原 題 「THE PRIVATE LIFE OF WHO…」2003年
著 者 リリアン・J. ブラウン
翻訳者 羽田 詩津子
出 版 早川書房 2005年7月
文 庫 173ページ
初 読 2024年08月31日
ISBN-10 4150772274
ISBN-13 978-4150772277
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/122787981
よくよく考えるに、最後にシリーズ作を読んだのは、ムスコが生まれる前?ってことは・・・・四半世紀ぶりのシャム猫ココシリーズ。
この本は本編ではなく、二匹のシャム猫のしもべたる主人公クィルの日記風猫語り。シリーズ読者にはほどほどに楽しく、そうでない人には全く無価値な一冊だ(笑)。私はといえば、20数年ぶりに記憶を掘り起こすために役立った。
たとえば、ココの本名がカウ・コウ=クンであることや、ヤムヤムの元の名前がフレイヤであったこと。クィルがリンゴ納屋を改造して、木に染みこんだリンゴの良い薫りのする居心地のよい大型ログハウスに住んでいることとか、登場人物のアレコレ。
本編では雄猫ココが活躍しがちでヤムヤムはどっちかっていうと手のかかるお嬢さん的な扱いだったヤムヤムが、実はココよりもクィルに溺愛されていそうなことが、新しい発見か。
すると、善良な獣医が状況を理解しないうちに、ココは突然、猫エネルギーのミサイルと化した。わたしは叫んだ。「ココ!」そして彼のしなっている尻尾をつかんだ! しかし、彼はするりと身をかわし、8フィートの戸棚の上に飛び乗り、そこから追跡者を傲然と見下ろして、シャム猫の罵りの言葉をさんざんに浴びせた。怒ったシャム猫に罵られたことがない人間には、どれほどの毒舌ぶりか想像もつかないだろう!
私もこのシリーズを読むまでは、シャム猫がそれほど大声で啼く猫だとは知らなかった。
現在の我が家の猫、カルヴァさんは、運動能力こそシャムと互角を張る気がするが、鳴き声は「鈴を転がすよう」と世間一般では言われているので。・・・・とてもそうは思えないのだけどね。
あと、この本を読むと猫飼いは「我が家の猫の名付けの由来」を語りたくなるものらしい。
ウチの前代の猫はシードル。現在はカルヴァドス。果実酒由来の洋酒シリーズである。もし、次に猫様をお迎えすることになったら、シェリーになるだろう。初代猫を「麦」にしなかったことがやや悔やまれる。
引用
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