読んだ本の数:6
読んだページ数:2433
ナイス数:1159
9月のまとめで、『ハートに火をつけて』ほか『チェスナットマン』『自由研究には向かない殺人』『見知らぬ人』『追跡不能』『某国のハントレス』等読みたい本をあげていたのに、そのうち1冊も読んでいない不覚。そして、11月はかれこれ2年は寝かしている『11月に去りし者』を読みたい。あとはまあ、流れで。ハンターキラーシリーズと、ハーパーBOOKSの貯まっている本から。
現時点で、今年読んだ本(コミックを覗く)が64冊。もはや、目標の年巻100冊には絶対届かない。悲しい。人生は短い。もっと本を読む時間がほしいと切に願う秋の夜長。
ハンターキラー 最後の任務 上 (ハヤカワ文庫NV)の感想
『ハンターキラー東京核攻撃』が出たのでまずこちらに着手。出版順では『潜航せよ』→『最後の任務』→『東京核攻撃』だが時系列的にはこちらが先。『潜航せよ』では主役で艦長のグラスがこの巻では副長。この本の主役は攻撃型原潜(ハンターキラー)《スペードフィッシュ》。6ヶ月後には退役を控えた老朽艦である。艦内各部の老朽化は如何ともしがたいが、艦長ジョン・ワードの愛着はひとしお、そして若手の乗組員にとっては厳しい鍛錬の場にもなっている。そんな《スペードフィッシュ》は、折しも、官僚的で悪意に満ちた査察に苦しめられていた。
読了日:10月31日 著者:ジョージ ウォーレス,ドン キース
幼女戦記 (23) (角川コミックス・エース)の感想
南方(=アフリカ)大陸戦線。チョイと顔見せした指揮官が次の登場時には戦死報。カルロス大尉、勿体ない!いよいよ熾烈な消耗戦となってきた。束の間の戦いの合間にヴィーシャに髪を切ってもらうターニャ。会話の間合いに乗じて上官のデコに手をあてるヴィーシャ、愛を感じるよ。それは敬慕か慈愛か?我らがデグレチャフ少佐は、今回タンクデサントを思いつき、起死回生の追撃。しかし、ド・ルーゴ将軍は亡命政権を掌握、北のルーシーでは帝国の背後に襲いかかる機運が高まる。
読了日:10月26日 著者:東條 チカ
ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 ウ 15-3)の感想
仏頂面の弊機はともかく、この“女の子”は誰なんだ?な3冊目です。“マーダーボット”こと自称弊機は、今回も1行目からぶっとばしております。とにかく相変わらずいろいろとこじらせつつも、誠心誠意人間の友人たちのために奔走。心を分ける機械知性であるART(の機体)に拉致され、当のART本体(知性)はどうやら削除=殺害されたようだと判断したところで、情緒的に破綻。メンサーの娘のアメナは、最初はよそよそしかったものの、若者らしい柔軟さと情緒で、弊機と心を交わす存在になっていく。そしてまた、相変わらずARTが良い。
読了日:10月23日 著者:マーサ・ウェルズ
大統領失踪 下 (ハヤカワ文庫NV)の感想
【第190回海外作品読書会】ずーっとコンピュータウイルス対策で、大統領の山荘の作戦司令室の中だったので、上巻の盛り上がりにくらべて静的。大統領が失踪してどれだけの冒険活劇を繰り広げるのだろう!と期待してはいけない。大統領は、危機対策で作戦司令室にお籠もりしただけだ(笑)。そしてストーリーの本命は国家を破綻させるウイルス対策ではなく、裏切り者のあぶり出しだった、という。ちょっと肩すかしな感はある。とはいえ、十分に面白い内容ではあった。ストーリーの一方を牽引した殺し屋“バッハ”もちょっとパンチが足りないかな。
読了日:10月10日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
大統領失踪 上 (ハヤカワ文庫NV)の感想
面白い。実にスリリングで、まず間違いなく面白い。なのにちょっとクスリとしてしまうのは、やはり著者が、ビル・クリントンだからだな。実際、元大統領ならではのぎりぎりの判断とか、決断を示すシーンとかSPとのやりとり、主席補佐官との信頼と丁々発止など実にリアルで臨場感マシマシ。だけど元特殊部員で隊湾岸戦争でイラクの捕虜になって拷問にも屈しなかった、とかプロ野球選手だったとか、そして現在は血液難病でいつ何時脳内出血で倒れるかも知れず、貧血と闘いつつ、恐るべきサイバーテロとも孤独に戦い、と設定もマシマシだ(´∀`)
読了日:10月06日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
レッド・メタル作戦発動 下 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-14)の感想
圧巻はポーランドの反骨。大国にいいようにされてなるものか。米露の軽視を黙認すれば、国家の存続が危ぶまれる。弱小国だからこそ、過去の歴史から学ぶ。国内第4の都市を市街戦の戦場に設定し、犠牲という名の背水の陣を敷いて牙を剥くポーランドと慢心するロシア。戦争に勝つことはできなくても、局地をものにすることはできる。そしてそれが、全体の戦局を大きく変える。ロシアの最終目的がケニアのレアメタル鉱山だと知った米国はコナリーを現地に派遣。仏スパイを父にもつアポロもヨーロッパで戦ったのち、アフリカに転戦。役者がそろう。
読了日:10月02日 著者:マーク・グリーニー,H・リプリー・ローリングス四世
読書メーター
ハンターキラー 最後の任務 上 (ハヤカワ文庫NV)の感想
『ハンターキラー東京核攻撃』が出たのでまずこちらに着手。出版順では『潜航せよ』→『最後の任務』→『東京核攻撃』だが時系列的にはこちらが先。『潜航せよ』では主役で艦長のグラスがこの巻では副長。この本の主役は攻撃型原潜(ハンターキラー)《スペードフィッシュ》。6ヶ月後には退役を控えた老朽艦である。艦内各部の老朽化は如何ともしがたいが、艦長ジョン・ワードの愛着はひとしお、そして若手の乗組員にとっては厳しい鍛錬の場にもなっている。そんな《スペードフィッシュ》は、折しも、官僚的で悪意に満ちた査察に苦しめられていた。
読了日:10月31日 著者:ジョージ ウォーレス,ドン キース
幼女戦記 (23) (角川コミックス・エース)の感想
南方(=アフリカ)大陸戦線。チョイと顔見せした指揮官が次の登場時には戦死報。カルロス大尉、勿体ない!いよいよ熾烈な消耗戦となってきた。束の間の戦いの合間にヴィーシャに髪を切ってもらうターニャ。会話の間合いに乗じて上官のデコに手をあてるヴィーシャ、愛を感じるよ。それは敬慕か慈愛か?我らがデグレチャフ少佐は、今回タンクデサントを思いつき、起死回生の追撃。しかし、ド・ルーゴ将軍は亡命政権を掌握、北のルーシーでは帝国の背後に襲いかかる機運が高まる。
読了日:10月26日 著者:東條 チカ
ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 ウ 15-3)の感想
仏頂面の弊機はともかく、この“女の子”は誰なんだ?な3冊目です。“マーダーボット”こと自称弊機は、今回も1行目からぶっとばしております。とにかく相変わらずいろいろとこじらせつつも、誠心誠意人間の友人たちのために奔走。心を分ける機械知性であるART(の機体)に拉致され、当のART本体(知性)はどうやら削除=殺害されたようだと判断したところで、情緒的に破綻。メンサーの娘のアメナは、最初はよそよそしかったものの、若者らしい柔軟さと情緒で、弊機と心を交わす存在になっていく。そしてまた、相変わらずARTが良い。
読了日:10月23日 著者:マーサ・ウェルズ
大統領失踪 下 (ハヤカワ文庫NV)の感想
【第190回海外作品読書会】ずーっとコンピュータウイルス対策で、大統領の山荘の作戦司令室の中だったので、上巻の盛り上がりにくらべて静的。大統領が失踪してどれだけの冒険活劇を繰り広げるのだろう!と期待してはいけない。大統領は、危機対策で作戦司令室にお籠もりしただけだ(笑)。そしてストーリーの本命は国家を破綻させるウイルス対策ではなく、裏切り者のあぶり出しだった、という。ちょっと肩すかしな感はある。とはいえ、十分に面白い内容ではあった。ストーリーの一方を牽引した殺し屋“バッハ”もちょっとパンチが足りないかな。
読了日:10月10日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
大統領失踪 上 (ハヤカワ文庫NV)の感想
面白い。実にスリリングで、まず間違いなく面白い。なのにちょっとクスリとしてしまうのは、やはり著者が、ビル・クリントンだからだな。実際、元大統領ならではのぎりぎりの判断とか、決断を示すシーンとかSPとのやりとり、主席補佐官との信頼と丁々発止など実にリアルで臨場感マシマシ。だけど元特殊部員で隊湾岸戦争でイラクの捕虜になって拷問にも屈しなかった、とかプロ野球選手だったとか、そして現在は血液難病でいつ何時脳内出血で倒れるかも知れず、貧血と闘いつつ、恐るべきサイバーテロとも孤独に戦い、と設定もマシマシだ(´∀`)
読了日:10月06日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
レッド・メタル作戦発動 下 (ハヤカワ文庫 NV ク 21-14)の感想
圧巻はポーランドの反骨。大国にいいようにされてなるものか。米露の軽視を黙認すれば、国家の存続が危ぶまれる。弱小国だからこそ、過去の歴史から学ぶ。国内第4の都市を市街戦の戦場に設定し、犠牲という名の背水の陣を敷いて牙を剥くポーランドと慢心するロシア。戦争に勝つことはできなくても、局地をものにすることはできる。そしてそれが、全体の戦局を大きく変える。ロシアの最終目的がケニアのレアメタル鉱山だと知った米国はコナリーを現地に派遣。仏スパイを父にもつアポロもヨーロッパで戦ったのち、アフリカに転戦。役者がそろう。
読了日:10月02日 著者:マーク・グリーニー,H・リプリー・ローリングス四世
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