2018年11月15日木曜日

0148 日本の雇用と中高年

書 名 「日本の雇用と中高年」 
著 者 濱口 桂一郎 
出 版 筑摩書房 (2014/5/7) 
初 読 2018/11/15 

 自分が労働環境や条件に希求するものが、おおよそ日本の労働行政(国)が進もうとしているものと時代的にも内容的にも軌を一にしていたことに、軽く衝撃を覚えた。
 前著「若者と労働」で縦型「メンバーシップ型」と横型「ジョブ型」の労働類型を分かり易く説明してくれたが、今著では、特に中高年に焦点を当てつつメンバーシップ型の弊害を読み解いていく。
 自分が居心地が良いと感じさえする会社のありようが本質的に過酷なものであることを、噛んで含めるように、教え諭すような本。
 取り敢えず読んでみてくれ、と特に同年代に勧めたい。
 長く生き、長く働くには、どうしたら良いのか。
 メンバーシップ型の無軌道な服従の要請に応え続けることはせず、右肩上がり賃金にはある程度のところで見切りをつけ、ワーク・ライフバランス重視の生活を取り戻し、などなど。
36協定よりも11時間インターバルの方が大事。60歳で定年したのち低賃金で継続雇用するよりは、中高年でももっと若く、柔軟性もあるうちに、働き方を変えて70までは働く。どれもとても重要なことに思える。

0 件のコメント:

コメントを投稿