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2018年11月25日日曜日
0152 その雪と血を
書 名 「その雪と血を」
著 者 ジョー・ネスボ
翻訳者 鈴木恵
出 版 早川書房 (2018/11/20)
初 読 2018/11/25
言葉が、白い雪の結晶のように降り積もる。人生の何かが欠けていると分かる男の一人語り。欠けているのは愛か、希望か、未来か、世界そのものか。
オーラヴが綴る言葉は、雪のひとひらのように脆く、儚い。それは彼が綴っていたのが現実と、彼の「物語」を行きつ戻りつしているからか。オーラヴの「物語」のおかげで、とことん救いが無いのに、どこか救われたような気がしてしまう。せめて、オーラヴ自身が救われたことを願う。それにしても、早まった。クリスマスに読めば良かった。
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