著 者 サンドローネ・ダツィエーリ
翻訳者 清水 由貴子
出 版 早川書房 2017年6月
前巻が非常にそそられる終わり方をしていたので、期待を高めて待っていた。
だがしかし。思っていたのと様相が違う。あれ、ダンテはどこにいったの?一緒にいないの?
上巻、コロンバが復職しているものの、人間雷管状態で、捜査に出向く先々で想像を絶する事件に巻き込まれる。これはもう、仕事に向いてないとしか思えない。ギルティネもまた痛々しいが、これが下巻でどう転がっていくやら想像もつかない。3部作の真ん中とはいえ、もう何がなんだかよく判らないままラストに突っ込む。
これ最終話翻訳されてからまとめて一気読みしたほうが良いと思った。
ギルティネの話はこれで終わり?それともまだ引っ張るの?
第一部の風呂敷もでかかったが、今作は前回を上回るスケールの大きさが手に余る。
上巻ではダンテがギルティネの存在に気付くくだりが唐突すぎて違和感がぬぐえず、ストーリーに没入しそびれる。
肝心なところが薬まみれダンテの直感だけだ。そこ、もう少し証拠付けるとか丁寧にしといたほうが良くないか?全体のイメージを決するよ?と心の声。
それにしてもまるで犯罪に引き寄せられるように行く先々でトラブルの中心につっこむCC。まるで磁石に近づいたせいで自分も磁石になっちゃったみたい。
いい男すぎて怪しかった奴はやっぱり、の展開となる。
ダンテのCCへの片思い(?)があわれ。個人的には、サンティーニが好き。もー、このでっかすぎる風呂敷を、第3部でどうやって綺麗にたたんでくれるのか、とりあえず次の最終章刊行を待つ!
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