2024年7月21日日曜日

0492 警視庁公安J クリスタル・カノン

書 名 「警視庁公安J クリスタル・カノン」 
著 者 鈴峯紅也
出 版 徳間書店 2022年2月
文 庫  464ページ
初 読 2024年7月15日
ISBN-10 4198947171
ISBN-13 978-4198947170

読書メーター https://bookmeter.com/reviews/121940438

 今作は、今までで一番読みやすかったように思う。
 私がついに鈴峯サンの文体に慣れたのか、著者の語り口が全体的にナチュラルになったのか。おもわず「〇〇にして△△」の頻出回数を作品ごとに数えようとしてしまったよ。・・・・途中で止めたけど。
 ここ数作、ワンパタ化していたストーリー構成も、若干す変化があったのも良かった。ほれ、案件があって、師団長が出て来て、和知も出て来て、KOBIXミュージアムやらで葬式とか大規模な会食があって、フランス人のおじさんがアレコレ好きなことを言い、最後に純也が超絶技巧を発揮して終了みたいな。

 で、ブラックチェインの再来である。
 嘘泣きする全道安の白々しさよ。そして劉春凛があまりにもおバカであった。あのブログはあんまりだろう? 愚かすぎる。それに惚れ込むクラウディア・ノーノ。愛は盲目だな。
 そして、氏家が明した真実。うわあ。ブラックチェインで感じていた違和感が伏線としてちゃんと回収されましたよ! 氏家氏には、不死鳥の如く復活してほしい。純也があんななだけに、氏家氏のある意味日本人的な秘めた人間性の温かさはとても好ましいのです。
わりかし貧乏くじを引きがちなセリさんは、今回もかなり酷い目にあったが、ちゃんと純也が救出。無事で良かった。これ以上分室初期メンバーが減ると純也のメンタルもヤバそうだから、セリさんとメイさんには今後も頑張ってほしいもの。
ところでタイトルの意味がイマイチわからないのだけど、音楽会ネタで「カノン」なのか?
クリスタルは?

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