『WILLOW WEEP FOR ME』
     6月 歌手デビューライブ。銀河に粘着される。
7月 渥美とのスキャンダルをFFされ、荻窪の父の家に避難
 〈矢代俊一シリーズ16〉『SKYLARK』
     8月 大阪の飯島由梨ライブにゲスト。金井に強姦され、寝付く。マイルストーンで晃市と演奏
銀河に懐かれる
 矢代俊一シリーズ17〉『IT AIN'T NECESSARILY』
     8月後半〜10月 父子リサイタルの練習に明け暮れる。英二と横浜で気分転換。ブルードルフィンでライブに飛び入り 〈矢代俊一シリーズ18〉『MORE THAN UOU KNOW』
     父子リサイタルの朝〜ステージ〜終了後まで 〈矢代俊一シリーズ19〉『ボレロ』
     渥美銀河に懐かれる。渥美による陵辱写真や動画が真治の悪意で流出し、野々村のオフィスで談判。画像を200万で買い取ることに。 〈矢代俊一シリーズ20〉『DEVIL MAY CARE』
     英二、金井、透の三人とそれぞれに関係を持ち、ぐだぐだ悩む。 〈矢代俊一シリーズ21〉『AS TIME GOES BY』
     11月〜全米ツアー ニューヨークでは旧友のジムの家に泊まって単独行動を謳歌。金井と密会。風間を全力で誘惑するが、風間が耐えきる。晃一のピアノに限界を見て、1回ステージから外す。 〈矢代俊一シリーズ22〉『SENTIMENTAL JOURNEY』
 <外伝⑧>『EIJI29歳』
2007平成19年44歳ニューヨークツアーから帰国。晃市の音楽性問題を引きずる。 〈矢代俊一シリーズ23〉『ANGELEYES』
交通事故の後遺症で足が不自由で、生活にも困窮した金井にまとまった金を渡し、ついに別れる。 〈矢代俊一シリーズ24〉『MY ONE AND ONLY LOVE』
富士山中湖半のホテル兼スタジオで、アルバム収録合宿中、心霊現象に遭遇 〈未完〉『OBRIVION——忘却」
作家霧島安曇の自宅を透とともに訪ねる。 〈未完〉『トゥオネラの白鳥』