著 者 ローレンス・ブロック
翻訳者 田口 俊樹
出 版 早川書房 1990年9月
初 読 2018/06/22
若い女性が狙われて、全身をアイスピックでめった刺しにされて殺された。バーバラ・エッティンガーは、その6人目の被害者だった。だとされていた。アイスピックを隠し持った男が3週間前に逮捕されるまでは。
男は犯行を自白したが、バーバラの殺人だけは否認し、アリバイも立証されたのだ。
バーバラは通り魔による偶発的殺人の被害者から、周到に計画された残忍な犯行の被害者に変わってしまった。
当時バーバラ事件の初期調査を担当し、現在は警察を去っていたスカダーは、バーバラの父の依頼を受けて、真相究明に乗り出す。
事件の真相は唐突にやってくるが、それよりも、スカダーの生き様が染み通る。
スカダー、良いですね。呑んで歩いて呑んで考えて呑んで寝て、また呑む。絶対アル中だと思う。なのにこのダンディズム。最後は女を手放し、また呑むのだ。
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