毎月同じようなことを書いていてまったく進歩がないのが残念だが、遂に11月も終わってしまった、というよりは、12月になっちまった。
今年は、まったく本が読めていないのが残念。11月だって、文庫本とハードカバーの二重登録で冊数こそ多いものの、実際は、機龍警察の『暗黒市場』〜『狼眼殺手』しか読んでないもの。
最近では、本屋に行っても、世みたい本が沢山!というよりは読んでない本が沢山!という状況になっていて、本屋巡りが以前ほど楽しくない。・・・・と書いていて、実は10月のまとめでも同じ事を書いていたことに気付いた。やれやれ。ちなみに、近隣の図書館(中央図書館ですら)の翻訳小説は、遙かに自分の本棚の方が充実している有様。しかも未読(汗)
週1で実家の母のもとに通っているが、あちらの本棚も気になる。あっちにいる時間も増えてきているので、あちらで在宅仕事や読書が捗るように机を置きたいのだが、新しいものを置くと母は混乱するだろうしなあ・・・・・と、逡巡している。
なかなか読書も集中できないのだが、1つ進展といえなくもないのは、Audibleに手をだしたこと。ながら聴きでも、ちゃんと頭に入ってくる。通勤と読書、家事と読書、手芸と読書、これはスゴイ。時間利用の複線化。それに、強度近視の自分が、将来文字を読めなくなっても、これがあれば生きて行けそうな気がする。ひとまず、「機龍警察・狼眼殺手」と「白骨街道」を聴き上げ、現在、プロジェクト・ヘイルメアリーに取りかかっている。個人的には、女声よりも男声の方が好ましい。男性が女性登場人物の声色をするより、女性が男性登場人物の声色をする方が、聴いていて辛い。なぜだかは不明。
ちょっと愚痴をひとつ。(というか、今まで書いたのも愚痴かもしれんが。)
職場で無用な波紋を立ててしまい、反省することしきり。その時にはカタルシスを味わっても、結局後からああだこうだ、と考えてしまう時間のロスが痛い。判らない人間には判らない。出来ない人間には出来ないのだ。そして、迷惑をかけて恥じない人もいる。それは厚顔無恥だからではなく、迷惑をかけていることを知らないから。というより迷惑をかけていることを察知する機能を持ってないんだよな。そこんところは、今呼んでいる『ムービータウン
マーダーズ』の被害者ジョージーに通じるものがあって、切なくもあったりする。なんぼ、小説の中の方が平和。それが「機龍警察」であっても。
読んだ本の数:12
読んだページ数:3588
ナイス数:664
機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想
今回オーディブルで挑戦。国策プロジェクト“クイアコン”に蠢く「敵」。贈収賄、脱税そして連続予告殺人の刑事一課、二課、公安、特捜の合同捜査。登場人物がざくざくと増え、またしてもIRF処刑人がライザを狙い・・・と、ストーリーの七転八倒ぶりときたら、読んでいて頭が煮えそう。そしてライザの独白が寒い。エンダの動機の分析はかなり無理筋だと思う。それでも面白いのが機龍警察。今作では、沖津の謎めいた私生活の一端が明かされ、さらに彼の信念や覚悟の根底にある過去の体験が・・・まだ明かされません!しかし次回作への引きは強い。
読了日:11月27日 著者:月村 了衛
機龍警察 火宅 (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想
文庫で読了してますが、『狼眼殺手』を読むにあたって、こちらも再読。各短編のレビューはブログの方に。→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2023/10/0443.html
読了日:11月26日 著者:月村 了衛
機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想
『未亡旅団』まで呼んだら、このハードカバーに戻って、巻末の自作解題を読もう!と決めていた。冒険小説の王道『鷲舞』と『ユリシーズ号』に快哉を叫ぶ。ぜひ、關主役のストーリーを読ませて欲しい。“何者かを悪と容易に断定しえないのが現実である。むしろ何者かを悪と断じるシステムこそが悪に近い”に深く頷く。既刊では『狼眼殺手』と『白骨街道』をまだ残しているが、ぜひシリーズ最後まで読み切りたい。
読了日:11月25日 著者:月村 了衛
機龍警察 未亡旅団 (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想
Kindle、文庫本、単行本併用で読了。こっちでレビュー書かれてる方ともつながりたいので、読了登録します。感想は文庫本の方へ。https://bookmeter.com/reviews/117256495
読了日:11月23日 著者:月村 了衛
赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)の感想
コミックシーモアで拾いもの。気晴らし以上のど真ん中だった。思わずAmazonで紙本をポチった。絶対にユーリの悲惨極まりない破滅を見せられるんだ、と覚悟したのにまさかのハッピーエンド。人生にも心にも、喪失の大きな傷跡が残ったけど、初めからそうしたかったように寄り添って暮らすユーリとアダムには、赤いハイヒールではなく優しい色の花束を贈りたい。そして、まさかミハイルが一番の闘士だったとは。そのまま、かつての恋人兼商売敵のカルロスをぶん回してやってほしい。
読了日:11月19日 著者:緒川 千世
機龍警察 未亡旅団 (ハヤカワ文庫JA)の感想
強いて言うなら、城木兄が良い奴だったのでほっとしている。相似と言うにはあまりにも歪な様々な母と子の関係に加えて、兄弟の相剋まで抱え込むのは辛かった。今回もエンタメには重すぎる現実をぶち込んできた月村了衛。パレスチナの惨事をモニター越しとは言え目の当たりにしながらのこのストーリーだ。憎悪の連鎖をどこで止めたら良いのか、止められるのか。そうまでして子供を助けることの意味は?そんなことを考え続けてしまった。
読了日:11月18日 著者:月村 了衛
后宮のオメガ(下)【電子限定おまけ付き】 (ディアプラス・コミックス)の感想
オメガバースに王位簒奪、王国奪還ファンタジーのっけ。物語としてストーリーがしっかりしてるので、あまりBL要素が前面に出てこない。ラスト王国を奪還して後宮に戻った後、後宮に収められていた女性たちに嫁ぎ先を見つけたり、といったことをさらりと描いていて、全体的にさりげない書きぶりが割と好みだった。出来たら王との間にたくさん子を儲けた様子なんかをチラ見したかったな。
読了日:11月05日 著者:露久ふみ
后宮のオメガ(上)【電子限定おまけ付き】 (ディアプラス・コミックス)の感想
コミックシーモアで拾って、仕事から逃避してつい夜更かしして読んでしまった。ちょっと前まではオメガバースとかDomSubにかなり抵抗感があったのだが、最近ではあまり気にならなくなった。でもこの話、BLでなくても問題なく成立するな。強いていうなら「お后様」が男性なんで合理的思考と行動力があって良い。
読了日:11月05日 著者:露久ふみ
機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)の感想
文庫、Kindle、ハードカバー併走で読了。こっちでレビュー挙げられている読み友さんにもつながりたいのでこちらも読了登録しとく。レビューは文庫本の方に。
読了日:11月03日 著者:月村 了衛
機龍警察 暗黒市場 下 (ハヤカワ文庫JA)の感想
親子、幼馴染み、犯罪、悲劇、歴史あらゆる相似が絡み合って、ユーリの過去とともに紐解かれる。そして沖津すら予測しなかった形で、ユーリの過去の事件に落とし前がついた。ユーリはやっぱり末弟風味だが、怯えたりいじけ根性が首を擡げることがあっても、ギリギリの際で踏ん張って死地を生き抜いてきた強さと、いつも誰かに庇護される強運も込みで沖津はユーリを買ったんだろうと思った。今回はあの關がユーリの掩護に回った。關の食え無さも相当なのもんなのでコイツの話もじっくりと読みたい。過去と決着したユーリのこれからの変化に注目。
読了日:11月03日 著者:月村 了衛
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