2018年6月15日金曜日

0123 インターンズ・ハンドブック

書 名 「インターンズ・ハンドブック」 
著 者 シェイン・クーン 
翻訳者  高里 ひろ 
出 版 扶桑社 2018年4月 
初 読 2018/06/15 

 インターンを装って企業に入り込み、企業トップを暗殺する暗殺者。それを業務とするHR社の社員にしてトップエリート(つまり暗殺者)。25歳の引退を前にして、後進に業務を手ほどきする手引書を作成する、という体裁で事態は始まる。設定が面白い。スピードを付けて一気読み推奨。
 淡々とでも陶酔気味に自分語りをする殺し屋。
 孤児だったのを引き取られ、殺し屋とするべく育てられる。そして、その道のトップエリートに。殺しだけではない。一流企業に入り込むためのスキルだって必要なのだ。そうはいっても、これが手引書で終わるわけがない。

 凄腕のくせに次から次へと襲撃されて殴られ折られ縛られて。。。コイツホントに大丈夫?と思うけどさ。

 サクサクと話が進むのだが、ディーヴァーを読み慣れたこの脳は、いつどんでん返しされるか気が気では無い。
 頭のなかを、引っかけパターンが駆け巡る。
 実はアリスはターゲットを誤認させるための壮大な罠とか?
 FBIの メールヘッドとかいかにも怪しいし、いや実は海兵隊やらマフィアもボブが放った「殺し屋を殺せ」的な?
 読んでいて気が休まらない(笑笑)。
 そして終盤!そうきたか!そしてそう行くか!!
 もう、どーか読んで下さい!謹呈
(突っ込みどころ満載なんだけど、許してやるぜ!って気になりまっす。そして、シェイン・クーンの新刊は、創元推理文庫から出ている『謀略空港』 これも読まねばなるまいよ。)

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