2026年5月6日水曜日

0591〜92 アポロ18号の殺人 上・下

書 名 「アポロ18号の殺人」
原 題 「THE APOLLO MURDERS」2021年
著 者 クリス・ハドフィールド   
翻訳者 中原 尚哉   
出 版 早川書房 2022年8月
文 庫 上巻:384ページ  下巻:‎ 384ページ
初 読 2026年5月5日
ISBN-10 上巻:4150123756   下巻:4150123764
ISBN-13 上巻:978-4150123758 下巻:978-4150123765
読書メーター 上巻:https://bookmeter.com/reviews/135145196
       下巻:


 上巻を読むのにあまりにも時間が掛かりすぎたために、伏線をほとんど忘却する、という事態に。人様のレビューを読んで、あわてて再チェック。
 3人の正規クルーと3人のバックアップの中に、ソ連側のスリーパーが存在した。それは誰なのか。
 アポロ18号の打ち上げ1ヶ月前にして、船長であるトムが訓練機の操縦ミスで墜落死。果たして事故なのか(んなワケない。)では、犯人は誰なのか。
 打ち上げは、バックアップクルーの中からチャドが繰り上げになって続行。
 そのチャドの、打ち上げ前の最後の食事でステーキを喰うやらかしがヒドい。

 そして無人だと思っていたソ連側偵察衛星は実は有人で、しかも、アポロ18号の悪意ある接近を待ち構えていた。なんなら手に手に武器を持って。

 自己過信強めの(よくある)アメリカ側の迂闊と、ソ連側の野蛮が宇宙空間で計算ずくの遭遇を果たすが、その結末は想像を超えた。だけど、その直接的な原因が、いかにもアメリカ野郎が考えたソ連のやらかしっぽくてかるく失笑。

 アポロ宇宙船のハッチの縁に掛かった人間の手(手袋)は、ほぼ、ホラー映画のノリである。

 そして乗り込んで来たのはソ連の女性宇宙飛行士。

 なにしろ著者が宇宙飛行士ってことで、微に入り細にわたる細かい描写を丁寧に読んでいくと全体がスローモーションみたいになってしまい、致命的に自分の文字を追うスピードと物語のペースが合わない。これが、読書に着手して3回も中断、放置になった理由。宇宙船が打ち上がったあたりからやっと面白くなってきて、読書スピードを上げることに成功し、上巻を(そして大気圏を)脱出。なんというか、やっと一段目のロケットの切り離しに成功した気分である。
 上巻ラストで、ついに件のスリーパーが誰なのか、そして、なぜイラリオン修道士が冒頭から登場していたのかがつながり、あろうことかアポロ18号に乗り組む生者3人のうち、2人までもが“ソ連側”であることが判明。だがこの2人とて、手に手をとって協力する様子ではない。だがしかし、本当に彼が“スリーパー”なのか?わかりやすすぎやしないか。もしや“スリーパー”は別にいて、さらにストーリーが錯綜する可能性すら残っている。しかし、この2人がこれからどう動くのか。そして、地上に置き去りな主人公のカジミエラス・ゼメキスはどう動くのか。個人的には、隻眼のカズは超好みである。

 そして、ここからが下巻。





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