2024年9月15日日曜日

今日はこれから悪口を書く

 東芝のエアコン。大清快(だいせいかい)である。
 これから私はこの製品をこき下ろすレビューを書くつもりなので、そういうのがイヤな人はぜひ、読まないでほしい。

 2年前の夏に、おそらくは熱中症の影響もあり、突然認知症になった母。様子がおかしいとの知らせで久しぶりに様子を見に行くと、母は30℃を超える室温の中、部屋の窓とカーテンを閉め切った状態で生活しており、炊飯釜の中のご飯は腐っていた。(ちなみにエアコンは設置されていたが、使用されていなかった。)
 それからばたばたと、介護保険の利用を開始したり、見守りの体制を整えたのはこれまでに既述のとおり。そして、その次の夏の到来に備え、昨年の6月に、母の家のエアコンを一新した。

 購入の条件は、自分では室温管理できない母の熱中症死防止のため、エアコンをスマホでリモートコントロールできること。いわゆる「スマート家電」である。

 各社の上位機種であれば、だいたい似たような機能はあるだろうと思い、あまり商品レビューなどは確認せず、ヨドバシカメラで現品とカタログを見比べて購入した。結果的には失敗だった。もっときちんと下調べするべきだった。

 正直、日立、東芝、ダイキン、三菱・・・・エアコンであれば、このあたりから選べばそう性能に違いはないだろう、と思っていた。
 そして結果的に購入したのが、東芝の〈大清快〉の最上位機種である。
 なぜ、東芝になったかと言えば、たまたま売り場にいたのが東芝の販売促進員だったからだ。
 Wi-Fi対応、タイマー運転は必須。販売員の説明を聞いて良いと思ったのは、無風感ルーバーなる機能があることと、オートクリーン機能があることだった。
 だがしかし。これが大ハズレだった。
 (ちなみに比較の対象は自分の家に設置している日立の〈白くま〉。こちらには何ら不満はない。)
 では以下に、この東芝製品を買って失敗だった、と思う理由を列挙する。

① 弱風でも風が強く、動作音がうるさい_| ̄|○
 一番弱風の運転にしても、かなり吹き出しが強い。最弱でも、12畳程度の部屋のエアコンとは反対側の壁に掛けてあるカレンダーのページがひらひらする程度に風が強い。そして動作音(風の吹き出し音)がうるさい。母は高齢者の例にもれず、エアコンの冷風が嫌いだ。できるだけ静かに、あるかなきかに部屋を冷やしたかったのに、それが出来ない。

② 無風感ルーバーは使えない_| ̄|○
 期待していた無風感ルーバーが、思いっきり期待外れだった。
 静かで無風な運転になるものだと期待していたのだが、そうではない。結構な風量を、穴あきのルーバーにぶつけるため、それなりの強風が室内に吐き出される。おまけに、このモードのときには風量調節ができない。結果、うるさく、風が強い。期待外れもいいところだった。

③ 除湿運転の時に風量調節ができない_| ̄|○
 文字通り。除湿運転にすると、風量は自動になってしまい、つまり、風が強くて使えない。

④ 温度のコントロールが悪い_| ̄|○
 まず、本体が表示する室内温度が、実際の室温とは全然違う。多分、温度センターはエアコン本体に付いているだろうから、エアコン本体の位置の室温を表示しているのだろう。当然エアコンは天井近くに設置されているから、温度はエアコンを稼働していないときには高く、エアコンが冷えれば低くなる。
 その結果、エアコンで温度を設定しても、その室温にはならない。
 たとえば、28.5℃設定で冷房運転しても、室温は26℃〜28℃以上を上下する。(自分の家の日立の白くまは、たとえば27℃で温度設定すると、だいたい室温はその温度で一定する。賢い子だ。)
 結局、遠隔で室温を管理するために、Switchbotの温湿度計を2台設置して、室温監視することになった。Switchbotにエアコンのリモコンをリンクさせて、エアコンのコントロールまで自動化することも可能だが、そこまではしていない。そこまで機械に任せきりにすると、万が一Wi-Fiがダウンしてリモートコントロールが利かなくなったときに気付くのが遅くなり、致命的な事態になりかねないことを案ずるからだ。

⑤ 表示ランプが邪魔_| ̄|○
 エアコン本体の表示ランプがうるさい。
 これは、東芝に限らず、全社のエアコンにあるだろうし、エアコンに限らず大抵の家電に付いているだろうとは思うのだが。
表示ランプの上に黒と白の
ビニールテープを重ね貼りしてます。
 認知症の母は、電気が通電していると、「火事になるのが怖い」と思ってなんとしても電源を切ろうとする。また、頭の中が昭和に戻っているので、とにかく電気がもったいない、と節電行動に走る。度々、母がエアコンのコンセントを抜こうとしてコンセント周りの破壊行為に及ぶのは、エアコンの通電表示が気になってしまうからだ。(現在は、通電、Wi-Fi動作、予約のランプは常に点灯していて、これに加えて運転中は運転ランプが点く。) これは仕方がないとしても、せめてランプOFFの機能は付けて欲しかった。
 ランプを強弱切り替える機能はあったが、弱にしても明るさに大差なく、ほぼ意味をなさなかった。仕方ないので、もう、物理的にランプに目隠しした。せめて、表示が消せるようにしてくれ。

⑥ 自動クリーニング運転が不快_| ̄|○
 冷房運転を止めると、自動クリーニング運転が始まる。この際に、かなりの湿気とともに、室内に排熱する。つまり、冷房で部屋が冷えたからクーラーを止めよう、と思うと、クーラーに室内を暖められてしまう。熱交換器内のカビを防止する機能であり、各メーカーに同様の機能があるとはいえ、自分の家の日立エアコンで、排熱が気になったことはない。東芝エアコンのこの機能は、相当に不快だ。

 結論として、もう二度と、東芝のエアコンは買わない。
 なんというか、繊細さがないんだよ。きっと細かいことには気が回らない大雑把でおおらかな男(多分に偏見が入っていることは自覚している。)が開発したんだろう、と思っているよ。(私の中では、ラグビー選手みたいにデカくて、筋肉量と発熱量が多くて、強めな送風をものともせず、冷えすぎな室内を快適に感じるおおらかな大男のイメージ。)

 なーにが大正解だ。大失敗だよ_| ̄|○

 ちなみに、以上の不満は冷房運転の時である。
 昨冬、ワンシーズン暖房も使用したが、大きな不満はなかったことを申し添える。早く冬来い!

2 件のコメント:

  1. 自動掃除機能はどこのメーカーのも悪評ありますね〜うちのもさっぱり駄目です((´ロ`)

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  2. 済みません。ずっと、コメント戴いていたの、気付いていませんでした。ちなみに猿吉さん家はどこのメーカーのご使用でしょう?やっと秋が深まってきたので、暖房開始のタイミングはいつ・・・・?とドキドキしてます。

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