原 題 「FREE FALL」1993年
著 者 ロバート・クレイス
翻訳者 高橋 恭美子
出 版 扶桑社 1996年10月
いよいよ筆致鮮やかなC&Pシリーズ第四作。
今度は恋人の素行調査の依頼。
ただの浮気かと思いきや事態はどんどん深刻化、事は警官による黒人青年暴行死事件の真相へと発展。1992年のロス暴動を下敷きに1993年にこの本を書いたクレイスもタフだと思う。
依頼人のジェニファーに個人的にかなりむかつく。
純粋なのかもしれんが身勝手すぎるだろ。人を巻き込んでおいてそれか?1,2発張り倒したい。コールは女性に優しいからそんなことは絶対にしないけどね。
今回は殺人の濡れ衣を着せられ、逮捕→拘留→脱走→拳銃にモノを言わせたのち、司法取引の流れ。パイクが相変わらず格好よい。
C「付けられている」
P「撃ち殺せ」
単純すっきり。
「正直に答えてくれ、ルー。わたしの容疑を聞いたとき、本当にやったと思ったか」
ポイトラスは首を横に振った。「思わなかった。グリッグスもだ」
聞かずにはいられなかったコールの心情がやいかに。
終盤の特殊部隊の軍事行動ばりの悪党掃討作戦は著者のファンサービスか? 元海兵隊というだけで連帯できる単純野郎どもめ。なんだかうらやましいぞ。
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