著 者 乾石 智子
出 版 東京創元社 文庫版2016年11月
文 庫 267ページ
初 読 2025年1月31日
ISBN-10 4488525067
ISBN-13 978-4488525064
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/125766907
紐結びの魔導師リクエンシスの短編連作です。情景を語るのがものすごく上手い作家さんだけど、この本は、とりわけ、気候や季節感を感じる。冬の匂いがする。
にしても、こんなに安心して読める本は何冊ぶりのことか? それもひとえにエンスの人柄ゆえ。とはいえ、長命故に気鬱になったり、長じるにつれ、いろいろな物事にも心が動かなくなってきて。ケルシュとの偶然の邂逅にまた元気付けられもして。まあ、ケルシュ=キルアスも、相当に明るい人格ではあるが。 魔導師が長命であることはこの物語世界の基本設定だけど、この本は、そこに焦点を当てている。掌編の『形見』がとてもよいと思う。『夜の写本師』に登場する指なしカッシが指を失う経緯がこんなに間抜けで可愛いお話だったとは。
この物語世界で銀戦士の存在感が思いのほか大きいのがなんとなくイヤ(笑)。あの教祖に教団を背負って立つのは無理なんじゃないかと。。。(苦笑)
この物語世界で銀戦士の存在感が思いのほか大きいのがなんとなくイヤ(笑)。あの教祖に教団を背負って立つのは無理なんじゃないかと。。。(苦笑)
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