著 者 ユッシ・エーズラ・オールスン
翻訳者 吉田奈保子
出 版 早川書房 2013年4月
初 読 2018/01/16
これだけざっくり罪を重ねてバレないものなのか?この小説が違和感なく成立するくらいにデンマークの階級社会って腐ってるのだろうか?上流階級の悪徳ってこんな感じなの?というところでなんだかモヤモヤ。
個性的というより非常識なローサの振る舞いにマークに同情しつつ、彼の懐の深さに感心する。
このマークの性格が素敵なんで、次も読みたくなるんだよね。
冒頭の逃亡シーンの人物がまさか!でびっくりだが、単にストーリーを切り貼りして冒頭に持ってきただけで、それ以上でも以下でもなく。これが構成の妙だとは到底思えない。1作目も同様だが、犯人側(被害者側)と捜査側のストーリーを細かく切って交互に挟みこんだだけで、構成で読ませるというには不満が残るし、ストーリーで読ませるというには読者を(というよりは私を)引き込む力が足りない。この作品に限っては、登場人物の造形もなんだかなあ。面白くないわけじゃないんだけど。でもこれからの大化けを期待して、きっと続きも読む。
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